日本のアニメーションの魅力を改めて実感! 春アニメ『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』久野美咲さん、釘宮理恵さんインタビュー│AIを演じるにあたってのポイントは表情や感情?
日本を代表する、そして世界中で愛される特撮作品『ゴジラ』シリーズの最新作アニメ『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』の放送&配信がスタート!
『僕のヒーローアカデミア』などでおなじみのボンズと『宝石の国』など、ハイクオリティの3DCGアニメを制作してきたオレンジの夢のタッグが実現! 脚本は芥川賞受賞のSF作家の円城 塔さん、キャラクターデザイン原案には『青の祓魔師』などを描いている加藤和恵さんほか、豪華なスタッフ陣が送る「令和のゴジラ」の第1話放送後には早くも大きな反響が!
放送&配信スタートを記念して、連続インタビュー企画をお届けしていますが、第3弾は主人公の銘のAIパートナーのペロ2を演じる久野美咲さんと、もう1人の主人公のユンのAIパートナーのユング役の釘宮理恵さんのダブルAI対談をお送りします!
子供の頃から身近だった『ゴジラ』。劇場でも見た『ゴジラ』に出演できる喜び
――実写映画やアニメなどで『ゴジラ』シリーズはご覧になったことはありますか?
ユング役 釘宮理恵さん(以下、釘宮):TVで放送されている映画を目にしたり、印象的なBGMがいろいろな番組で使われていたり、街で『ゴジラ展』が開催されていたり。詳しくは知らないものの、身近な存在でした。
ペロ2役 久野美咲さん(以下、久野):私も怪獣といえばゴジラ、というくらい子供の頃から身近な存在でした。
また『シン・ゴジラ』は劇場に観に行って、大迫力で動くゴジラに魅力を感じていました。
――出演が決まった時の感想や周りからの反響は?
釘宮:子供の頃から見ていた作品に関われることがとても嬉しかったです。収録中は『ゴジラ』シリーズに出演している実感よりも演じることに精一杯でしたが、今日、舞台挨拶のために劇場を訪れたら至るところにゴジラがいて、この取材を受けている東宝さんでもゴジラたちがいて、部屋の名前もゴジラの怪獣名になっていたりして。関わっていることを実感したり嬉しく思ったのは今日が初めてかもしれません。ちょっと浮足立っています(笑)。
久野:私は『ゴジラS.P』のキャスト発表があった後、違う作品の現場で、色々なスタッフの方から「ゴジラファンなので放送を楽しみにしてます」とお言葉をいただいて、ゴジラはたくさんの幅広い年代の方々から愛されているんだなと改めて思いました。そんなゴジラに自分が関わることができて、すごく嬉しかったです。
SFらしい難解さにAIという役柄が拍車をかけて困惑!? アニメであることを忘れるリアリティにビックリ!
――『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』の台本や映像をご覧になった感想は?
釘宮:台本が難解なので収録中は苦労しました。更に私たちはAIの役ということで、AIについての知識に詳しくないですし、オリジナル作品だったので原作を参照することもできなくて。事前の準備といえば滑らかに言えるように口をならすくらいだったので、スタジオに行き、音響監督さんから説明を受けながら手探りで収録する感じでした。
でも、この舞台挨拶に先駆けて映像を見させていただいたら、すごくわかりやすくなっていて(笑)。わからないなりに、あがいて、もがいて、腹を括ってやっていたけれど、ちゃんと歯車になれていたことにホッとしました。そして「絵と音楽が合わさった時、こんなに素晴らしい作品になるんだ! 日本のアニメーションってこんなにすごいんだ!」と、気分がとても高揚しました。
久野:オリジナル作品ということで、台本をいただいた時はワクワクしました。先の展開を知らなかったので、毎回台本をいただくまで、「どんなお話になるんだろう?」って想像が膨らみました。また登場人物が多く、いろいろな国の方が出てくるし、人間以外にもAIや怪獣もいるという、すごい群像劇だなと。この台本に私たちのお芝居や音楽がのって、どんな映像になるんだろうと期待感もとても大きかったです。
そして実際に完成した映像を見たら、アニメなのにまるでアニメであることを忘れてしまうような……生の人間たちや怪獣たちが実際に目の前で動いているように感じました。本当にリアルな映像になっていて、すごくすごく感動しました。