『ゴジラ』ファンを興奮させるアニメならではの表現、世界観とは? 春アニメ『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』神野銘役・宮本侑芽さんインタビュー
銘を演じるには頭の処理速度の速さにどれだけ合わせられるかがポイント
――演じられる銘の印象とご自身との相違点、共感できる点をお聞かせください。
宮本:銘ちゃんは自分が好きなことに対しては前向きで、明るくて、社交性もあって。口と脳内が直結しているように、思ったことをすぐに言ってしまう女の子なんです。
最初は「自分に似ているかも」と思ってオーディションに臨みましたが、銘ちゃんの天才という部分がめちゃくちゃ難して。私は文系だったので、セリフの意味も、その謎を解いて何が楽しいのかもわからなかった部分があって、感情を理解するのに苦労しました。
――演じる時に意識されたことを教えてください。
宮本:天才であり、思ったことをすぐ口にしてしまう子なので、しゃべるスピードがすごく速いんです。脳の処理速度が異常に速いからなんですが、演じるにあたっては「宮本侑芽がどれだけ台本を理解できるのか」にかかってくると思いました。だから台本をしっかり読み込んで、理解して、頭になじませてから、マイク前ではすぐに反応できるようにしようと音響監督の若林(和弘)さんともお話ししました。
――高IQだけど、現代っ子らしさもあるキャラクターというのは難しそうですね。
宮本:でも一緒に謎を解決していくAIのペロ2を演じられている久野(美咲)さんがとても素敵で。ペロ2自体が愛らしいキャラクターなんですけど、久野さんと掛け合いすることを楽しみに毎回現場に足を運んでいたと言ってもいいくらい(笑)。
――もう1人の主人公のユンについての印象は?
宮本:最初は冷静沈着なキャラクターかなと思っていました。実際、クールなところや自分の得意分野における頭の回転が速いのはその通りでしたが、ちょっとお茶目な面も垣間見えるところが魅力的であり、人間っぽさに繋がっているなと。石毛(翔弥)さんのお芝居も素敵で、堅物ではなくて、熱血な部分もあって、人間的な魅力が感じられるユンになっていると思います。
――本作では様々なキャラクターが登場しますが、ご自身以外のお気に入り、もしくは気になるキャラクターは?
宮本:やっぱり一番身近にいるペロ2ですね。久野さんとも何度も共演させていただいている信頼感もあるし、掛け合いも楽しかったので。あとはキャラクターと言っていいのかわかりませんが、ジェットジャガーです。予告のPVでもチラチラ登場しているロボットですが、大いに期待していただければと。最後まで見た後にはきっと好きになっているはずですし、私も大好きになりました。
――収録時の印象的なエピソードを教えてください。
宮本:少人数の収録だったので、全員のキャストさんとはお会いできなかったんですけど、BB(ベイラ・バーン)役の置鮎(龍太郎)さんとは14~15年前に共演させていただいて。その頃の私は10歳で、置鮎さんの背中を見ながらお芝居をしていましたし、現場の作り方も学ばせていただきましたが、その時は感謝の気持ちも伝えることができなくて。
今回、共演させていただいて、当時の感謝をまずお伝えできてよかったです。掛け合いも多かったんですけど、同等な立場でお芝居することができたことも嬉しかったです。
見どころはゴジラ、怪獣のカッコよさと本格的SFストーリー、アニメと特撮のマリアージュ!
