アニメ『おねがいっパトロンさま!』継木葉役・朝霧友陽さん&継木伊鳴役・坂上晶さんインタビュー|ココロで繋がっている兄弟。江口拓也さんが担当する変身ボイスにも注目してほしい!?
株式会社ハピネットよりお届けされる“物語”の存在するバーチャルYouTuberプロジェクト『おねがいっパトロンさま!』。公式YouTubeチャンネルにて配信がスタートしました!
本作は才能を繋ぐ者であり支援する者である“パトロン“、そして才能を持つ者であり支援される者“シュガー”。2人で1つのヒーロー“パトレイサー”が人々の止まったココロを再び震わすために活躍する物語です。
主人公の旭と良夜の物語が描かれるメインストーリーと、各キャラクターの日常を覗けるサイドストーリーが展開されています。
今回、アニメイトタイムズでは、本作を彩る出演声優陣にインタビューを実施! 今回お届けするのは、継木葉役・朝霧友陽さんと継木伊鳴役・坂上晶さんです。
“兄弟”を演じるお二人が感じた作品・キャラクターの魅力や見どころ、そして“声優”を目指したきっかけについてもたっぷり語っていただきましたので、ぜひ最後までご覧ください♩
ココロが繋がっている“兄弟”
――最初にストーリーを読んだり、演じてから感じた作品の印象をお聞かせください。
継木葉役・朝霧友陽さん(以下、朝霧):『おねがいっパトロンさまっ!』というタイトルでしたので、どういうストーリーなのかな?と思っていましたが、実際に台本を読んでみると結構ハートフルで共感性が高いテーマだと感じました。
ココロの深いところに触れて解決していくというストーリーで、1人1人違うテーマを持っているけれども誰もが思っていることをテーマにしていることが多いので、ご覧になる皆さんに共感してもらえると思います。
継木伊鳴役・坂上晶さん(以下、坂上):確かに! 僕も朝霧さんとほぼ同じです! 言いたいことを全部代弁していただきました!
朝霧:あはははは(笑)。
坂上:最初に絵を拝見させていただいて、華やかな感じでカッコいいキャラクターがそろっていたので「アイドルものなのかな?」と思っていました。
実際に台本を読ませていただくと、朝霧さんがおっしゃっていたように、人のココロの見せない部分に触れている作品だな、と。
誰しも思っているような悩みや、普段の生活の中で忙しくてどんどん忘れてしまうようなキラキラした部分というものをもう1回考えさせてくれるというか。
僕自身も「僕のココロの大切なものって何だろう?」と考える機会になりました。そういう意味では、幅広い方に楽しんでもらえる作品になっていると思います。
朝霧:キラキラしている部分もありつつ、お話の主題は結構ディープというか、誰しもが持っている、抱えている問題を解決していくストーリーなので、そこで皆さんが感動したり笑ったりしてもらえるんじゃないかな、と思います。
――ご自身が演じられるキャラクターはどのような人物だと思いますか?
朝霧:葉くんは漫画家で、締め切りに追われるとライブに行きたくなっちゃったりとか、ちょっと投げ出してほかのことをしたくなっちゃったりすることが多いですが、締め切りは絶対守ります。
普段は自分の中で作っている漫画家像を見せているんですけど、人を楽しませるのが好きだったり、面白いことを言ったりするのが好きで、身内には素を見せていく人です。
外に向けての自分と身内に向けての自分に差があるキャラクターではありますが、それは、みんなも同じなんじゃないかな、と思っていて。
実は、僕も夏休みの宿題とか最終日までやらないタイプなんです。
――あ~! 分かります!
朝霧:夏休みの最終日に「よし!今日1日かけて宿題をやるんだ!」と気合いを入れてやり始めるんですけど、夜の8時ぐらいに「無理だな」と諦めがちです(笑)。
坂上:(笑)
朝霧:声優になってから締め切りに追われることはありますが、そこは大人になりまして。きっちり帳尻を合わせることを覚えました。
坂上:成長してらっしゃる……!
朝霧:なので、危機迫られた部分は葉くんと似ていると思います。葉くんも意外と漫画家という職業でマンネリを防ぐために、迫ってくるスリルを楽しんでいるんじゃないかな、と。言い訳になっちゃいますけど(笑)。
一同:(笑)
――そんな葉の弟でありパトロンになるのが、坂上さん演じられる継木伊鳴です。
坂上:ネタバレにはなりますが、弟なんですけど正確に言うと血は繋がっていないんです。
朝霧:結婚できるみたいな言い方(笑)。
坂上:(笑)。僕自身、ちょくちょく葉さんへの愛を語っていますが、頑張ろうと思えば“いける”んです。
朝霧:ごめんなさい(笑)。
坂上:速攻で振られちゃいましたけれども(笑)。
――ドンマイです(笑)。
坂上:実は伊鳴は一つの夢を諦めているんです。そこが伊鳴のすごいところだと思います。
僕は今、声優という仕事をやらせていただいていますが、「才能がないから諦めたほうがいい」「無理だよ」と言われても、「いや、できる!」と負けん気な部分があって。
だからこそ、自分に区切りをつけて諦めることはすごく大変なことだと思うんです。
――諦めることって大きな決断ですし、勇気のいることですからね。
坂上:その葛藤は絶対にあったと思います。でも、葉さんの傍にいられる今の人生を、伊鳴は楽しんでいるような気がします。
セリフでも「葉さん!葉さん!」と言うシーンが多いですし、心のどこかでは葉さんに対する信頼があって。そういう部分では、しっかりとココロが繋がっているな、と感じました。