表現する人間の苦悩や喜び、同じ表現者として感じた“深み”とは？　春アニメ『ましろのおと』澤村雪役・島﨑信長さんインタビュー【連載第1回】

演じる上で｢なんとなく｣を大事に!?

――迫力のある演奏シーンも本作の魅力のひとつですが、演奏シーンのお芝居で気をつけていることがあれば教えてください。

島﨑：演奏シーン中は、実音よりも心の声がメインになるので、きっとこういう音が聞こえてるんだろうな、そしてこんな光景が脳裏に浮かんでいるんだろうなと想像して取り組みました。

――そのほか、演じるにあたりとくに意識した部分、軸とした部分があれば教えてください。

島﨑：雪は基本感性の人なので、色んなことを整えすぎず、彼の｢なんとなく｣の部分を大事にしたいなと思いました。枝先はけっこうブレたり変わったりもするのですが、でも芯は強くて根っこは揺るがない、みたいな。

――雪のように、いわゆる自分探しをしたことはありますか？　もしあれば当時のお話を聞かせてください。

島﨑：多分、わざわざ自分探しのために大掛かりなことをしなくても、日々を一所懸命生きていく中で、その材料になるものはいっぱいあるんじゃないかなと思います。そういう意味では毎日自分探しをしているのかもしれません。

――アニメはまだはじまったばかりです。雪に言葉をかけるとしたら何と言いたいですか？

島﨑：彼は今後、たくさんの良い出会い、良い機会に恵まれて成長していくと思うので、僕からの言葉なんてのは余分というか、何も言わない方がいいかなと思います。

TVアニメ『ましろのおと』作品情報

イントロダクション

「俺の、音――」

伝説的な腕を持つ、津軽三味線の奏者・澤村松吾郎。彼を祖父に持つ少年・澤村雪は、祖父の死をきっかけに、三味線を弾けなくなった......。

“好きな音”を失い、アテもなく上京する雪。

キャバクラで働く女性「立樹ユナ」に助けられた雪は、ライブの前座として津軽三味線の演奏を披露することになる。

雪は、様々な出会いを、想いを三味線の音色にのせて弾く。

自分の音を、自分の想いを探しつづけて――

放送情報

2021年4月2日深夜2:25 よりMBS/TBS/BS-TBS“アニメイズム”枠にて放送開始！
TBS：4月2日(金)から毎週金曜日深夜2時25分～
MBS：4月2日(金)から毎週金曜日深夜2時25分～
BS-TBS：4月2日(金)から毎週金曜日深夜3時00分～
AT-X：4月8日（木）から毎週木曜 21時30分～
リピート放送：毎週（月）9:30／毎週（水）15:30
※放送日時は変更になる可能性がございます。
Amazon PrimeVideo にて独占配信

スタッフ

原作:羅川真里茂(講談社「月刊少年マガジン」連載中)
監督:赤城博昭
シリーズ構成:加藤還一
キャラクターデザイン:真島ジロウ
津軽三味線監修:吉田兄弟
アニメーション制作:シンエイ動画

オープニング主題歌：BURNOUT SYNDROMES「BLIZZARD」&「銀世界」
エンディング主題歌」加藤ミリヤ「この夢が醒めるまで feat.吉田兄弟」

キャスト

澤村雪：島﨑信長
澤村若菜：細谷佳正
澤村梅子：本田貴子
澤村松吾郎：麻生智久
前田朱利：宮本侑芽
山里結：近藤玲奈
矢口海人：岡本信彦
永森雷：鈴木達央
神木清流：梅原裕一郎
田沼総一：畠中祐
田沼舞：三上枝織
梶貴臣：梶裕貴
荒川潮：落合福嗣
山野桜：谷口夢奈
小薮啓子：高柳知葉
大俵ヒロシ：木村匡也
立樹ユナ：逢田梨香子
タケト：柿原徹也