「カグヤは丁寧に愛されて生まれてきたキャラクター」──祝・映画公開!『映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』悠木碧さん、小林星蘭さんの対談をまるっとお届け!
『ヒーリングっど♥プリキュア』(以下、ヒープリ)のプリキュア全員がそろった初の劇場版となる『映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っと GoGo!大変身!!』が、3月20日(土)より全国公開となります。
“みんなのゆめ”がテーマとなった本作に、ゲストキャラクターとして“ゆめアールプリンセス”のカグヤ、天才科学者・我修院サレナが登場。さらに『Yes!プリキュア5GoGo!』(以下、5GoGo!)の6人のプリキュアも駆け付けます!
ゲストキャラクターのカグヤを演じるのは、女優、声優として活躍する小林星蘭さん。小林さんは『若おかみは小学生!』で主人公のおっこ役を演じ、映画『ライオン・キング』(2019)、『映画 おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ』(2020)にも出演。豊かな表現力でアニメファンを魅了しています。
『映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っと GoGo!大変身!!』公開を記念して、悠木碧さん(キュアグレース/花寺のどか 役)と小林星蘭さんの対談が実現! 『プリキュア』への愛はもちろん、役に対する真摯な姿勢や、先輩・後輩という関係性を越えてお互いを尊敬・尊重していることが伝わってくる、温かなインタビューになりました。
悠木さんとの共演に歓喜! カグヤ役が決まったときの気持ちとは
──小林さんは本作に出演が決まったときはどんなお気持ちでしたか?
小林星蘭さん(以下、小林):小さいときから『プリキュア』シリーズをずっと見ていました。プリキュアが憧れであり、大好きな作品です。だから最初にお話をいただいたときは、本当に現実なのかどうか……それこそ夢なんじゃないかと思って、声を震わせながら「え、ホントですか……?」って。『プリキュア』の世界に入れることがすごく嬉しかったです。
もし本当に出演させていただけるなら、自分のできる限りのことをがんばろうと思いました。最初はプリキュアの皆さんと同じ場に立てるということですごく緊張したんですが、できる限り楽しみたいなと。
また、『プリキュア』という作品で悠木さんとご一緒できるとは思っていなかったので本当に嬉しかったです。悠木さんはさまざまなアニメに出られてますが、私が悠木さんを最初に知ったのは、『ソードアート・ オンライン』だったんです(悠木さんはユウキ役として出演)。
悠木碧さん(以下、悠木):あああ~!
小林:それで調べていったら……。ウィキペディアって主役の方は黒い太字で表示されているじゃないですか。悠木さんのページを見たら太字の数が異常!って(笑)。
悠木:ありがとう(笑)。
──悠木さんも星蘭さんも4歳でデビュー。また、『僕のヒーローアカデミア』にもお互い出演されていたり、『プリキュア』が好きだったりと、共通点も多かったと思うんですが、お互いの第一印象はどのようなものでしたか?
悠木:4歳から……ということも同じだとは知らず、今ビックリしました(笑)。でも、星蘭“ちゃん”って呼ぶのも申し訳ないというか。同じ元子役からすると、子役の中でもスター級の印象です。
小林:(恐縮したように)いやいやいや……。
悠木:星蘭ちゃんを見ていると、私自身はこんなにすごい子役じゃなかったなって(笑)。幼いころからすごい人として仕事をしてきているから、見えている景色も違うかもしれませんが……。
私も仕事をしている中で、周りの方から「私が子どものころはみんなに挨拶とかできなかったよ。しっかりしてるね」って言われていましたけど、星蘭ちゃんはしっかり具合が段違い(笑)。こんなにまともな大人、なかなかいないってくらいってくらいまともなので「人間力たけえ!」ってビックリしました(笑)。
小林:そんなことないです、本当に!
悠木:「ちゃんとしてる」って真面目であることは大前提なんですが、いろいろな人とコミュニケーションを取れるし、社交性がすごく高くて。しかも役への作りこみも職人技。細かく厳しい目で自分のお芝居をジャッジされていて、勉強になるなと思っていました。
『ヒロアカ』でご一緒したときは、私が演じていたキャラクターとそんなに絡みがなかったこともあって、あまり喋れてなかったんです。でも(アフレコで)隣の席だったので「最近は何が流行しているんですかねぇ」なんて質問をしてしまい(笑)。そしたら朗らかに答えてくれて「嬉しいなあ」って感じたことを覚えています。
小林:その収録のとき、初めてお話しをさせてもらったんです。あと、私の背が小さいのでスタッフの方がマイクの高さを調整してくださっていたんですが、音響監督さんが「悠木さん(星蘭さんのほうのマイクに)入る?」って聞かれていて。「あれ? 身長?」といったお話をしたことを覚えています。
悠木:同じマイクに入れる背丈バランスだったという。なんなら私のほうが小さいかも……私、145cmなんですよ。
小林:私150cmです。
悠木:あ……。残酷な現実が……(笑)。
小林:(笑)。そのタイミングでまさか悠木さんとお話させていただけると思わなかったので、私としてはすごく嬉しかったです。緊張していたので悠木さんが話しかけてくれて心がほぐれました。
『ヒロアカ』の時も思いましたが、悠木さんが出られているアニメを楽しく拝見していたので、プリキュアとして決め台詞を述べられている悠木さんが真横にいる世界があるなんて、と本当に感動しました。
悠木さんのお隣でカグヤちゃんとして話している時も「声、震えてないかな? 大丈夫かな?」って。心の高鳴りを押さえられているかなって思いながら演じていました。
──その心の高鳴りが良い形でカグヤちゃんに乗ったように感じます。
小林:そうだと思います。すごくありがたい環境でした。