ドラマCD『新しい上司はど天然』櫻井孝宏さん、西山宏太朗さん、杉田智和さん、鈴木達央さん、下野紘さんインタビュー

櫻井孝宏、西山宏太朗、杉田智和、鈴木達央、下野紘がキャストを務めるドラマCD「新しい上司はど天然」が4月21日（火）発売する。

原作は、いちかわ暖によるTwitter発の同名コミック。前の職場の上司のパワハラにより、精神と胃をやられて転職してきた桃瀬（CV.西山）と、“ど天然”な新上司・白崎主任（CV.櫻井）のやり取りを描いたコメディー。

今回は、ドラマCDの収録後に櫻井、西山、杉田、鈴木、下野の5人にインタビューを実施。収録後の感想や作品への思いなどを語ってもらった。

収録を終えて☆

――収録を終えての感想をお願いします。

白崎主任役・櫻井孝宏：今回のドラマCDの収録前にコミックス1巻のCMで1度やらせていただいて、キャラクターは掴んではいたんですが、これだけたっぷり味わえると理解が深まって楽しいですね。

桃瀬役・西山宏太朗：前回、実は1人ずつ収録していたので、今回実際に掛け合いすることが出来て、すごく良かったなと思いました。

改めて、桃瀬と白崎主任以外のメンバーも一緒に掛け合うことが出来て、それがすごく幸せでした。にぎやかでよかったなって思います。

白桃役・下野紘：今回、人の役ではないんですけど…、ドラマCDのお話はいただいていたんですが、（自身の役が）人じゃないって知ったのはネットニュースで知り、おぉ…っと思い（笑）。

さらに資料を頂いたら、0歳の子猫って書いてあって、さらに、おぉ…ってなりましたね。

聞いてくださってるみなさんがどう思ってくれるかな？と思いつつ、個人的には全力で頑張らせていただきました。

青山課長役・杉田智和：今回、兼役で青山がいつも寝る時抱いているクマのぬいぐるみも演じるよう言われた時、「下野さんの兼役にしてください」ってお願いしたら、「下野さんはもう猫なんで、可愛いのやってるので、無理です」、「大人しくやれ」って脅されたので、怯えながら現場に来ました。楽しかったです。

一同：（笑）。

金城役・鈴木達央：実は、（オファーを頂いた時）原作は未読でして、別作品に出演した時に（今回の）担当の方と知り合って「ぜひ、やってほしい役がある」って言われたんですね。

事を聞いてみると、（原作の）いちかわ先生がTwitterで行っていた「どの人がどの声合う？」というアンケートで、金城君の声は自分というリクエストがすごく多かったと。「そりゃ、ちょっと嬉しいですよね」って言いながら、ゴリゴリに事務所に圧をかけさせていただきました（笑）。

その後、原作を愛読させていただいたら、めちゃくちゃ面白くて、こういう上司いたらいいなって思いましたし、こういう人間でいたら、どんなに人生楽しいだろうなって思いながら、なんでこういう風に生きられなかったんだろうって、後悔の念も出てきたりして（笑）。

ただ、金城君のように明るくいられる時も多いので、こういった役を演じられて、すごく楽しかったですし、青山課長にちゃちゃ出しているのもかわいらしくていいなぁと思いましたね。

あと、ドラマCDをやっていくと（金城君の）新事実がどんどんどんどん出てきて、自分的にはびっくりした所もありました。老若男女とか（笑）。

【ドラマCD】新しい上司はど天然

――（笑）。ご自身が演じられたキャラクターについて、演じる上で気を付けた点や意識された点などがありましたら教えてください。

櫻井：（キャラクターは）収録しながら組み立てていきました。

CMは印象的なシーンがピックアップされているものだったんですけど、今回のドラマCDでじっくりと時間をかけて形作ることができました。たくさんキャラクターがいるので会話の中で自然と出来上がっていきましたね。とにかく、楽しくやろうという思いでいました。

西山：桃瀬にとって（白崎）主任は救世主なので、主任の優しさを受けての愛情を出せたらいいなって思いつつ、つっこみや自分の中のモノローグなどが小さくならないように気を付けましたね。

（キャラクターの）幅の中で大きく大きく（表現）できたらいいなと思いながらやりました。楽しかったです。

下野：そうですね。可愛いって何でしょうね（笑）？

0歳の子猫なので、可愛いってどうしたらいいものかな？と思いつつ、とはいえ普通にモノローグとかで喋っているので、自分の中の最大限の幼さを出せるよう頑張りたいなと思いつつ、ずっと可愛いってなんだろうなって考えながら演じてました。可愛いっていうのをこれからも考え続けていきたいなって思います（笑）。

杉田：ネガティブな発言が多い青山ですけど、それを何かが至らないからとか、できないことへの言い訳にはならないよう、あくまで、（青山は）精神的な傾向として後ろ向きな性格だという所を意識して演じました。青山自身、無能ではないんですよね。“かまってちゃん”ではあるけど。

ふとした場面で、部下の成長の瞬間に立ち会っていたり、そのきっかけになっていたり…（そういう場面を）見つけた時に、彼の良さがすごく表れていて、嬉しかったです。

（青山は）39歳ということで、自分と同い年なんですけど、39歳の世の中の平均をあまり信用していないというか、なによりこの作品における可愛い担当の下野君が同い年なので…。

下野：そうですね（笑）。俺もね、青山課長の年齢を見て驚愕したよね。あ…、同級生なんだ…って（笑）。

杉田：（青山は）前は家庭があって、持ち家もあって…という設定で。焦って買っちゃったのかな？　離婚すると思ってなかったのかな？

下野：いずれ描かれるんじゃない（笑）？

杉田：たぶんね。子供いたのかな？とか。

鈴木：あー、そこ大事ですね。

下野：あれ？　急に重くなったよ（笑）。

――（笑）。では、鈴木さんいかがでしょうか？

鈴木：やっぱり音声ドラマとして聞いていただくので、ちょっとしたキャラクターの動きが見えたらいいなと思いましたね。

金城は、相手を気遣うというか、よく誰かをのぞき込むようなアクションだったり、発言にも聞き耳を立てて、ちゃんと「ここにいますよー」っていうのをアピールするようなところも多いので、そういったアクションが見えるようなセリフ回しにはしたいなーと。

そういうところには気を付けつつ、それプラス（金城は）いろんなことにちゃんと目が向いてるし、気が向くし、そういう周りへの配慮みたいなところがうまく空気感で出たらいいなと思いながら、演じましたね。

桃瀬役の宏太朗との合わせ台詞も多かったので、お互いにそういったところも含めて、ほんわかした空気を作っていく要因のひとつだったのかなーと思っています。