あの頃を思い返して、布団に潜りたくなるような青春が詰まった第2期――冬アニメ『五等分の花嫁∬』声優インタビュー第1回:中野一花役・花澤香菜さん
いよいよ、2021年1月7日から放送がスタートするTVアニメ『五等分の花嫁∬』。大好評だった第1期から、さらにラブコメ色が強くなって帰ってきました!
風太郎に対する五つ子からのアプローチも強力で、五つ子のかわいさはパワーアップ! 風太郎ははたして誰と結ばれるのか、五つ子は赤点を回避することができるのか、見逃せないポイントが盛りだくさんです。
アニメイトタイムズでは、中野家の五つ子を演じるキャストに、第1期を振り返っていただきつつ、第2期の見どころも語ってもらうリレーインタビューを実施。
第1回は、中野家の長女・一花を演じる花澤香菜さんが登場!
【インタビューバックナンバー】□第1回 一花役・花澤香菜さん
□第2回 二乃役・竹達彩奈さん
□第3回 三玖役・伊藤美来さん
□第4回 四葉役・佐倉綾音さん
□第5回 五月役・水瀬いのりさん
感情の変化があった第1期。一花をどう演じていたのか
ーー放送時期が2021年1月に決まったときの率直な感想を教えてください。
中野一花役・花澤香菜さん(以下:花澤):早い段階で第2期がやることは決まっていて、いつやるんだろうと楽しみにしていました。コロナの影響もあって、2020年5月のイベント(『五等分の花嫁 SPECIAL EVENT 2020 in 中野サンプラザ』)が延期になってしまいましたが、放送までの期間が空いた分、振り返って見てくれた方もいるでしょうし、また新しく見てくださった方もいたと思うので、いいタイミングなのかなと思います。
私の周りにも、この作品を好きな人がいっぱいいるので、みんなが待ちに待ったときに放送ができて、良かったなと思いました。
ーー第1期での一花の変化や成長を、どう感じていましたか?
花澤:最初はラブコメに絡んできていなかったというか。自分がどういう道に進んでいくのかというのを姉妹にも相談せずに、自分で抱え込んで悩んでいるというところが大きかったですかね。
そこに風太郎くんがやってきて、彼なりの方法で背中を押してくれて(第5話)。そこから自分とも向き合えるようになったし、風太郎くんが気になり始めたんだと思います。
そのあとの林間学校のとき、倉庫に風太郎くんと2人で閉じ込めらてしまったあたり(第11話)で、もしかして好きなのかしら……って思い始めたところで第1期は終わっていたのかなと思います。
ーー 一花を演じるときに、どんなことを意識していましたか?
花澤:一花の場合は、あまり本心が見えないというか。林間学校では自分語りもありましたけど、それまでは姉妹を客観的に見て心配したり、自分と向き合うタイミングもなかった気がしたので、常に人のことを見て、人のためを思って行動している、ということは意識していました。
風太郎くんに対しても、全然(恋愛とか)そんな気持ちはなかったところから始まっているので、そこは彼女のモノローグに素直に寄り添って、彼女と一緒にドキドキしたり、これからどうなるんだろうという感じになったり、ナチュラルに演じていたかなと思います。
ーーそこからの第2期では、より繊細な演技が必要になりそうですね。
花澤:第2期、めっちゃ難しいんですよ! みなさん青春を振り返って、一花みたいな行動をしてしまうことがあったかもしれないっていうシーンがあるんです。そのときはそれが正しいんだと思ってやっていたことが、のちに振り返ってみると「ああああああーー!」ってなるみたいな。そんな布団に潜りたくなるような青春のシーンが、第2期には詰まっているんです。一花に関しては特に!
はたから見ると、人の気持ちを考えていないと思うかもしれないけど、それは彼女が一生懸命だったからで、そういう青春もあるじゃない!と私は思っていて……。だから、本当に難しいなぁと思いながら、いま演じている感じです。彼女なりに一生懸命やっていることが伝わればいいなぁと思っています。