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冬アニメ『のんのんびより のんすとっぷ』小岩井ことり×久野美咲インタビュー│連載第12回

れんげとしおりの違いが顕れた「にゃんぱすー」――みんなの未来を感じさせる最終回を振り返り│冬アニメ『のんのんびより のんすとっぷ』小岩井ことりさん×久野美咲さんインタビュー【連載 第12回】

のどかな田舎でのびのび過ごす少女たちの姿を描いたコミック『のんのんびより』のアニメシリーズ最新作となる第3期『のんのんびより のんすとっぷ』(以下、『のんすとっぷ』)が、先日の第12話で最終話を迎えました。

2013年に第1期が放送されて以降、第2期、劇場版、そして今回の『のんすとっぷ』と、ゆったりとした雰囲気やキャラクターたちのやり取り、綺麗な風景描写で人気を博してきた本シリーズ。原作もこの2月に完結し、感慨がひとしおな方も多いのではないでしょうか。

第3期の放送と合わせて、アニメイトタイムズで実施してきたインタビューも最終回。前回に引き続き宮内れんげ役の小岩井ことりさんと、しおり役の久野美咲さんの対談インタビューをお届けします。第12話を振り返りつつ、これまでの『のんのんびより』への思いも語っていただきました。

【インタビューバックナンバー】
□第1回 宮内れんげ役・小岩井ことりさん【前編】
□第2回 宮内れんげ役・小岩井ことりさん【後編】
□第3回 富士宮このみ役・新谷良子さん×篠田あかね役・田中あいみさん【前編】
□第4回 富士宮このみ役・新谷良子さん×篠田あかね役・田中あいみさん【後編】
□第5回 一条蛍役・村川梨衣さん
□第6回 越谷小鞠役・阿澄佳奈さん
□第7回 越谷夏海役・佐倉綾音さん
□第8回 加賀山楓役・佐藤利奈さん
□第9回 宮内一穂役・名塚佳織さん
□第10回 宮内ひかげ役・福圓美里さん
□第11回 宮内れんげ役・小岩井ことりさん×しおり役・久野美咲さん
□第12回 宮内れんげ役・小岩井ことりさん×しおり役・久野美咲さん

れんげたちの未来を想像させてくれるラストシーン

――ついに最終話となる第12話が放送となりました。第12話で印象的だったシーンをお聞かせください。

宮内れんげ役・小岩井ことりさん(以下、小岩井):れんげが「にゃんぱすー」と言ったのに対して、しおりちゃんが「にゃんぱすー」って返してくれるところが、めちゃくちゃ可愛かったです。目が大なり小なりの文字(><)になっていて、一生懸命で可愛くて明るくて。同じ言葉を言ったからこそ、れんげとしおりの天才さの方向が違うのもすごくわかりましたね。

個人的な意見ですけど、久野ちゃんと私の中身の差にもすごく近いと思っていて。私は内にこもるタイプなんですよ。それがいいところでもあり悪いところでもあると思うんですけど、久野ちゃんは外に発信できるというか、私みたいに話しかけにくいタイプにも優しく話しかけてくれたんです。

しおり役・久野美咲さん(以下、久野):そんな。普通に楽しくお話していただけですよ(笑)。

小岩井:私が勝手に喜んでいました(笑)。そういう明るさというか、“陽”的な「にゃんぱす」と、れんげらしい自分の中で問いかけていく「にゃんぱす」。それが「にゃんぱす」という言葉のポップさと反比例していて、すごくいいなと思いました。とてもそれぞれのキャラクターらしさが出ている、すごく気に入ったセリフでしたね。

久野:私はあのシーンを演じるとき、いつもれんげが言っている「にゃんぱす」という言葉を、しおりが一生懸命頑張って真似しているということを意識しました。

小岩井:もちろんキャラクターとしては、れんげはいつもの挨拶をしているだけだし、しおりちゃんはお姉ちゃん(れんげ)を一生懸命真似しているんですけど、私が勝手に観客として見た時はその対比もいいなと思って。

久野:れんげの「にゃんぱす」をしおりが真似できるのも、二人の心の距離が近くなったからこそですよね。それから、私にとって「にゃんぱす」は殿堂入りしている言葉というか、『のんのんびより』を好きな人みんなが愛している、とても特別な言葉だと思っていたんです。そんな「にゃんぱす」という神々しい言葉を自分が言えるんだ!って、作品の中でしおりとして言うことができて、すごく幸せでした。

小岩井:ありがとうございます。いや〜、感慨深いですね。

――ラストで学年があがる描写もすごく印象深かったですけど、このシーンはいかがでしたか?

小岩井:今まではずっと同じ時間の中でストーリーを展開してきた『のんのんびより』が、いよいよ時間がひとつ進むのはすごく大きなことで。(アフレコの前に)原作の最終回もほぼ同じ内容だと聞いていたんです。

終わるのではなくて時間が進むことで、これからの未来があるんだよと。れんげたちはこれからもその中で生きているんだよって示されていて、すごく素敵な最終回だなと思いました。

久野:そうですよね。最終回なんですけど、『のんのんびより』の世界の中で、これからも変わらず毎日みんなで一緒に過ごしていくんだなぁと想像できるラストでしたよね。

小岩井:確かに。しおりちゃんの妹も生まれて、そういう新しい命とか輝きに満ちていた、眩しいほどの最終回でした。

久野:しおりのお母さんの陣痛のシーンも描かれていたので、より感動的に、新しい命の尊さを感じられましたよね。それから、しおりがれんげたちと同じ学校に通うえるようになるのも、すごく嬉しくて。

今までは一緒に遊ぶだけでしたけど、これからは勉強もするんだと思うと、この先のお話も見てみたいなって。一緒に勉強したら2人はどんな会話をするのかなって想像するだけでワクワクします。

小岩井:きっと、ひかげ(宮内ひかげ)たちがやってきたポジションを今度はれんげがやって、れんげのポジションをしおりちゃんがやって。いずれはしおりちゃんの妹がそのポジションをやって……そういう未来が、最後の描写があることで見えるような感じがして。未来への想像が膨らむ最後でした。

(C)2021 あっと・KADOKAWA刊/旭丘分校管理組合三期
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