『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season:鈴木このみさん、ラフのOPを見終わった後は立てなくなり、完成した映像は見るたびに身ぶるい|インタビュー
「Realize」のMVは想像以上に燃え盛る炎。パフォーマンスは抑え気味に
――「Realize」のMVも熱いですね。サビの炎に包まれるシーンは特撮のOP映像かと思うくらい(笑)。
鈴木:MVの監督からは曲を聴いた時、炎が思い浮かぶと言われまして、あの大爆発が誕生しました。私の予想以上で完成映像を見た時、思わず笑ってしまいました(笑)。「Redo」の主人公はここから始まる人でまだ未熟な部分があるし、じたばたしている印象があるけど、「Realize」はつらい経験や時間を重ねた分、強くなって、ボロボロでも仁王立ちでしっかり地面を踏みしめている感じがあって。自分のパフォーマンス的にもいつもより動きを抑えることを意識して撮影に臨みました。
――サビの炎に囲まれているシーンでは「動」、A・Bメロのモノクロのバックでつらい表情でたたずんでいたり、床に横たわる姿は「静」のイメージと対照的にも見えて。
鈴木:苦しい想いもあるけど、やってやるんだという決意が表現されていて。不屈の精神というか。スバルも私もそこまで進んでいるので、確信めいた演出になっていると思います。
自身作曲の「A Beautiful Mistake」はどんな自分でもいいんだと勇気付けられる曲
――カップリング曲の「A Beautiful Mistake」はご自身で作曲されていますが、どんなイメージで作曲されたのでしょうか?
鈴木:ステイホーム中に作った曲で、環境が一気に変わって、1人で過ごす時間が長くなってくると、自分だけではできないことの多さに気付かされて、不甲斐なさを感じた時がありました。
例えば、5分間の映像を撮ってくださいと言われて、いつもなら10分くらいで終われるのに1人でやってみたら数日かかってしまったり、そういうことがずっと続いて。またこの環境や状況の中で乗り越えられる人もいれば、乗り越えられない人もいて。「今、試されているのかな」という気持ちになって、その想いをそのままぶつけたら、この曲が出来上がりました。
サウンド的に「Realize」が豪華な仕上がりになったので、この曲はシンプルなバンドサウンドでいこうと元々決めていました。
――曲名の由来や歌詞にかけた想いは?
鈴木:何度間違えてもいいじゃん!という前向きな歌詞になっていて、私も歌詞に何度となく励まされたし、「どんな自分でもいいんだ」と感じながら歌いました。今のご時世に合った、タイムリーな内容になっているかなと。私自身が励まされたように、聴いた人もそうなってくれたらいいなという想いを込めました。
――「Realize」と同じロックチューンでも、歌詞もサウンド感、特にサビのポジティブなところが聴き手を勇気づけてくれます。
鈴木:ありがとうございます。特に「僕が選んできた傷だらけの答えだ」の歌詞が好きです。2曲共、覚悟を感じるし、熱も高い曲であり、いろいろなものを乗り越えた人の曲という点で共通していて。自分が選んだ道だからどんなに傷だらけでも誇りに思えるということは素晴らしいし、自分もそうありたいと思っています。
3カ月連続タイアップシングル発売! どの曲も真剣に向き合い、泣きながら制作
――レコーディングで意識された点はありますか?
鈴木:この曲は小手先なしでシンプルに歌おうと。聴いてくれた人が少しでもスカっとしてもらえたらいいなと想像しながら、ただ歌詞とメロディに導かれるままに歌った感覚です。でもサウンドは割とゴリゴリしているので、骨太なところもライブで楽しんでいただけたらいいなと思っています。
――この「Realize」の前後にはアニメ『デカダンス』OP曲「Theater of Life」が7月発売、『恋とプロデューサー』ED曲「舞い降りてきた雪」が9月発売と、3カ月連続のタイアップシングルのリリースとなりました。
鈴木:ようやくすべてのシングルが皆さんの元にお届けできてホッとしています。お話をいただいたタイミングはバラバラだったんですけど、制作期間が重なったり、カップリング曲の作詞や作曲もやったりしたのでめちゃめちゃ大変でした(笑)。
どの作品にも愛情を持って向き合いたいので、作品を理解するための時間も3倍必要だし。でも、3カ月連続リリースが終わった後、皆さんからそれぞれの曲への嬉しい反応がたくさん届いて、やってよかったなと。何度も泣きながらやったので、報われた気がしています。
19枚のシングルの曲を歌うライブを開催! みんなが聴きたい曲ばかりで必見!
