『東京喰種 トーキョーグール』などで知られる漫画家・石田スイ先生の独創的な作品世界へ! 大規模展覧会「石田スイ展【東京喰種▶︎JACKJEANNE】」をレポート
『東京喰種トーキョーグール』シリーズで知られる漫画家・石田スイ先生(以下、石田スイ)の大規模展覧会「石田スイ展【東京喰種▶︎JACKJEANNE】が、2021年2月6日(土)〜3月7日(日)まで池袋・サンシャインシティにて開催中です。
本展覧会では『東京喰種トーキョーグール』のイラストや、3月18日に発売となる少年歌劇シミュレーションゲーム『JACKJEANNE(以下、ジャックジャンヌ)』の初期企画書・ビジュアル・音楽・映像などを公開。
本稿では、ファンにとっては見逃せない石田スイの大規模展覧会レポートをお届けします!
特別仕様の「unravel」とイラスト710点のビデオコラージュ
「石田スイの世界を追体験〜ゼロから作品が生まれるまで〜」が本展のテーマになっている通り、石田スイが描く独創的な作品世界を存分に味わうことができます。
その世界へ誘われる入り口になるのが「はじまりの部屋」。ここでは、石田スイのイラスト約710点とTVアニメ『東京喰種トーキョーグール』のオープニングテーマで知られる楽曲「unravel」を使用し、17台のモニターで構成されたビデオコラージュ展示となっています。
なんと「unravel」は今回のためにRemixされたもの。Remixを担当したのはバンド「ヨルシカ」のコンポーザーとして活躍中のn-buna(ナブナ)さんです。
今の音楽を彩る豪華アーティストたちと魅力的なイラストによる豪華コラボのビデオコラージュで、一気に石田スイの世界へと引き込まれて行きます。
多数のイラストとグラフィックに圧倒される『東京喰種トーキョーグール』エリア
そして、次のエリアに入ると、そこは『東京喰種トーキョーグール』の世界。このエリアでは、鉄骨や赤色のライトなどを使った空間展示が際立っていました。
ここでは石田スイの初期作品のアナログ原稿やネーム、多数のイラストとグラフィックが展示されており、足を止めてじっくりと魅入ってしまうほどの作品の数々。
特に、色使いや繊細なタッチで描かれたイラスト&グラフィックは目を奪われます。金木、トーカ、有馬など彼らの抱いている想いが伝わってくるほどの臨場感と空気感のあるイラストばかりです。
そして、奥に進むと『東京喰種トーキョーグール』に登場する喫茶店「あんていく」の再現展示と金木の頭の中をイメージした空間展示が。
金木の頭の中をイメージした空間展示では、喰種と人間の狭間で葛藤している金子の脳内が、さまざまな言葉で覆い尽くされているかのように掲げられています。
あちこちに飾られているイラストに夢中になりますが、やはり1番目を奪われるのは、リゼが金子を抱き寄せて微笑んでいるイラストです。すべてはここから始まった……と言わんばかりのイラストから目が離れません。
本当にたくさんのイラストが展示されているので、自分のお気に入りを見つけながら、ストーリーを思い出しながら楽しむことができるでしょう。
展覧会へ足を運ぶ前に、『東京喰種トーキョーグール』を少し振り返っておくと、さらに世界観が楽しめるかもしれませんね。
(C)Sui Ishida/SHUEISHA