『とある科学の超電磁砲T』佐藤利奈があらためて感じた御坂美琴の魅力|《大覇星祭編》完結記念 声優インタビュー第1回
『とある科学の超電磁砲』の第2期(『超電磁砲S』)の放送が2013年。そこから『とある魔術の禁書目録III』(18年)、『とある科学の一方通行』(19年)の放送があり、いよいよ2020年1月からスタートしたのがシリーズ第3期に当たる、TVアニメ『とある科学の超電磁砲T』だ。
コロナ禍にあって、制作がなかなか予定通りにはいかないという状況の中、放送されれば最高のクオリティで視聴者を楽しませてくれている『超電磁砲』。前半の《大覇星祭編》でも魅力的で個性的なさまざまなキャラクターたちが登場し、盛り上げてくれていた。
そして今回、そのキャラクターを演じたキャストに、《大覇星祭編》をたっぷりと振り返ってもらうメールインタビュー連載をスタートすることになった。
第1回に登場するのは、このシリーズの絶対的主役、御坂美琴を演じる佐藤利奈さん。《大覇星祭編》では、婚后さんとの感動的なやり取りがあったり、食蜂操祈の「心理掌握(メンタルアウト)」によって、御坂美琴と黒子たちの関係に大きなピンチが訪れたりと、本当にたくさんの見どころがあったのだが、佐藤さんは、どんなシーン、どんなキャラクターを印象的なシーンとして挙げてくれたのだろうか。(もちろん、全部印象に残っているとは思うのですが、あえて挙げていただきました!)
食蜂操祈も、それを演じるあずみちゃんも愛いやつ
――あらためて『とある科学の超電磁砲T』が始動すると聞いたときは、どんな気持ちでした?
佐藤利奈(以下:佐藤):待ってましたー!! そして「始動するよ」と聞いてから(実際にアフレコが始まるまで)一年くらい時間があったので、また物理的に、待ってましたー!!(笑)でした。
――『超電磁砲』チームの4人(御坂美琴、白井黒子、初春飾利、佐天涙子)は、どんな存在でしょう?
佐藤:姉妹のような、戦友のような…。ファミリーです。
――実際にアフレコでいつものメンバーやスタッフが集まったときは、どんな気持ちでしたか?
佐藤:そうそう、この感じ!という気持ちでした。
収録終わりにごはんに行くことも多々あったのですが、みんなの挙動言動がキャラクターのまんまで、声もまんまなので(笑)、あらためてキャラクターになるべくしてなった人たちなんだなぁ…としみじみしました! 良く食べ、良く飲み、良く笑い、毎回しあわせな時間です。
――《大覇星祭編》では、もうひとりの主人公というポジションで、浅倉杏美さん演じる食蜂操祈が登場しました。どんな印象を持っていましたか?
佐藤:私は原作を読んでしまっていたので、スタートから“健気で愛いやつ”という印象でした。あずみちゃんの甘い声と食蜂さん独特の喋りに美琴的にはイラッとする場面も多いですが(というより毎回ですが)、これまたあずみちゃんの持つ心根の真っ直ぐさ、優しさ、柔らかさが食蜂さんの本質に寄り添っている気がして、佐藤的には、やはり“愛いやつ”でした。
――Blu-ray&DVD『とある科学の超電磁砲T Vol.1』が発売中ですが、収録されている第1~3話(「超能力者」「大覇星祭」「バルーンハンター」)までで、印象的なシーンを教えてください。
佐藤:第1話は、台本を始めて読んだときも、リハーサルビデオを初めて見たときも、収録に行ったときも、オンエアを観たときも、とにかく、これぞ超電磁砲!帰ってきた!!と胸が熱くなりました。
応援団長さん同士の戦い(第1話)が出てくるのですが、最初お二人のキャラ作りが少し似ていて、一人はインテリにしましょう、とキャラ付けしてからのお二人の大声バトルがとっても楽しく、ブース内もみんな笑ってしまっていました…!