小鞠とあかねはタイプの違う不憫キャラ!? 練習が進まないくらい涙ぐんだ「ただいま」収録秘話も│冬アニメ『のんのんびより のんすとっぷ』越谷小鞠役・阿澄佳奈さんインタビュー【インタビュー連載 第6回】
子供の頃のキャンプの思い出は、小鞠に通じるところも
――直近の放送回である第6話は、キャンプなど夏休みの様子が描かれました。収録の感想をお聞かせ下さい。
阿澄:第6話は名塚ちゃん(宮内一穂役の名塚佳織さん)と収録のタイミングが一緒だったんですけど、「かず姉(一穂)はどこかにお出かけするたびに、ひと波乱巻き起こしてるよね」「外に出ちゃいけないタイプだよね」って話をしていたんですよ(笑)。家と学校でギリギリセーフなんじゃないかって。
思い返してみると、確かに出かけるたびに一番大人がやらかしているんですよね。あと、キャンプ先で髪に蜜がつくのは、女性としてありえんなと思いました。かず姉は髪が長いので、落としにくいだろうし……。
――ちなみに、阿澄さんはキャンプの経験ってありますか?
阿澄:実家にいた頃、親に連れられてよく行っていました。父が好きだったみたいで。逆に大人になってからは行っていないですね。
――劇中では虫採りもしていましたが、そういうことも平気でしたか?
阿澄:虫は苦手でしたね。もっと言ってしまうと、小さい頃はあんまりアウトドアの楽しさがわからないまま、親に連れられていたんですよ(笑)。でも、ご飯タイムは楽しかった思い出があります。
外で焼いて食べるのは楽しかったなって。あと、夜になると怖かったですね。周りが真っ暗で、なにか音がしたような気もするし……。
――そこは小鞠と似ていますね。小鞠本人は認めたがらないですけど。
阿澄:そうですね。小鞠はどうにかごまかしたり、強がったり、自分の中で大丈夫だって理由を見つけたりして。はたから見たら隠しきれていなくてバレバレなんですけど(笑)。
――そういうところも含め、ずっと演じてきて小鞠の可愛いなと感じる部分はどこでしょうか?
阿澄:やっぱり、いま話したようなところですかね。はたから見たら隠しきれていないんですけど、怖い気持ちやそれを認めたくない気持ち、無理やり自分の中で落としどころを見つけて大丈夫だと言っちゃうところはすごく可愛いなと思います。演じるのも楽しかったです。
――では、第3期に限らず『のんのんびより』全体として印象的だったエピソードをあげるならどこでしょうか?
阿澄:あれもこれもって思っちゃうんですけど、やっぱり駄菓子屋に行った回(『のんのんびより』第2話「駄菓子屋に行った」)はすごく印象に残っています。序盤だったこともあり、蛍との関係性もまだ浅い頃で、ずっと蛍のことを知らないお姉さんだと勘違いしていて。勝手に振り回されにいっている小鞠を演じるのが楽しかったですね。
星を見に行った回(『のんのんびより りぴーと』第2話「星を見に行った」)も好きですし、やっぱり蛍との絡みは印象深いエピソードが多いかもです。
――阿澄さんからみて、蛍にはどんな印象を持っていますか?
阿澄:蛍は蛍で、大人っぽく見せているわけではないのにそう思われちゃうのは不憫な子でもあるのかなって思います。内面は普通に子供なんだけど、ちょっと大人びてしまうし、近くにいるのが幼い先輩だったりと、そのバランスも面白いですよね。
――確かにバランスの妙は感じますね。物語以外のことでは、これまで『のんのんびより』をやってきて思い出深かったのはどんなことですか?
阿澄:劇場版の舞台挨拶などのイベントや番組を結構やらせていただいたのが、すごく楽しかったですね。メインの4人+名塚ちゃんでの稼働が多くて、楽しいけどめちゃくちゃ疲れるんですよ。くたくたになるほど笑っているんだなって、毎回感じていました。
本当に『のんのんびより』が好きな方はみんな暖かくて、今までやったイベントはすごく心地よい空間だったので、またみんなで集まれるイベントがやれたらいいなって思います。