ミュージカル『テニスの王子様』Dream BD&DVD発売記念:青学(せいがく)9代目・10代目 越前リョーマ役 阿久津仁愛さんインタビュー|「『テニミュ』は青春であり、僕のすべて」
青学(せいがく)10代目の卒業曲『THANK YOU & GOOD-BYE』の歌唱中はみんなが涙
――青学(せいがく)10代目の卒業曲となる『THANK YOU & GOOD-BYE』の歌詞を見た時の想いや曲を歌った時の感情、また他のメンバーの様子はいかがでしたか?
阿久津:最初に歌詞をいただいた時は僕たちらしい歌詞を三ツ矢(雄二)さんが書いてくださったなと感じ、これまでのいろいろなことを思い出しました。そして歌のレッスンで、みんなの歌声が合わさるとこみ上げてくるものもありました。
青学(せいがく)9代目の卒業曲『未来へ』では僕は卒業していなかったので、今回はみんなで一緒に卒業できることが嬉しくて。清々しく卒業したかったので「撮影本番中は絶対に泣かないぞ」と思い、その通りに歌えたのかなと感じてます。撮影中は他のみんなの顔があまり見えなかったけど、「Dream Stream」の配信を見たら、みんなめちゃめちゃ泣いてて(笑)。それを見て、僕も泣きました。
――完成した「Dream Steram」の映像を改めてご覧になった感想は?
阿久津:実際に出演させていただいた生配信の時に初めて映像を見たのですが、楽曲がどんどん変わっていき、他の学校の個性や映像によってまったく違う世界になっていたのが面白かったです。
でも自分たちの曲になると手汗をかくくらいドキドキして(笑)。そして気付いたら最後のパートになっていて、本当にあっという間でした。
また、みんなが実際に卒業証書を受け取るシーンもあったので(特典映像として収録)、撮影している時を思い出し、楽しい気持ちになったり、寂しい気持ちになったり、感情の揺れが激しかったです。
「Dream Stream」の裏側のドキュメンタリー「Dream Message」でみんなの絆が更に深まる。阿久津さんの涙のシーンは果たして?
――「Dream Stream」の撮影の裏側を追ったドキュメンタリー「Dream Message」が収録されてますが、どんな映像になっていると思いますか?
阿久津:今回の「Dream Stream」はドキュメンタリーがあると聞いて、「Dream Stream」の撮影に真剣に臨んでいる姿を撮っていただけるんだなと思い、いつも以上に気合いが入ったし、舞台袖でもまじめに語ってしまったと思います(笑)。
僕たちにとって本当に最後の作品なので、「Dream Message」を見たら、いろいろ思い出したり、こみ上げてくるものがあるんじゃないかなと思います。
『THANK YOU & GOOD-BYE』を歌う時は泣かないとお話ししましたが、実は撮影が終わった後、スタッフさんにごあいさつしているうちに耐えられなくて、めっちゃ泣いちゃったんで、それも映像に残っているのかなと思ったら恥ずかしいんですけど(笑)。
でも「Dream Stream」の撮影を通して、キャストのみんなやスタッフさんとの絆が更に深まったなと思いました。
CM映像でのお辞儀に込めたのは精一杯の感謝の気持ち
――DreamのCM映像では客席からステージの方向を見てお辞儀をしている阿久津さんが映っていましたが、どのような心境だったのでしょうか?
阿久津:純粋に4年間、素敵なステージに立たせていただいたことへの座長としての感謝の気持ちです。TOKYO DOME CITY HALLは、僕らが一番多く立たせていただいた舞台でもあったので、感謝の気持ちを込めてお礼をしようと。
でもいつもはテニスコートのデザインのステージですが、この時は真っ黒で、アリーナ席のイスもなくて、ちょっと寂しさを感じたり、不思議な感じがしました。何もないステージを見て、「本当にお別れなんだな」と実感しました。言えることはただ感謝の気持ちしかありません。
――『テニミュ』卒業後、青学(せいがく)9代目の皆さんとは、お話しされましたでしょうか?
阿久津:実際にみんなで集まる機会はなかなかなくて。でもLINEなどで「おめでとう」という祝福のメッセージはたくさんもらったし、「僕も卒業したよ」という報告もできました。
(C) 許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会