アニメ『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』の世界に帰ってくることができた喜び――ムヒョ役・村瀬歩さん&ロージー役・林勇さんがこれまでの話を振り返り! 第2期のキーは“ロージーの成長”
西義之原作『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』(集英社文庫〈コミック版〉刊)のアニメが2年ぶりに放送中! 7月から始まった第2期シリーズもいよいよ佳境を迎えます!
今回、注目の終盤に向けて、六氷 透(ムヒョ)役・村瀬 歩さんと草野次郎(ロージー)役 ・林 勇さんへインタビュー!
徐々に変化するムヒョとロージーの関係性や収録現場の雰囲気など、第1期、第2期に関するお話を伺いました!
まだ演じたい、エンチューを救いたいという想いから『ムヒョロジ』の世界に再び帰ってこられた喜び
――2年ぶりとなる第2期が決まった時の感想をお聞かせください。
六氷 透役・村瀬 歩さん(以下、村瀬):嬉しかったし、ありがたかったです。おもしろい作品なので、改めて続けられる嬉しさと、現場に行ってあの空間に戻れる嬉しさに加え、今期からの新キャラも登場し、新しい風も入ってきて、ポジティブな感情しかありませんでした。
草野次郎役・林 勇さん(以下、林):僕もここまでロージーを演じてきたので、まだ演じたいという気持ちとエンチュー(円 宙継)を助けに行きたいという想いもあって。現場自体も和気あいあいとしたアットホームな雰囲気だったので、またみんなと会えると思うと嬉しかったです。
――第1期を振り返ってみた感想や印象的なエピソードを教えてください。
村瀬:今井(玲子)さんの不死身さですね(笑)。原作でも、アニメでも重要なキャラですが、本当に死なないんですよね。
林:魔監獄の時、ヤバかったよね。
村瀬:「絶対、死ぬでしょ!」と思っていたのに、まさかここまで重要キャラとして出続けるとは。
林:現場でも不死身説で盛り上がっていたよね?
村瀬:演じている斎賀(みつき)さんも「絶対、これ死ぬと思うんだけどなあ」って(笑)。でも斎賀さんの声がついたことで、生き残りそうな強さも増して、魅力的なキャラだなと感じた第1期でした。
林:僕はやっぱり第1条が印象的で。めちゃくちゃ強い使者がいきなり第1条から登場するというのも大胆だなと目を見張るものがありました。
第2期で自分を見つめ直したロージー、ムヒョもロージーへ見せる感情や関係性の変化も
――第1期当初と比べて、第2期で演じるキャラの成長や変化を感じた点はありますか?
村瀬:成長したと言えば、やっぱりロージーだよね。
林:ムヒョのパートナーになってから、役に立ちたいと彼なりに頑張ってはいたけど、力の差がありすぎて、つい頼ってしまっていた部分があったと思うんです。
そこに第2期から同じ執行人であるゴリョー(五嶺陀羅尼丸)と裁判官のエビス(恵比寿花夫)が登場し、対決に敗れたことで、ムヒョから突き放され、自分自身を見つめ直す良いきっかけになって。
ムヒョと離れて魔法律学校での特別合宿に参加したことで、ムヒョと一緒に戦っていくんだという覚悟や成長が見えて、その演じ分けは意識しました。ムヒョは変わらないよね?
村瀬:そうですね。視聴者目線で言えば、自信を失ったロージーの胸ぐらをつかんだり、怒るシーンがたびたびあって、今までの2人とは違う、関係性の変化を感じさせる始まりでした。ムヒョはなぜロージーに怒ったのか、その想いはきっと見ている方にも伝わったのではないかなと思います。
ムヒョはいつでもロージーのことを考えつつ、自分が必要なものを手に入れるためにも動いて。目的意識に基づいて遂行し、思考も完成しているから成長はほぼないんですよね。強い使者を手に入れるという力の面での上積みはあるけど。まあ、彼は天才なので(笑)。
――ムヒョは口には出さなくても、どれだけロージーを信用し、期待しているのかが視聴者にもわかりやすい形で見えてきた気がします。
村瀬:ムヒョはロージーの伸びしろを含めて、パートナーにするのはこいつだと決めたはずだし、期待は大きいと思うんです。ロージーを成長させるために発破をかけたりして、そこが厳しかったり、怖く見えたりするかもしれないけど、実は……という感じかなと。