最後まできれいに終わらない“おちフルらしさ”――秋アニメ『おちこぼれフルーツタルト』新田ひよりさん、久保田梨沙さん、白石晴香さん、近藤玲奈さん、守屋亨香さん 声優インタビュー【連載第7回】
まだ収録が終わった実感が湧かず、全員そろってゴールできない寂しさも
――既に最終回の収録は終了していますが、収録を終えた時の感想をお聞かせください。
新田:途中、アフレコができない期間もあったので、全体的にはすごく長い期間、関わらせていただいたので終わった実感がなくて。アフレコ最終回直後、梨沙さんとこの連載の第2回インタビュー(※)を受けた後、2人で帰った時も「まだ実感が湧かないね」「来週このスタジオに来なくなって、初めて実感するんだろうね」と話したことを覚えています。
アフレコ最終回ではスタッフさんがフルーツタルトなど豪華な差し入れを持ってきてくださったり、アニメーターさんがそれぞれのキャラクターを描いたメッセージ付きイラストをカット袋に入れてプレゼントしてくださって最終回感はありました。終わっちゃうのは寂しかったけど、走り切れてホッとした気持ちも強かったです。
原作が4コマということもあり、テンポがよくて、いざ始まるとあっという間だった分、もっともっとやっていたいなと思いました。
※【連載第2回】 衣乃役・新田ひより&ロコ役・久保田梨沙インタビュー
久保田:途中で収録人数が減り、全員そろって最終回を迎えることができなかったので、「終わった!」という達成感よりも「終わっちゃったのか?」という寂しさが大きくて。
収録が始まる前にロビーで待機していたら(穂歩役の)日笠(陽子)さんが「もう最終回なの?」と驚いていらして(笑)。1話から最終回まで時間はかかったけど、あっという間という感じで。
ひよりちゃんとの取材が終わるのを待っていてくださったり、私たちも名残惜しくてクリームあんみつを演じた皆が収録するのを見届けて。全員同時の収録は出来なかったけど、最後にみんなに会えて嬉しかったです。
新田:本当はタルトの他のメンバーを待っていようと思っていたら、既に収録が終わった後で(笑)。
白石:でも会えたよね?
新田:そうでした! 入れ替わりの時に。
久保田:だから3人に感謝の言葉も直接伝えることができなかったので、みんなにちゃんと返すことができたのかなと思ったりもしました。
最終回の差し入れのプリンの苦さが目に染みて。そして早速、フルーツタルトロスが
白石:2人と一緒で「もう終わっちゃったんだ」という寂しさがありました。いままでのように収録が終わった後、みんなでご飯に行ったり、打ち上げをしたりは出来なかった残念な気持ちもありましたが、イラスト入りのカット袋やフルーツタルトをいただき、集まることは出来なくてもみんなでやってきたことを実感させていただける最終回の収録でした。
そして家に帰ると早速、フルーツタルトロスがやってきて(笑)。もっと収録していたかったですし、大好きな作品なので、皆さんが応援してくださってもし先が続くとしたら、その時にはみんなでアフレコもできて、打ち上げもできるといいなと思いました。
近藤:アニメのネズミ荘のように、現場でも温かくて、好きなことをおしゃべりしたり、わいわいしていた空間は居心地がよくて、毎週、現場に行くのが楽しみでした。最後はみんなで「お疲れさまでした!」というのができなかったので寂しかったです。
現場でスタッフさんがおいしい差し入れをくださって、フルーツタルトとプリンで私はプリンを選んだら、そのプリンの味が染み渡ってきて(笑)。スイーツを食べながら「寂しいね」とお話しして、しんみりしてしまいましたが、放送された時の皆さんが感想やそれぞれのキャラクターの「ここが好き」という反応を見た時や、11月29日に5人で出演した特番の書き込みもたくさんあって、『おちフル』を愛してくださっている方がたくさんいることを感じました。
原作は続いているので、またみんなで演じられたらいいなと思えたし、一緒に集まれたらいいですね。
――では先日、出演された『アニソンプレミアム』にもう一度出演するとか?
(全員爆笑)
近藤:できたらいいですね。
久保田:今度はED曲の「ワンダー!」を。
新田:ネズミの衣装で謎ダンスを(笑)。
白石:NHKで全身タイツはヤバいよ!
久保田:「目指せ!カレーNo.1!」もやりたい!
守屋:それ、いいですね! 私はレギュラー作品に出演するのもメインの役どころも初めてで。だから最初はすごく緊張しましたが、スタッフさんやキャストの皆さんが本当に温かくて、居心地がいい現場だったので、それが終わってしまうのは寂しくて。
――前回のインタビューで日笠さんが新人時代に先輩たちに助けてもらったので、キャリア的に上になる『おちフル』では恩返しするつもりで現場に臨んでいるとおっしゃっていました。
守屋:そうだったんですね! 温かく接してくださってありがたかったです。アフレコも最後までみんな一緒に同じ空間、同じ気持ちで収録したかったし、次の機会があればぜひ一緒にやりたいです。
アニメ自体もおもしろくて、オンエアを見ていると体感5分だったし。私自身、好きな『きらら』作品で、アイドルものということで楽しみでしたが、それ以上にかわいくて、おもしろくて、私にとって大切な作品です。
――あと新田さんが衣乃っぽいとも。
新田:え~っ!
近藤:その通り!
新田:それはほめてくださっているんですよね? そう受け取らせていただきます(笑)。