飛び抜けて変な人と、普通に変な人が集まる冬アニメ『のんのんびより のんすとっぷ』に吹いたちょっと新しい風とは? 越谷夏海役・佐倉綾音さん【インタビュー連載 第7回】
のどかな田舎でのびのび過ごす少女たちの姿を描いたコミック『のんのんびより』のアニメシリーズ最新作となる第3期『のんのんびより のんすとっぷ』(以下、のんすとっぷ)が2021年1月より放送中です!
2013年に第1期が放送されて以降、第2期、劇場版と、ゆったりとした雰囲気やキャラクターたちのやり取り、綺麗な風景描写で人気を博した本シリーズ。『のんすとっぷ』では、旭丘分校に通う少女たちの明るく元気な日常が、新たな仲間たちを迎えて彩られます。
その待望の第3期の放送を記念して、アニメイトタイムズではキャストやスタッフへのリレーインタビューを実施。
第7回は、越谷夏海役・佐倉綾音さんのインタビューをお届けします。明るい性格でムードメーカー、時には騒動も巻き起こす中学1年生の夏海。第3期での夏海の印象や新たに感じたこと、周りのキャラクターたちのことなど、いろいろお話をうかがいました。
【インタビューバックナンバー】□第1回 宮内れんげ役・小岩井ことりさん【前編】
□第2回 宮内れんげ役・小岩井ことりさん【後編】
□第3回 富士宮このみ役・新谷良子さん×篠田あかね役・田中あいみさん【前編】
□第4回 富士宮このみ役・新谷良子さん×篠田あかね役・田中あいみさん【後編】
□第5回 一条蛍役・村川梨衣さん
□第6回 越谷小鞠役・阿澄佳奈さん
□第7回 越谷夏海役・佐倉綾音さん
□第8回 加賀山楓役・佐藤利奈さん
□第9回 宮内一穂役・名塚佳織さん
□第10回 宮内ひかげ役・福圓美里さん
□第11回 宮内れんげ役・小岩井ことりさん×しおり役・久野美咲さん
□第12回 宮内れんげ役・小岩井ことりさん×しおり役・久野美咲さん
新キャラクターは世界観にちゃんとマッチしていて違和感なかったです
――第3期が発表された時や、実際にアフレコが始まっての率直な気持ちをお聞かせ下さい。
越谷夏海役・佐倉綾音さん(以下、佐倉):こういう日常系の作品って、なんとなくいつまでも続いてくれるものなのかなと思いがちなんです。でも、ちゃんと続けられると正式な発表を聞いた時はやっぱり感動しました。当たり前のことに感動できることに、また感動したといいますか。
アフレコが始まった時期的に、当たり前のことが当たり前じゃなくなった世界になっていたので、そんな中で続編に取り掛かれる喜びもあって。全員では収録できなくても、誰かが隣にいてくれる幸せを噛み締めながらアフレコをしています。
――少人数だとしても、直接掛け合いができるのはいいですよね。
佐倉:そうですね。ちゃんとメインで絡む人が隣にいてくれるので、まだストレスが少なくて済んでいるかなと思います。
――『のんのんびより』は日常系ですし、毎回同じ学年を描いているので大きな変化はないでしょうが、第3期で演じてなにか新たに感じたことなどはありますか?
佐倉:話数が進めば進むほど、こんな感じだったなと思い出したり懐かしさを感じたりしています。それに加えて新キャラクターもいるので、そこは新鮮な風かなと思いますね。
――新鮮な風として登場した新キャラクターのひとりが、富士宮このみの後輩である篠田あかねです。彼女の印象はいかがですか?
佐倉:劇場版のイベント(2019年5月開催「にゃんぱす祭り ばけーしょんなのん!」)でもちょっと喋ったんですが、長く続く作品の途中で出てくる新キャラクターって、自分が視聴者側だった時にはすごく苦手だったんですよ。
今までメインキャラクターたちが作り上げてきた空気感に急に新キャラが割り込んでくるのは、なんか異質なものみたいに感じてしまって。
――自分はあの空気感が好きだったのに……という感覚ですよね。
佐倉:だから、どういう風に受け止めてもらえるのか、劇場版では少し不安を感じていたんです。でも、アフレコの時に下地さん(劇場版の新キャラクター・新里あおい役の下地紫野さん)の声を聞いたり、あおいちゃんの雰囲気を見て、これは私自身も嬉しいキャラクターの登場だと思いました。実際、皆さんにも受け入れてもらえたと思います。
あかねちゃんも、あおいちゃんと同じように『のんのんびより』の世界にちゃんとマッチしたキャラクターで。ちょっと賑やかさが増えたなというくらいの、全然違和感がないのが正直な感想ですね。
――あかねは別のところから突然やってきたわけではなく、今まで描かれていなかっただけで、このみと同じ高校に通っていたわけですからね。
佐倉:そうですね。(インタビューの時点では)まだオンエアを見ていないので、どんな雰囲気になるのか私も楽しみです。