映画
『弱虫ペダル』W小野田坂道役・永瀬廉×山下大輝対談インタビュー

実写映画『弱虫ペダル』公開記念W小野田坂道インタビュー|永瀬廉さん、山下大輝さんがお互いの演技やキャラクター・作品共通の魅力を語る!

永瀬さんの笑顔が山下さんを魅了! 大変な今だからこそ本作でパワー充電!!

――そんなお互いが坂道役をよく捉えていると思ったり、表現・演技においてすごいと思うところなど、同じ役を演じているからこそ気づいた点はありますか?

永瀬:アニメを見ていて、自転車で漕いでいるシーンで息の振り幅が何パターンもあるのが興味深かったのですが、実際に演じてみて、状況ごとに全然息遣いが違うことを実感しました。

モノローグなどのアフレコでも息を使うシーンがいくつかあったので、改めて感じましたね。

(山下さんの方を見て)すごく初歩的なことですが……息切れとか演じる時に声を作るの大変ではないですか?

一同:(笑)。

永瀬:無意識に、普段の山下さんの声に戻っていることはなかったのかなと思いまして。自分では気付かなくて、注意されることとかはなかったですか?

山下:うーん……ない、ですね。その時は役に没頭しちゃっているので、なかなか素に戻ったりとかはないと思います。

永瀬:そうなんですね。

かなり声を変えて演じられることもあると思うので、僕からすると、収録時間が長くなって集中力が落ちたりすると、無意識に素に戻ることもあるのかなと気になってしまって。

山下:僕の場合は、キャラクターとして居ると、逆に僕自身、山下というものが消えてなくなっていて。坂道だからこそマイク前に立っていられるみたいなところがあるので、「いてくれてありがとう、坂道」みたいな気持ちでいることが大きいかもしれないですね。

――先ほども実写でのお芝居に興味を持っていましたが、山下さんから見た永瀬さんの演技はいかがですか?

山下:坂道くんって、端から見ると少しヤバい子なんですよ。

永瀬:そうですね(笑)。

山下:純粋な気持ちで、追い付きたい、一緒に走りたいと追い掛けてくるんですけど、「笑ってる、なんで!?」と思うんですよ。

追い掛けられている方からすると、純粋だからこそ少し怖いというところがきっとあって、それを見事に笑顔で、純粋な思いを表現されていて、すごく感動しました。

「純粋だな、この笑顔」、「でも、めちゃめちゃ迫ってきてる!」と(笑)。そういうせめぎ合いも素敵でしたし、自分でペダルを回しているからこその、身体での表現をすごく感じられました。

坂道くんがケイデンスを上げてハイケイデンスにするところは、それまでのケイデンスと全然違うし、今泉くんと坂道くんとでもケイデンスが違うので、そういうところも意識されて表現されてるんだなと。

そういった部分を見るだけでも「すごいな」、「これが『弱虫ペダル』だよな、坂道だよな」と思うところがあって、いちファンとしてうれしかったです。

――最後に、映画を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。

山下:いち『弱虫ペダル』のファンとして、「早く! 早く、みんなが走っているところを見たい」という気持ちになりました。

それぞれが、それぞれの思いを乗っけて走る物語が、まさに実写で体現されていて、「これだよな『弱虫ペダル』」と。

メディアミックス作品それぞれに共通して良いところがあって、熱さだったり、青臭さであったりとかが詰まっていて。

制作中の映像だけでも『弱虫ペダル』の良いところがギュッと詰まっていると思いましたし、そこから元気をもらえて、さらに大ボリュームになったらとワクワクしました。

まさに、元気を出したい時にうってつけの作品になっているなと。坂道くんの「誰かのために頑張ろう」とペダルを回す姿、叫ぶ姿から、皆さんの日常の中で1歩踏み出すパワーをもらえるんじゃないかと思います。

ぜひ劇場で、『弱虫ペダル』の魅力を存分に感じて、その瞬間から何かに踏み出す勇気、パワーにつながったら良いなと思いますし、僕もこの作品からパワーをもらいたいなと思いますので、一緒に劇場へいきましょう!

永瀬:当たり前にできていたことがしづらくなった大変な今だからこそ、その中で「頑張ろう」という思いや「誰かのために」という気持ちを思い出させてくれる作品です。

ロードレースの魅力であったり、青春を存分に感じられる作品になっていると思うので、ぜひ劇場で体感していただきたいです。

[取材・文/小澤めぐみ]

 

営業職を経験後、記者・編集業務に携わりフリーへ。男性声優を中心に、漫画、アニメ、外ドラ、BLなど浅く広く好奇心は一人前。飲食、旅行、音楽、(ヘタだが)写真撮影、話を聞くことも好きで、近年の自粛生活は苦痛。最近のお気に入りは『薬屋のひとりごと』『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』。王道モノから西東問わず歴史モノなど“ファンタジー”や“ミステリー”が好物。今はもっぱら藤沢朗読劇中毒

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小澤めぐみ
営業職を経験後、記者業務に携わりフリーへ。主に男性声優、漫画、アニメなど浅く広く…今はもっぱら藤沢朗読劇中毒

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作品概要


 

ストーリー

主人公は、地元・千葉から秋葉原にママチャリで通う、運動が苦手で友達がいないアニメ好きの高校生・小野田坂道(永瀬廉)。

あることをきっかけに、自転車競技部に入部することになった坂道は、自転車選手としての思わぬ才能を発揮することになる。

坂道の良き仲間で期待の新人エース・今泉俊輔(伊藤健太郎)や、マネージャーの寒咲幹(橋本環奈)、同じ自転車競技部のメンバーとともに自分の限界や壁を越え、初めて出来た「仲間」とともに、レースで走る喜びを見出していくー。

誰かの為に頑張ったり、頑張る誰かを応援したりー。
あなたもきっと応援したくなる、誰かに想いを伝えたくなる、今年一番熱い青春ストーリー!
 


 

スタッフ・キャスト

主演:永瀬廉(King & Prince)
出演:伊藤健太郎、橋本環奈、坂東龍汰、栁俊太郎、菅原健、井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)・竜星涼/皆川猿時
原作:渡辺航『弱虫ペダル』(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
監督:三木康一郎
脚本:板谷里乃・三木康一郎
主題歌:King & Prince「Key of Heart」(Johnnys’ Universe)
制作プロダクション:デジタル・フロンティア
協力:ワイズロード
製作:「弱虫ペダル」製作委員会
配給:松竹株式会社
 
公式サイト
公式twitter(https://twitter.com/yowapeda_eiga)
公式Instagram:yowapeda_eiga

©2020映画「弱虫ペダル」製作委員会 ©渡辺航(秋田書店)2008

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