『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season:スバル役 小林裕介さん×フレデリカ役 名塚佳織さん、どんどん不穏さを予感させた35話を語る|インタビュー後編
『Re:ゼロから始める異世界生活』(原作:長月達平/KADOKAWA刊)の2nd seasonが現在放送中! 嫉妬の魔女が猛威を振るい、リューズの謎も明らかにと、激動する物語の連続です。
現在、『リゼロ』のキャストはどのように感じ、演じているのか? アニメイトタイムズではキャスト連続対談企画をお送りしていきます。
第4弾はスバル役の小林裕介さんとフレデリカ役の名塚佳織さんの対談を前後編に分けて、お届けしています。後編にあたる今回は、先日放送された35話の振り返っていただきました。
自分の武器は死に戻りしかないと自覚したスバル。どんどん不穏さを予感させた35話
――35話(2nd season10話)「地獄なら知っている」を振り返っていただけますか?
スバル役 小林裕介さん(以下、小林):諸悪の根源的な存在ともいえる嫉妬の魔女が現れて、あっちもこっちもパニックですよ。スバルも聖域の中も。何でこんなに次々と新しい地獄要素が出てくるのか。その中でスバルの心持ちが違う方向に変わってきたなと。
今までは死に戻りをするのは1つの手段であり、できることなら死なずに乗り切りたいと頑張ってきたけど、このあたりから自分の武器はこれしかないと割り切れるようになった気がして。
だからこそ、ガーフィールに、35話のサブタイトルになっている「地獄なら知ってる。もう何度も見てきた」と言った時の狂気じみた顔は今まで見せたことがない表情で。どんどん不穏になっていくなと予感させる回でした。
フレデリカ役 名塚佳織さん(以下、名塚):怒とうの展開とスピード感にビックリです。作品上では留守にすることが多いので(笑)、戻ってきた時に前に登場してから何が起こったのか、把握するまで毎回時間がかかるんです。
35話に限らず、セリフの1つひとつがおもしろいなという印象があり、答えを導いているようで、逆に疑問を増やすセリフが結構多いんですよね。台本を読み解く時、「これは誰に向けて、どこにきっかけを持たせようとしてしゃべっているんだろう?」とか「何に引っかかってほしくて、この言葉を選んだのだろう?」という推理していくのがおもしろいですね。特にこの回は序盤にドラマが動いた後に、後半で謎やキーとなるセリフがいっぱい出てきて。
小林:1話の台本でその答えがのっていないのがツラいですよね。
名塚:そうなんだよね。私たちも先のことを詳しくは知らされていないので、35話の後半でスバルからロズワール邸を一時的に留守にするように指示を受けたけど、この後、どうなるのかわからない状態で…
でも監督が「ここは微笑みを浮かべるようにしゃべってほしい」とか「ここは笑わないで言ってほしい」など細かく指示してくださるので、ディレクションを信じて、演じていました。
だからオンエアがいつも楽しみで、音楽も入って完成した映像はどうなって、どのように見えるのかとか、「今のセリフ、敵っぽく聞こえるけど、味方じゃなかったのかな」と感じることがあったり。収録としていた時と違う印象を受けることがあるのもこの作品のおもしろいところですね。
――フレデリカのセリフがあった回は31話「少女の福音」以来で、終盤にエルザに倒され、ペトラも無残な姿に……。そこからの再登場なので、戸惑われたのでは?
名塚:浦島太郎状態ですよ(笑)。どうなったのかも気になるけど、オンエアを見るまでわからないし。次の回はいないんじゃないか、みたいな不安もあったりしました(笑)。
小林:そして35話も、31話と同じようにスバルとベアトリスの2人きりで終わるという(笑)。