『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season:スバル役 小林裕介さん曰く、天﨑滉平さん演じるオットーは“待たされている恋人”?|インタビュー前編
『Re:ゼロから始める異世界生活』(原作:長月達平/KADOKAWA刊)の2nd seasonの前半戦も遂にラスト! 『リゼロ』のキャストはこの2nd seasonをどのように感じ、演じているのか? アニメイトタイムズでは連続インタビュー企画を実施中です。
本企画の最終回となる第8弾はスバル役の小林裕介さんとオットー役の天﨑 滉平さんの対談を前後編に分けて、お届けします!
出演前から視聴者として見ていた作品。すべての要素がマッチして魅力的な世界を構築
――天﨑さんの『リゼロ』という作品の印象をお聞かせください。
オットー役 天﨑 滉平さん(以下、天﨑):5文字で言えます。「おもしろい」。
(天﨑さん以外、微妙な沈黙が数秒流れて)
スバル役 小林裕介さん(以下、小林):いいぞ! オットー! それでこそオットー!
天﨑:いや、本当に! 14話で初登場する前から、いち視聴者として見ていました。1話を見た時は「おもしろいアニメが始まったな」と。スタッフさんやキャストさんたちがすごく気合が入っているのがわかったし、元々、WHITE FOXさんのアニメが好きだったこともあって、絵の世界観にも引き込まれました。
原作を読んでいると心理描写が細かくて、場面が鮮明に浮かんでくるけど、アニメの限られた枠でどう表現するんだろうかと思っていましたが、アニメを見ると脚本と絵と音楽とお芝居が絶妙にマッチして、あの『リゼロ』の魅力的な世界を作り上げているからこそ、たくさんの方が引き込まれるのかなと思います。
圧倒された収録現場。小林さんのすごさにただただ感心
――現場では誰もが小林さんが苦悩する姿を目撃していますが……。
小林:おい!
――天﨑さんもその姿はご覧になられましたか?
天﨑:苦しそうでした。
一同:(爆笑)
天﨑:上手くお芝居ができない苦しさではなくて、スバルに感情移入するあまり、作中でスバルが苦しさや悲しみを感じた時、シンクロして痛みを感じてしまうんじゃないかなと。アニメを見ていた時から「裕介さんは大変だろうな」とは思っていました。のどを痛めるとか肉体的なダメージよりも精神を削られるような作品なので、スバルを演じ切る裕介さんは本当にすごいとただただ感心するばかりです。
そして14話になって、現場に参加させていただいたら、裕介さんだけではなく、キャストの皆さんが精神を削って、お芝居をしている様子を見て、気合が入りました。15話で登場するペテルギウス役の(松岡)禎丞さんも収録直前まで真剣に考えていらっしゃったんです。そんな現場の雰囲気に圧倒されて、正直ビビってしまいました(笑)。でも気が引き締まったし、気合を入れて収録に臨みました。
天﨑さんと打ち解けられたのは1st season最終回!?
――天﨑さんが現場に入られた時、小林さんはお話やアドバイスされたのでしょうか?
小林:どうだったかなあ……ちゃんとした共演はこの作品が初めてだったんだよね。
天﨑:裕介さんが出演されている作品に、たまにモブで出演させていただくことはありましたが、レギュラーでご一緒するのは初めてですね。
小林:「やっとレギュラーが一緒になったね」と話しつつも、14話はレムに置いてきぼりをくらい、「お前まで俺を役立たずだっていうのかよ、レム」と病んでいる時だったので、一番キツいところを見られているんですよね。白鯨戦の時もお互い、おかしかったし。だから楽しく話せる雰囲気ではなくて。
天﨑:確かに(笑)。
小林:25話あたりで希望の光が見えてきたし、オットーも今後、カッコいいところがあるんですよと長月(達平)先生も言っていたので、ようやくちゃんと話せた気がします(笑)。
天﨑:一緒にご飯に行った時もたくさん話してくださって、「天﨑君」から「滉平」と呼んでくれるようになったので、僕も裕介さんと呼べるようになりました。僕にとっては想い出深いエピソードではあるんですけど。
現実世界でもオットー的な使い方をされる天﨑さん!?
――小林さんはアニキ風を吹かしていたんですね?
天﨑:吹かしたというより、吹いてました。自然に。
(天﨑さん以外爆笑)
天﨑:違う! 違う! 悪い意味ではなくて。
小林:わかってる(笑)。飲み会の時、僕と禎丞の2人だけ席が少し離れていて、僕がいかに一緒にやりたかったという想いを伝えていて。その様子を見た女性陣が「天﨑君、2人がどんな会話しているのか、見てきなさいよ」と若干、オットー的な使い方をされて(笑)。
天﨑:その時はまだ裕介さんとも禎丞さんとはまだ打ち解けているところまではいっていなかったのに、お2人が真剣に話されているところにどういうテンションで話しに行ったらいいんだろう? と。でも僕を向かわせた女性キャストの皆さんも全員、先輩だったので……。
(天﨑さん以外爆笑)
天﨑:何か情報を持って帰らなければいけないけど、何も聞けない、そんな板挟みでしたね。