――そして10月9日に『鈴木このみ Live 2020 ~Single Collection~』が行われますね。
鈴木:これまでリリースされた19枚のシングルの中からセットリストを選んで、表題曲はほぼ並べる特別なライブです。『リゼロ』をはじめ、タイアップの楽曲をたくさん歌わせていただく中で、歌への姿勢も「自分にとってアニソンとは?」という考え方も変わってきて。
また今回セットリストを考える中で、全曲聴いてみると作品によって色が違う曲も歌わせていただいてきたなと思うし、私のいろいろな部分を感じていただけるライブになると思います。このタイミングでシングルコレクションライブをできることは嬉しいです。
――このみさんの曲は激しい曲が多くて、更に表題曲やアニメのテーマ曲となるとカロリーが高いので、大変そうですね。
鈴木:表題曲はアッパーな曲かつ強い曲ばかりなので、私も今から鍛えておかなきゃいけないと思うし、皆さんもストレッチなどしつつ、いい健康状態で臨んでもらえたら。表題曲が集まるライブなので、聴き覚えがある曲もあるはずなので、まだ私のライブに来たことがない方にも是非観て頂きたいです。シングルライブなので、みんなが聴きたい曲を歌う回収率もめちゃめちゃ高いライブだと思います(笑)。
19枚それぞれの楽曲たちと、聴いてくださった皆さんへの感謝と8年分の想いも込めて歌うつもりです。発売当時とは違った気持ちで歌える気がするし、ライブを重ねるごとに育っていくものだと思うので、進化・成長したそれぞれの曲を体感してもらえたら幸せです。
10周年の武道館ワンマンが今の目標。今後もスバルと壁を乗り越えていきたい
――今後のご予定や目標を教えてください。
鈴木:毎週水曜日20時よりOPENREC.tvで『鈴木このみのOPEN HEART!』という番組を生配信しています。レコーディングの様子もそのままお見せしたり、おもしろいことをやっていますので、是非ご覧ください!。
明確な目標としては10周年目に日本武道館でのワンマンライブがありますが、デビューが2012年なのでいよいよ近づいてきたなと。その目標に向けて頑張っていきたいです。
――このみさんが改めて感じる『リゼロ』の魅力とは?
