『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』プロデューサーが本作で伝えたかったメッセージ|今だからこそ見てほしい作品、何度も足を運びたくなるギミックも
こだわったキュアグレースをより美しくと『ヒーリングっど♥プリキュア』の後押し。コロナで恒例の応援不可になった影響も
――制作でこだわった点や難しかったことは?
内藤:いかにお子さまたちにミラクルライトを振ってもらえる演出をするかにこだわっていました。新型コロナの影響で、劇場でライトを振ってもらうことが難しくなってしまいましたけど。あと当初3月公開ということで、始まったばかりの『ヒーリングっど♥プリキュア』の魅力を引き出せるか、特にキュアグレースがよりカッコよく、美しく魅せられたらと強く意識しました。
――映画は3月に完成されていて、その後に追加、修正パートを制作されたそうですが……。
内藤:当初は「ライトを振って!」とプリキュアが劇場のお子さまたちに呼びかけするシーンがあったんですけど、今は避けたほうがいいだろうという判断でセリフの修正などを行いました。
あとここまでの間に『ヒーリングっど♥プリキュア』に新しいキャラのキュアアースが加わって、映画館に来てくれる方の中にはキュアアースが好きな方もたくさんいると思うので、本編に登場させるのは難しいけど、何らかの形で参加させられたらと思って、「ライトを振ったり、声を出したりせずに応援してね」など映画鑑賞の際の注意事項をキュアアースが行う映像を加えました。
内藤Pのお気に入りのシーンとは? 収録での印象だった出来事は終わった後の〇〇?
――お気に入りのシーンを挙げるとすれば?
内藤:ラストバトルのキュアグレース(スーパーグレース)は強く、美しく仕上がっていてとても好きなシーンです。また、深澤監督がこだわっていた挿入歌も入れることができて、総合的に迫力があるバトルシーンが描けたかなと思います。そして強いだけではなく、最後に優しさも垣間見えて、『プリキュア』シリーズの魅力がぐっと凝縮されたシーンなので、ぜひ注目してほしいです。
――1月にキャストの皆さんが一堂に会して収録されたそうですが、現場をご覧になった感想や収録前後などでキャストに声を掛けられたりされたのでしょうか?
内藤:この作品に限らず、その日その日の収録前に改めて、この映画に込めたテーマなどをご説明させていただいています。2日間で一気に収録しましたが、収録中よりも収録後のほうが印象的でした。打ち上げをしたんですけど、キャストの皆さんが各世代の垣根を超えて仲良く楽しそうにされていました。キャストさん同士で撮影会をされていましたね。世代ごとだったり、同じイメージカラー同士で集まったりして。収録スタートから終わりまで、終始いい雰囲気だったと思います。