――『ゴジラ S.P』の魅力や見どころと、ご自身のキャラ的な見どころ、注目ポイントのご紹介をお願いします。
宮本:銘は天才だからといって鼻にかけるわけではなく、誰とも対等に目を見て話せる女の子だと高橋(敦史)監督から説明していただきました。人間らしくもあり、かわいらしさがあるところが魅力だと思うし、視聴者の方にも伝わればいいなと思っています。
作品の見どころとしては、まずゴジラと仲間たちがめちゃめちゃカッコよくて、今までの『ゴジラ』ファンの方なら大興奮できるシーンがたくさんあるので、期待していただきたいです。そして円城さんワールドが繰り広げられているので、SF好きにはたまらない、ワクワクするストーリーになっているので、その融合も楽しんでいただけたらと思います。
――過去の『ゴジラ』シリーズへのオマージュも随所に見られますよね。「あれ、この怪獣どこかで見たような?」みたいな。
宮本:まだ放送前なので詳しくはお話しできませんが、『ゴジラ』ファンの方ならピンとくるようなシーンも多いです。『ゴジラ』シリーズの戦闘シーンは夜景をバックにした戦いが好きなんですけど、アニメでは昼間でもその光の美しさが表現されていて。特撮とアニメのマリアージュとも言えるかなと。そしてゴジラがいつ登場するのかも注目ポイントですね。ゴジラの出現シーンは、バックに流れる音や音楽にビックリ&大興奮しました! たまらないタイミングで音楽が流れるし、音の大きさや演出もすごくて。
――そしてタイトルの<シンギュラポイント>は特異点の意味ですが、そこも気になるところです。
宮本:その理由も作中で明かされますので、その時まで考察しながら楽しみにしていてください。
――皆さんへメッセージをお願いします。
宮本:まず演出や音、絵、動き、怪獣の出現の仕方など、『ゴジラ』ファンの方を興奮させるポイントがたくさんあるアニメになっていると思います。
そして『ゴジラ』シリーズに触れてこなかった方も『ゴジラ S.P』を見ていただけたら『ゴジラ』シリーズが好きになって他の作品も見たくなると思うし、アニメ好きの方にもきっと楽しんでいただけるはずです。
私のように『ゴジラ』シリーズにハマってください(笑)。「令和初の『ゴジラ』」をぜひ見て、感じてください。
【インタビュー・文/永井和幸 撮影・鳥谷部宏平】
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4月7日(水)23:59まで
▼インタビューはこちらhttps://t.co/LJ0kE0Mzlg #ゴジラSP #ATSP0401
TVアニメ『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』作品情報
4月1日(木)放送開始
毎週木曜22:30 TOKYO MX、KBS京都、BS11/毎週木曜24:00 サンテレビ
3月25日(木)Netflix国内配信開始
各週テレビ放送から1話ずつ先行配信(2021年全世界独占配信)
<ストーリー>
2030年、千葉県逃尾市。
“何でも屋”な町工場「オオタキファクトリー」の有川ユンは、誰も住んでいないはずの洋館に気配がするということで調査へ。
空想生物を研究する大学院生の神野銘は、旧嗣野地区管理局"ミサキオク"で受信された謎の信号の調査へ。
まったく違う調査で、まったく違う場所を訪れた見知らぬ同士の2人は、それぞれの場所で同じ歌を耳にする。
その歌は2人を繋げ、世界中を巻き込む想像を絶する戦いへと導いていく。
孤高の研究者が残した謎、各国に出現する怪獣たち、紅く染められる世界。
果たして2人は、人類に訪れる抗えない未来<ゴジラ>を覆せるのか―。
<スタッフ>
監督:高橋敦史
シリーズ構成・脚本:円城塔
キャラクターデザイン原案:加藤和恵
キャラクターデザイン:石野聡
怪獣デザイン:山森英司
音楽:沢田完
CGディレクター:池内隆一・越田祐史・鈴木正史
VFXディレクター:山本健介
軍事考証:小柳啓伍
美術デザイン:平澤晃弘
美術監督:横松紀彦
色彩設計:佐々木梓
撮影監督:若林優
編集:松原理恵
音響監督:若林和弘
アニメーション制作:ボンズ×オレンジ
製作:東宝
オープニングテーマ:「in case...」BiSH
エンディングテーマ:「青い」ポルカドットスティングレイ
<キャスト>
神野銘:宮本侑芽
有川ユン:石毛翔弥
ペロ2:久野美咲
ユング:釘宮理恵
加藤侍:木内太郎
大滝吾郎:高木渉
金原さとみ:竹内絢子
佐藤隼也:阿座上洋平
山本常友:浦山迅
鹿子行江:小岩井ことり
海建宏:鈴村健一
李桂英:幸田夏穂
マキタ・K・中川:手塚ヒロミチ
ベイラ・バーン(BB):置鮎龍太郎
リーナ・バーン:小野寺瑠奈
マイケル・スティーブン:三宅健太
ティルダ・ミラー:磯辺万沙子
松原美保:志村知幸