鈴木:キャラがかわいいとか、毎回ハラハラしたり、次が気になる展開とか、いろいろありますが、スバル目線で歌っている身としては彼の不器用さや人間味あふれるところが好きです。現実にはないような、ハードなことや目を覆いたくなることもあるけど、完全ではないスバルが立ち向かうから、みんなが感情移入したり、自分と重ね合わせながら見られるのかなと思います。これからもスバルと一緒に大きな壁を乗り越えていきたいです。
小林さんいわく、このみさんは「歌のスバル」。今後もスバルの想いを歌で大切に伝えていきます
――ではこの記事をご覧になっている皆さんへメッセージをお願いします。
鈴木:2nd seasonでも『リゼロ』のOP曲を歌わせていただいて光栄ですし、歌にも全力で向き合えたと思っています。1st season「Redo」から進化した楽曲になっているんじゃないかなと思っていますので、どんどん加速していくアニメと一緒に楽しんでいただけたらと思います。
そしてできれば「Realize」も生で聴いていただきたいです。ライブで歌うと曲が変わったり、成長したと思う瞬間が何度もあって。8月2日に行われた『KADOKAWA Anime Thanks Party』の時、高橋李依さんとお会いしてから「Realize」を歌った時はエミリアを頭の中に浮かべながら歌えたし、「やってやるんだ!」という気持ちを一層強く感じた時もあったりして。もしかしたらシングルコレクションライブでも進化を感じていただけるかもしれないので、よろしければライブにも遊びに来てください。
――そして最後にスバルを全力で演じている小林裕介さんへのエールをお願いします。
鈴木:恐れ多いんですけど(笑)。毎週楽しみに見ていますが、もしOP曲を歌っていなかったとしても見ていたと思うほど大事に思っている作品です。つらいシーンが続くと思いますが、今後の展開も楽しみにしているので、のどを大事に頑張ってください。陰ながら応援しています。
あと『リゼロラジオ』にうかがった時、小林さんからある言葉をいただいて。「歌のスバルだね」と言っていただけたことがすごく嬉しくて。これからも「歌のスバル」として、歌でスバルの想いを伝えていけるように、大事に歌っていくつもりです。
<『リゼロ』第2期 後半クール連載バックナンバー>
□Vol.01 小林裕介(スバル役)前編
□Vol.02 小林裕介(スバル役)後編
□Vol.03 高橋李依(エミリア役)前編
□Vol.04 高橋李依(エミリア役)後編
□Vol.05 岡本信彦(ガーフィール役)前編
□Vol.06 岡本信彦(ガーフィール役)後編
□Vol.07 高橋李依(エミリア役)前編
□Vol.08 高橋李依(エミリア役)後編
□Vol.09 戸松遥(フォルトナ役)前編
□Vol.10 戸松遥(フォルトナ役)後編
□Vol.11 前島麻由(OPアーティスト)
□Vol.12 小林裕介(スバル役)前編
□Vol.13 小林裕介(スバル役)後編
□Vol.14 田中あいみ(リューズ役)前編
□Vol.15 田中あいみ(リューズ役)後編
□Vol.16 村川梨衣(ラム役)
□Vol.17 新井里美(ベアトリス役)前編
□Vol.18 新井里美(ベアトリス役)後編
□Vol.19 小林裕介(スバル役)&高橋李依(エミリア役)
<『リゼロ』第2期 放送中インタビュー連載バックナンバー>
□Vol.01 小林裕介(スバル役)×高橋李依(エミリア役) 前編
□Vol.02 小林裕介(スバル役)×高橋李依(エミリア役) 後編
□Vol.03 小林裕介(スバル役)×村川梨衣(ラム役) 前編
□Vol.04 小林裕介(スバル役)×村川梨衣(ラム役) 後編
□Vol.05 小林裕介(スバル役)×高野麻里佳(ペトラ役) 前編
□Vol.06 小林裕介(スバル役)×高野麻里佳(ペトラ役) 後編
□Vol.07 小林裕介(スバル役)×名塚佳織(フレデリカ役) 前編
□Vol.08 小林裕介(スバル役)×名塚佳織(フレデリカ役) 後編
□Vol.09 鈴木このみ(OPテーマアーティスト)
□Vol.10 nonoc(EDテーマアーティスト)
□Vol.11 小林裕介(スバル役)×天﨑滉平(オットー役) 前編
□Vol.12 小林裕介(スバル役)×天﨑滉平(オットー役) 後編
□Vol.13 小林裕介(スバル役) 前編
□Vol.14 小林裕介(スバル役) 後編
<『リゼロ』第2期&第1期新編集版BD-BOX発売記念連載バックナンバー>
□Vol.01 小林裕介(スバル役)
□Vol.02 内山夕実(パック役)
□Vol.03 水瀬いのり(レム役)
□Vol.04 村川梨衣(ラム役)
□Vol.05 高橋李依(エミリア役)
『鈴木このみ Live 2020 ~Single Collection~』
2020年10月9日(金)東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
18時開場 19時開演
チケット料金 6,500円(税込)
発売:GET TICKET(ディスクガレージ)
『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season作品情報
イントロダクション
俺が必ず、お前を救ってみせる。
コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年・菜月昴。頼れるものなど何一つない異世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。
幾多の死を繰り返しながら、辛い決別を乗り越え、ようやく訪れた最愛の少女との再会も束の間、少年を襲う無慈悲な現実と想像を絶する危機。
大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年は再び絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。
2016年にTVアニメ化され、世界中で大ヒットを記録した『Re:ゼロから始める異世界生活』、待望のセカンドシーズンが2020年7月8日(水)よりAT-X、TOKYO MX、BS11ほかにて放送開始!
