【連載】『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season後半クール:エミリア役 高橋李依さんインタビュー後編|40話は初めてのWサブタイトル、Aパートではオットーはメインキャラだと改めて実感
スバルとエミリアの長い会話シーンは意外な収録方法に!?
――そのスバルとの長い会話シーンの収録はいかがでしたか?
高橋:何も準備せずに臨むのは怖かったので、収録前に原作をじっくり読みました。シーンとしても長いし、作品としても山場の1つだと思ったので、原作を読んで「ここが引っ掛かったんだな」とか「このセリフは特に伝えたい」とイメージして。ただ結局はケンカなので、何を言ったか覚えてないくらいでもちょうどいいのかなと、現場では感情のおもむくままに。「ここはもっと引いたほうがいい」など細かい調整やディレクションは音響監督さんがしてくれたので、私たちは感情をぶつけ合うだけでした。
でも皆さんがあのシーンをどう感じ、受け取られたのか気になります。死に戻りで苦しみながらもエミリアのために頑張ってきたスバルの姿を見てきた方なら「さっさと信じなよ」と思うかもしれないし、エミリアの視点で見たら「約束破ったくせに!」と思うかもしれないし。
――あのやり取りに感動しながらもエミリアは本当に面倒くさい子だなと思う自分もいました(笑)。
高橋:2人共、面倒くさいですよね(笑)。皆さんがどう思ったのか本当に知りたいので、『Re:ゼロから始める異世界ラジオ生活』まで感想を送ってください!
初めてのWサブタイトル。Aパートではオットーはメインキャラだと改めて実感
――あとサブタイトルが「オットー・スーウェン」と「信じる理由」と、2本あるのも初めてですよね。
高橋:AパートとBパート、それぞれの終わりにサブタイトルが出てましたね。『リゼロ』のシリーズっていつもすごいなと思うんですよ。「よくぞ、ここでお話を切ったな」とか「限られたセリフのチョイスって難しいだろうな」と思うし、この回もこの2つエピソードを1回にまとめるというのもすごい。
――Aパートではオットーの生い立ちや独立して商人になるまでが描かれたことで、彼の強さの理由がわかった気がします。
高橋:やっぱり長月(達平)先生はここまで考えて、オットーを出したのかと思うと「やられたな。すごいな」と一本取られた気分です(笑)。
EDではエミリアのキャラソンが! 明るい雰囲気の曲調と歌詞に驚き!?
――そしてこの回は特殊EDでエミリアの曲が流れましたね。1st seasonで歌ったED曲「Stay Alive」と同様のミディアムテンポの曲ですが、「Stay Alive」は終始せつなさを漂わせていたのに対して、今回の曲は温かさを感じました。
高橋:この曲を初めて聞いた時、明るい進行の曲だったので驚きました。台本でお芝居を考える段階で聞いたので、こんなに明るく力強い決意になるのかと。もちろん一歩踏み出す歌詞だけど、エミリアが踏み出す前に流れ始めるのも驚きまして。でも映像と一緒に流れるとすごくマッチしていて、そこも驚きでした。そして、この後の話数でこんなふうに前を向けるようにと。エミリアの表情よりも歌の方が一歩先行している気がしました。
――レコーディングはどんなことを意識して歌われたのでしょうか?
高橋:40話の収録後、別日でレコーディングに挑めたことで、どういうタイミングで流れるのかはイメージできていました。でも該当シーンは笑顔で演じたわけではなかったので、表情の割合は常に相談させていただきながらのレコーディングでした。それと「どのくらいキャラソンで歌いましょうか?」とお聞きしたら「歌に合う感じで」ということで。もちろんエミリアで歌っているけど、表面的なキャラの声質より、内面が届くよう等身大に挑みました。
――高橋さんはアニメと並行して『Re:ゼロから始める異世界ラジオ生活』のパーソナリティも担当されていますが、2021年3月で5周年を迎えます。感想をお聞かせください。
高橋:もう長寿番組じゃないですか!? このラジオがあるおかげで、共演させていただいているキャストさんたちのお話を聞けたり、『リゼロ』についてもっと知ることができてありがたいなと。そして『リゼロ』ファンの方とたくさん交流できる、大切なホームですね。
願わくば一生終わらないでほしいし、アニメのオンエアが終わっても、不定期でもいいので時々やってほしいです。原作の最終回までアニメで演じたい気持ちと同様に、そこまでラジオも続けたいし、「『リゼロ』完結おめでとうございます!」と直接、自分の口で伝えたい!そこを目標に頑張っていきますので、皆さんも引き続き、よろしくお願いします。まだ聞いたことがない方は、声優さんから他では聞けない貴重なお話が聞けたり、アニメが更に楽しくなるラジオなのでオススメします。ぜひ遊びに来てみてください。
(C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会