アニメ

2020-10-27 18:00

アニメ『おねがいっパトロンさま！』継木葉役・朝霧友陽さん＆継木伊鳴役・坂上晶さんインタビュー｜ココロで繋がっている兄弟。江口拓也さんが担当する変身ボイスにも注目してほしい！？

献身的な「伊鳴」と太陽のような「葉」

――せっかくお二人がそろっているので、お互いが演じるキャラクターの“相方”としての魅力を教えてください。

朝霧：伊鳴は献身的なところが魅力だと思います。仕事の面でもパトロンとしても葉くんを支えることになるポジションなので、自分の夢を諦めた上で編集者になるのはすごいことですし、献身的じゃないと無理だな、と。

パトレイサーをやっていく中で、パトロン側は結構支える気概や気力がないとできないことだと感じますし、僕は逆に、誰かを支えることは絶対できないタイプなんです。

坂上：朝霧さんはシュガータイプですね。

朝霧：本当に支えられたい……！

一同：（笑）

朝霧：僕自身、尽くしたいという欲求がないので、誰かを支えたり、支えたいという気持ちはとても素晴らしい気持ちだと思います。

その献身的な部分が、伊鳴の最大の魅力ですし、自分が持っていないものなのですごいな、素敵だな、と。

――では、坂上さんが演じる伊鳴から見た葉の魅力は？

坂上：葉さんは伊鳴からすると“太陽”であって、自分が支えるべき人であると同時に憧れの存在でもあると思っています。

伊鳴はどっちかというと、一歩引いて物事を見るリアリストな一面もありますが、葉さんはそんなの関係なく自分の頭の中で思い描いたことをそのまま具現化できる人。

その力が絶大すぎるからこそ、超売れっ子漫画家だと思いますし、それだけの魅力を持っている人だなぁ、と。

伊鳴自身もそこに惹かれていますし、もし葉さんがいなくなってしまったら大変なことになるんじゃないかな、と心配になるほど、伊鳴にとって葉さんの存在は大きいと思います。

あとは、中の人の話になりますが……

朝霧：また!?（笑）

坂上：真面目な話、この前一緒にご飯に行かせていただいたとき、すごくお芝居に対してひたむきな方だと思ったんです。

「ひとつのこと、ひとつの芝居にハマるとそれに突き進んでいく」とお話されていて、それがすごくシュガーらしいな、と。

真面目にお芝居のことを語る姿勢だったり、常にお芝居を考えて自分がどうやったらさらにうまくなれるのか考えていらっしゃったりするところがすごいなぁ、と。本当に尊敬します。

朝霧：ありがとうございます。ただ単にお芝居の話しかしないというだけなんですが（笑）。

お二人が“声優”を目指したきっかけとは？

――パトレイサーは人々の止まったココロを再び震わすために活動します。それにちなみ、自分自身のココロが震える瞬間や出来事があれば教えてください。

朝霧：僕はもともと歌をやっていましたが、バンドが解散しちゃってお芝居のほうに進みました。もともと声優を目指していた弟から勧められた『CLANNAD』を見て、“声優さんってすごいな”と思ったのが、お芝居に進むきっかけだったんです。自分のココロが震えた瞬間はたくさんありますが、そのときの衝撃は大きいものでした。

――おぉ！

朝霧：今でもよくあるのが、先輩の素晴らしいお芝居を見たときです。アニメや実写映画問わず、素晴らしいお芝居をする役者さんを見るといつもココロが震えます。

あとは、僕自身ずっと音楽をやっていたので、“このシーン・タイミングでその音楽を入れるんだ！”、“このタイミングで音を上げるんだ！”と思ったときにもココロが震えます。

坂上：僕は声優を目指すきっかけになった出来事がありまして、それが小学校3年生の国語の時間だったんです。

1つの物語をみんなで順番に読んでいきましょう、という音読の授業がありました。読んでいて途中で噛んだり止まったりしてしまったら次の人にまわす流れになって、僕が最初に読み始めたんです。

それで、なぜか分からないですけど、そこで自分の負けん気な性格が働いて「絶対噛まない」「絶対全部1人で読んでやる！」と集中力を発揮して、最後まで全部1人で読むことができました。

