たくさんの“Thanks”で溢れた声優・羽多野渉さん初のアコースティックライブ「Wataru Hatano Live 2021 -Thanks-」夜公演をレポート!
アニメタイアップ曲のアレンジも!
「これは無限エゴサに入ってしまいそうです(笑)」と話す羽多野さんはタブレットをテーブルに置き、ライブへと戻ります。
“オーオー、オーオー♩”というコーラスが特徴的な「You Only Live Once」ではピアノやギターだけでなく、さまざまな楽器がアレンジで使われており、また違ったキラキラが溢れていました。羽多野さんはステージ上でくるくる回ったりしながら、気持ち良さそうに歌い上げます。
普段のライブでももちろんですが、アコースティックライブになると、より歌詞の1つ1つが力強く響いてきます。
続いて披露した「Truth For」は思わず走り出したくなるような、自然と体がリズムに乗る疾走感溢れるアレンジに。コメント欄には“かっこいいしか言葉に出ない”というコメントも流れました。
再びMCに入ると「Truth For」の曲名にちなみ、“真実”について語るオカルト好きな羽多野さんの一面が現れる一幕も。“自分の中の真実を追い求めていくのも今の時代には必要かもしれない”と語ります。
また、さまざまなアニメ作品とタイアップしている羽多野さん。「ちょっとびっくりするようなアレンジを皆様にお届けできる」と前置きをした上で披露したのは「覚醒のAir」。
この楽曲はTVアニメ『Dance with Devils』のオープニングテーマに起用された楽曲。羽多野さんが話をしていたように、フラメンコを感じさせる情熱的なアレンジでドキドキする演出に。
赤のライトとバラの花びらが画面上に舞い散るエフェクトも施され、TVアニメ『Dance with Devils』の世界観が現れているかのようで見入ってしまいました。
「覚醒のAir」は気持ちが上がるという羽多野さん、今回もアドレナリンが放出されたそうで、「このアコースティックver.の覚醒のAirは、朝目覚めたときの覚醒時に聴いてほしい」と話し、会場も画面上にも笑いが起きていました。
今回のキャラクターソングカバーは、お芝居に通ずるあのキャラ!
ライブ当日の3月13日は羽多野さんのお誕生日。39歳を迎えた羽多野さんは改めて、ファンの皆さんへ感謝の気持ちを伝えます。
昼公演はここで「My birthday song」を披露しましたが、夜公演では羽多野さんのライブ恒例でもあるキャラクターソングカバーコーナーへと突入!
今回羽多野さんがカバーするキャラクターソングについて、「このキャラクターはこういうキャラです!とプロフィールを伝えるのが難しい。分かりやすくいうと、ちょっと素直じゃない、周りからしたら本当の姿が分からないような不思議なキャラクターです。」とコメント。
また、お芝居に目覚めていくストーリーを踏まえたキャラクター像に、声優として活動している羽多野さんも一気に共感できたのだそう。
「彼からしたら人生の中でお芝居というのは、ある意味、人に対して嘘をつくことだったんじゃないかなと思ったんです。」
「嘘をつくのは全然簡単だよ、と始めてみるんですけど、お芝居が好きになった瞬間に嘘がつけなくなっちゃう。これが激アツなストーリーで、台本を読みながら泣いちゃいました」とキャラクターや作品に対する愛情を語る羽多野さん。
そして、披露したのは『A3!』卯木千景の「ペテン師の憂鬱」。羽多野さんのお話を聞いた上で、さらにアコースティックver.のこの楽曲を聴くと、より卯木千景の内面に触れることができたような感覚に陥ります。
歌い終わった後にも、「彼のカッコよさや心の内側がこの楽曲の中にも見え隠れしているんじゃないかな」「歌っていて彼の心の内側を覗いているようで嬉しかった」と話す羽多野さん。そんな羽多野さんの言葉ひとつひとつに“Thanks”の気持ちが込み上げてきます。
再びエゴサタイムに入った羽多野さんは、ファンからの熱いコメントに感激している様子。夜公演は昼公演とは違ってなるべく引っ張りたいと正直な気持ちにバンドメンバーからも笑いが起こります。
赤いソファに座ってゆっくり休憩しつつ、そのまま穏やかな雰囲気の中で披露されたのは「I Give U My…」。羽多野さんの愛猫、むぎちゃんのために作られた楽曲です。
画面上にはイラストが動いたり、むぎちゃんと戯れている羽多野さんの写真が映ったりと、とても楽しく癒しの時間となりました♩
続く「I’m a Voice Actor」では、当日都内では雨が激しく降り雷も鳴っていたことから、“雷を呼んでしまいました”というアドリブも(笑)。カッコいい一面もあれば、こういうお茶目な一面もあるからこそ、羽多野さんに魅了され続けるのでしょうね。