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冬アニメ『のんのんびより のんすとっぷ』阿澄佳奈 声優インタビュー│連載第6回

小鞠とあかねはタイプの違う不憫キャラ!? 練習が進まないくらい涙ぐんだ「ただいま」収録秘話も│冬アニメ『のんのんびより のんすとっぷ』越谷小鞠役・阿澄佳奈さんインタビュー【インタビュー連載 第6回】

のどかな田舎でのびのび過ごす少女たちの姿を描いたコミック『のんのんびより』のアニメシリーズ最新作となる第3期『のんのんびより のんすとっぷ』(以下、のんすとっぷ)が2021年1月より放送中です!

2013年に第1期が放送されて以降、第2期、劇場版と、ゆったりとした雰囲気やキャラクターたちのやり取り、綺麗な風景描写で人気を博した本シリーズ。『のんすとっぷ』では、旭丘分校に通う少女たちの明るく元気な日常が、新たな仲間たちを迎えて彩られます。

その待望の第3期の放送を記念して、アニメイトタイムズではキャストやスタッフへのリレーインタビューを実施。

第6回は、越谷小鞠役・阿澄佳奈さんのインタビューをお届けします。夏海の姉である小鞠は、身長が140cmに満たないことを気にしている中学2年生。なにかと不憫な目に遭うことも多い彼女の魅力や、新キャラクターとの関係性、ご自身の思い出までいろいろお話をうかがいました。

【インタビューバックナンバー】
□第1回 宮内れんげ役・小岩井ことりさん【前編】
□第2回 宮内れんげ役・小岩井ことりさん【後編】
□第3回 富士宮このみ役・新谷良子さん×篠田あかね役・田中あいみさん【前編】
□第4回 富士宮このみ役・新谷良子さん×篠田あかね役・田中あいみさん【後編】
□第5回 一条蛍役・村川梨衣さん
□第6回 越谷小鞠役・阿澄佳奈さん
□第7回 越谷夏海役・佐倉綾音さん
□第8回 加賀山楓役・佐藤利奈さん
□第9回 宮内一穂役・名塚佳織さん
□第10回 宮内ひかげ役・福圓美里さん
□第11回 宮内れんげ役・小岩井ことりさん×しおり役・久野美咲さん
□第12回 宮内れんげ役・小岩井ことりさん×しおり役・久野美咲さん

アフレコの時点から「これこれ!」って感じがしました

――第3期は2019年の「にゃんぱす祭り ばけーしょんなのん!」でサプライズ発表されたわけですが、その時の率直な気持ちをお聞かせ下さい。

越谷小鞠役・阿澄佳奈さん(以下、阿澄):私、これまでの声優人生の中でここまで“完璧なサプライズ”というものを経験したことがなかったので、出演者サイドにこんなに綺麗に隠せるなんてすごいなぁと思いました(笑)。

こういうのって、事務所とのスケジュール確認とかで先に知ってしまったりするじゃないですか。それも全くなくて。もちろん「やれたらいいな」とは思っていましたけど、それ以上にあのイベントの時は「劇場版楽しかったね」「盛り上がってよかったね」って気持ちが強くて、全然構えていなかったんですよ。

▼「にゃんぱす祭り ばけーしょんなのん!」イベントレポート

「にゃんぱす祭り ばけーしょんなのん!」イベントレポート

 

――そんな第3期は、劇場版から2年半ぶり、TVアニメ第2期からだと5年半ぶりとなります。実際にアフレコが始まってみていかがでしたか?

阿澄:なんだかんだ久々だったので、第1話の収録にはちょっとドキドキしながら行きました。それこそ、以前のテレビシリーズを家で見返したりして。「ちゃんと(前のように)戻れるかな……」という緊張感もあったんですけど、キャラ感に関して何も言われなかったです(笑)。

実は、第2期の時も劇場版の時も世界観ののんびり加減に関するディレクションはありましたが、「(キャラが)もうちょっとこんな感じでしたよ」と言われたことはなかったような気がします。今回、第1話の収録をしてみて、自分の中に(小鞠が)染み込んでいるんだなって改めて思いました。

――自然に収録できたわけですね。と同時に、やっぱり『のんのんびより』がまた始まった嬉しさは大きかったのでは?

阿澄:嬉しかったですね。アフレコの時点では映像は完成していなかったですけど、特徴的な世界観は表現されていたので、そこに声を吹き込んでいると「これこれ!」みたいに感覚が蘇ってきて。“帰ってきた感”がすごく強かったです。

――ここまで放送された話数を見ても、本当に『のんのんびより』していましたね。

阿澄:毎回感動するんですよ。『のんのんびより』って起伏で見せないタイプの作品というか、誰かが死ぬような激しめのお話ではないのに、これだけ特色を出せるのはすごいなって。

でも、紛れもなく『のんのんびより』なんですよね。今回の『のんすとっぷ』もその色をしっかり出してくださっているので、私たちものっかりやすかったですし、本当に素晴らしいスタッフさんたちが揃っているんだなって思いました。

――いい意味で変わらない良さの中に、今回は新キャラクターとして篠田あかねが登場しました。彼女の印象はいかがですか?

阿澄:ここにきての新キャラクターだったので、どういう風に馴染んでいくのかな?と思ったんですけど、登場時から世界観にすっかり馴染んでいるのがすごいですよね。もともとこの世界にいて、たまたま今回登場した子なんだなと感じました。

あと、不憫なキャラがまた出てきたなって、アフレコで話していたんですよ(笑)。小鞠も不憫キャラだと思うんですけど、小鞠はどちらかというと周りに振り回されてギャーってなっている印象で、あかねちゃんは自ら進んでその状況にハマってギャーってなっているというか。そこがまた違って面白いです。

――あかねちゃんはとても人見知りな性格をしていますが、彼女のキャラクターについてはどう感じましたか?

阿澄:あかねちゃんの気持ち、すごくわかります。メインキャラクターの中だったら、あかねちゃんに一番共感できるかもしれないです。そういう方は多いんじゃないですかね。

――小鞠の方は周りに振り回される系不憫キャラとのことですが、第3期で新たな一面を感じたりはしましたか?

阿澄:基本的には変わらないですけど、蛍に対してお姉さんしようとする感じはより見られるかなって思います。あとは、夏海に対しては今まで通りでもありますし、より辛辣な気もしますし(笑)。でも、『のんのんびより』は相変わらずなのがいいところでもありますよね。

――第1期も第2期も同じ学年を過ごしているわけで、いきなり身長が伸びたりしないですからね。

阿澄:そうなんですよ。性格もそんなにグンと成長することはないですし。

(C)2021 あっと・KADOKAWA刊/旭丘分校管理組合三期
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