2021年4月前半の総括(i☆Ris)|青山吉能『みずいろPlace』#21
ずっちゃんとよっぴー
ずっちゃんとの出会いは2013年、建てかわる前のエイベックス本社。それが初めてWUGとi☆Risが対面した時だった。
バッチバチ燃えてるパイセン方のなか、ぽつんとロビーに座るわたしの横にそっと座ってくれたのがずっちゃんだった。
なにを話したかは覚えていないけれど、ひよこが初めて見たものを親と思うように、わたしはそのときからずっちゃんのことが好きになった。今思えばそれは必然的だった。
時に冷たくあしらわれ、時にがっつり語り、歌い、たまに「がちで嫌われてんのかな・・・」と悩んだりもした。笑い話です。
そして、わたしが休業したとき、真っ先に連絡もくれた。そのときもなにも伝えられなかったけれど、ずっちゃんからの連絡でわたしはすごく元気になった。
でも。わたしはずっちゃんが体調を崩していたとき、連絡をすることができなかった。なにが正しいのか分からなくて、怖くてなにも送れなかった。ただ「大好き」を伝えることがこんなにも簡単にみえて難しいことを痛感した。
だから卒業のニュースを見たときも、なんて言葉にするのが正しいのかわからなかったけれど、あのときの後悔を繰り返したくなくて、言葉を贈った。送ってすぐ、「長くてわろた」って返ってきた。好きだ。
たくさんのありがとうを黄色く光るサイリウムに込めた。桜色に輝く髪の毛が輝いていて綺麗だった。横顔かわいいなあ・・・。
そんなこと考えてたら写真撮影タイムが終わった。あとでSNSにあがった集合写真を見たら、あれこれわたしかな・・・いや違うかな・・・って考える時間が初めてすぎて愛おしくて、なんだか今まで撮ったどのツーショットよりも嬉しかった。
6人体制最後の曲は「Memorial」。送り出すにはあまりにもぴったりの曲だった。
ずっちゃんの門出、5人体制への希望を込めて最後まで全力でサイリウムを振り、その姿を目に焼き付けた。こんなたくさん属性付与しなくたってただでさえ爆泣き曲なのに、もうどうしろっていうんだ。
落ちサビがきたらもうわたしは人の形を保てないかもしれない。
肩を抱き合うゆうきちゃんとずっちゃんにぐちゃぐちゃになりかけながら、ついに、ひみちゃんのどこまでも真っ直ぐな歌が響き渡る。
やめてくれ、進まないで、終わらないでくれ、ア、ア゛、、そう思っているうちに、ひみちゃんがずっちゃんを引き寄せた。
“誰もまだ 見たことない未来へ 走り出す君のこと 応援しているよ”
屍。
もう現地での記憶が正直ここからあんまりない。アーカイブなかったらここから先白紙で提出してたと思う。
ずっちゃんが最後の最後におもろいことしてたのも、現地では放心していてよく分からなかった。
最後のColorアカペラ。ぶつかり合って気まずくなってそれでもお互いを認め合ってきた6人最後の歌唱、ハッと驚いた顔をしてすぐにハモに入るずっちゃんの姿も、これまでの絆を感じざるを得なかった。
何度客席に手を振ってくれただろう、何度ありがとうと言ってくれただろう。
私たちの想いだってもっともっと強いのに、負けないのに。まるで戦いのように私たちはエールを送りあっていたように思える。
そうして、『i☆Ris LIVE 2021〜storiez〜』は幕を閉じた。