スタッフ
原作:長月達平(MF文庫J『Re:ゼロから始める異世界生活』/KADOKAWA刊)
キャラクター原案:大塚真一郎
監督:渡邊政治
シリーズ構成:横谷昌宏
キャラクターデザイン・総作画監督:坂井久太
モンスターデザイン:小柳達也
アクション監修:大田和寛
プロップデザイン:岩畑剛一、鈴木典孝
デザインワークス:加藤千恵、コレサワシゲユキ、灯夢、坂井ユウスケ
美術設定:青木薫(美峰)
美術監督:高峯義人(美峰)
色彩設計:坂本いづみ
特殊効果:川西美保
撮影監督:峰岸健太郎(T2studio)
3Dディレクター:軽部優(T2studio)
編集:須藤瞳(REAL-T)
音響監督:明田川仁
音響効果:古谷友二(スワラ・プロ)
音楽:末廣健一郎
音楽制作:KADOKAWA
アニメーション制作:WHITE FOX
製作:Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会
キャスト
ナツキ・スバル:小林裕介
エミリア:高橋李依
パック:内山夕実
レム:水瀬いのり
ラム:村川梨衣
ベアトリス:新井里美
ロズワール・L・メイザース:子安武人
ガーフィール・ティンゼル:岡本信彦
オットー・スーウェン:天﨑滉平
フレデリカ・バウマン:名塚佳織
ペトラ・レイテ:高野麻里佳
リューズ・ビルマ:田中あいみ
エルザ・グランヒルテ:能登麻美子
エキドナ:坂本真綾
OP・EDテーマ
・オープニングテーマ
『Realize』鈴木このみ
作詞・作編曲:篠崎あやと、橘 亮祐
[収録内容]
1.Realize
2.A Beautiful Mistake
他、インストルメンタルを含む全4曲収録
発売日:2020年8月26日(水)
品番:ZMCZ-14011
価格:1,200円(税抜) ※1,320円(税込)
発売・販売:株式会社KADOKAWA
・エンディングテーマ
『Memento』nonoc
作詞:hotaru/作編曲:Tom-H@ck
[収録内容]
1.Memento
2.雪の果てに君の名を
他、インストルメンタルを含む全4曲収録
発売日:2020年9月2日(水)
品番:ZMCZ-14012
価格:1,200円(税抜) ※1,320円(税込)
発売・販売:株式会社KADOKAWA
放送情報
2020年7月8日(水)よりAT-X、TOKYO MX、BS11ほかにて放送開始!
AT-X 7月8日より 毎週水曜 22:30~
【リピート放送】毎週金曜 14:30~/毎週日曜 21:00~/毎週火曜 6:30~
TOKYO MX 7月8日より 毎週水曜 23:30~
テレビ北海道 7月9日より 毎週木曜 26:00~
KHB東日本放送 7月9日より 毎週木曜 25:31~
テレビ愛知 7月9日より 毎週木曜 26:05~
KBS京都 7月10日より 毎週金曜 25:00~
サンテレビ 7月9日より 毎週木曜 25:00~
TVQ九州放送 7月10日より 毎週金曜 26:58~
BS11 7月8日より 毎週水曜 25:00~
配信情報
ABEMA・dアニメストアにて2020年7月8日(水)より地上波先行・先行配信が決定!
ポータルサイト
TVアニメサイト
Twitter(@Rezero_official)