
悲しき学生生活は無駄ではなかった!? 思春期ならではの葛藤が繊細に描かれた春アニメ『BLUE REFLECTION RAY/澪』石見舞菜香さん、千菅春香さん、高倉有加さんインタビュー【前編】
演じるキャラクターのココに共感! アフレコ時のちょっと抜けたエピソードについても
――みなさんが演じるキャラクターの好きなところや共感できるところは?
石見:私は陽桜莉ちゃんと真逆で、学生時代は控えめなタイプでした。教室の隅で本を読んでいるタイプです。人間関係の輪を自然に広げられる学生ではありませんでした。
千菅:そうだったんだ?
石見:でも、教室の隅で本を読んでいると、けっこう周りの会話が聞こえてくるんです。学生時代はそうやってクラスの中心人物の子たちの会話を引き出しに詰め込んでいたので、いま引き出しを少しずつ開けながら陽桜莉ちゃんを演じています。私の悲しき学生生活は無駄ではなかった!(笑)
一同:(笑)
石見:あ、みなさん心配しないでください! 私なりに楽しい学生生活はおくっていましたから(笑)。あの経験があったから、いま自分の学生生活と真逆の体験をできていますし、当時を想像しながら青春してます。陽桜莉ちゃんを演じるのは、本当に楽しいです。たくさん考えながら、明るいキャラクターを演じさせていただいております!
――では、千菅さんの瑠夏は?
千菅:瑠夏ちゃんは内面と行動にズレがあるキャラクターなのですが、そこが「普通の女子高生っぽいな」、可愛いな、と思います。私もお仕事をし始めてから、瑠夏ちゃんのような気持ちになったことを思い出しました。
――どういう意味でしょうか?
千菅:遅れてきた高校生活と言いますか……(笑)。瑠夏ちゃんは自分に似ているところがあるので、「私もそういうところあるな」と共感しながら演じさせていただいてます。でも、クールで控えめな瑠夏ちゃんですが、けっこう熱い気持ちも持っていて、一度思ったら頑固なくらいで。こういう人って、経験によってガラッと変わると思います。なので、この作品の中で瑠夏ちゃんがどのように変わっていくのかが、瑠夏的な見どころです。
――もしかしたら、友達が増えるかも?
千菅:友達は……増えなさそうです(笑)。
高倉:瑠夏ちゃんは少数精鋭って感じだもんね! 友達は人数よりも、絆の深さの方が重要だと思います。
――では、高倉さんの百ちゃんは、共感できますか? 「元ヤンでしたか?」とは聞きにくいのですが。
高倉:大丈夫です聞いてください! 私は元ヤンではありませんでしたから(笑)。でも、なぜか知らないけど仲のいい方からは、たまに「元ヤンだったでしょ?」と聞かれることはあります。
――大人になってから?
高倉:はい。現在進行中です。私なりに分析しましたが、たぶん話し方が百ちゃんと同じでサバサバしているところとか、思ったことをそのままポーンと言っちゃったりするからかなぁ~と思っていて。なので、百ちゃんと私の共通点は「サバサバ系」だと思います。それと、ちょっとだけ抜けているところも……似てるのかなぁ?
――たいへん失礼ですが、抜けているのですか?
高倉:ちょうど収録が始まったときの話ですが、スタジオで台本とペンを持ってやる気満々で備えていたんです。気合入れて演じるぞーっ! って感じで。
なのに、いざ私の出番になってスタジオに入るとき、台本とペンを忘れてスタスタと入って行きそうになって。何をしに来たんだ……と(笑)。待機していた人に「台本とペンを忘れてますよ」と指摘されて気づきました。
一同:(笑)
高倉:あとは、せっかく百ちゃんを演じるので、私もお姉さんっぽくかっこいい黒系の服で挑もうと! はじめの4話くらいは上は黒、下はズボンという、ちょっとスタイリッシュな感じの服装で収録していました。でも、4回くらいでスタイリッシュな服のバリエーションが尽きてしまい、「もういいや……普通でいこう」と……。
――それを見たお二人は、どう思いましたか?
石見:言われてみたら、確かにスタイリッシュだったかも(笑)。
千菅:4話以降で服が黒じゃなくなっても、百ちゃんを演じるときはかっこよく見えるから大丈夫だと思います(笑)。
高倉:そ、そうならいいんだけど(笑)。でも、私としてはスタイリッシュを貫くつもりが断念してしまったので、抜けていたのかなと思いました。