――すごい……！

坂上：そしたら読み終わった瞬間に、教室中から“ワァ～～！”と拍手をもらって、先生や友達からも「すごいね！」とたくさん褒められまして。それがものすごく嬉しかったんです。

自分が読んだことに対して、これだけ喜んでくれる人たちがいるんだな、と感じました。そのときはすごくココロが震えて、声優というお仕事を目指すきっかけになったな、と思います。

――お二人の良いお話を聞かせていただいてありがとうございました。最後になりますが、皆さんへメッセージをお願いします。

朝霧：今ご覧になってくださっている皆さまありがとうございます。キービジュアルから想像しているものとは違って、どんな世代の方でも共感できる部分がある作品です。

ココロに抱えているもの、ココロをもう1度震わせるために戦うパトレイサーたちのヒーローの物語になっていますし、日頃生活しているといろいろと抱えているものがあると思います。

『おねパト』に触れて、少しでも「明日から頑張ろう」と生きる活力になるような、パワーを与えられるようなお芝居を心がけて、作品にメッセージを込めて僕たちも一生懸命やっているので、応援してくれる皆さんの助けになれれば幸いです。

シュガーとパトロンは支えられる側と支える側になっていますが、僕たち役者も一緒で、皆さんやスタッフさんに支えられて今でもお芝居を続けられています。ぜひこれからも楽しみに、応援していただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

坂上：本当にたくさんの方が関わって一生懸命作り上げてくださっています。制作側もそうですし、見てくださる方たちも一緒に作品を作り上げてくださる1人です。本当に感謝の気持ちを伝えたい想いでいっぱいになっています。

そして、この作品に注目してほしいのが、1人の人間のストーリーです。毎回その人のココロに入って、1人の人間のストーリーを解き明かしながらシュガーとパトロンという2人の人間性もそれぞれ見えてくると思います。1人1人のストーリーがたくさん溢れているので、ぜひそこを楽しみにしていただけたら幸いです。

また、止まったココロを再び震えさせるというパトレイサーたちの役割のように、見てくださった方のココロが少しでも動くような作品になれるように、いち役者として微力ではありますが、精進して頑張っていこうと思っていますので、ぜひこれからも楽しみに応援していただければと思います。よろしくお願いいたします！

――ありがとうございました！

過去のインタビューはこちらから！

◆秋アニメ『おねパト』今村真也＆豊島聖人インタビュー
◆秋アニメ『おねパト』星乃圭吾＆前内孝文インタビュー

アニメ「Episode0」が配信中！

　
「おねがいっパトロンさまっ！」公式YouTubeチャンネル

『おねがいっパトロンさま！』作品情報

INTORODUCTION

支援する者パトロン。それは「才能を繋ぐ者」
支援される者シュガー。それは「才能を持つ者」
これは、パトロンとシュガー、2人で1つのヒーロー“パトレイサー”の物語。

人々の止まったココロを再び震わすため、“パトレイサー”たちの活躍が始まる！
パトロン関係、それは歴史の中確かに存在した美しき愛の形。
これはパトレイサーとあなたの愛の物語である！
　

STAFF

キャラクターデザイン：夏子
製作・企画・プロデュース：ハピネット

◆アニメーションSTAFF
CG監督：横佩まさる（TANOsim）
主題歌・挿入歌プロデュース：桑原聖（Arte Refact）
主題歌：「HERO READY GO パトレイサー！」
歌：由賀旭（CV.今村真也）・猫屋敷良夜（CV.豊島聖人）
作詞：真崎エリカ／作曲：矢鴇つかさ（Arte Refact）／編曲：脇眞富（Arte Refact）
挿入歌：「Your Rootage」
歌：由賀旭（CV.今村真也）・猫屋敷良夜（CV.豊島聖人）
作詞：真崎エリカ／作編曲：山本恭平（Arte Refact）
音楽：田村昌之
音響監督・BGMプロデュース：野崎圭一（オン・ビート）
整音：山口敦史（スタイルキューブ）
整音助手：伊藤泉稀（スタイルキューブ）
音響制作：ビットグルーヴプロモーション
アニメーション制作・企画協力：TANOsim
　