【連載】『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season後半クール:スバル役 小林裕介さん&エミリア役 高橋李依さん対談|スバルの騎士叙勲や踊るシーンに2人は涙! 報われた気がした2nd season最終回
スバル的には心地よい疲労感を感じた後半クール。エミリアはいろいろなキャラと向き合い、やっとスタートラインへ
――2nd seasonの後半クールが始まった時のインタビューでも、小林さんは「皆さんのもやもやを解決してくれる後半クールが始まりました。1話1話のエネルギーはめちゃめちゃかけてます。だから皆さんも毎回、見終った後、疲れると思いますが、それは心地よい疲れだと思います」とおっしゃっていましたが、まさにその言葉の通りでした。
小林:苦しいシーンはたくさんあったけど、前半とは比べものにならないくらい、爽快感が強かったと思います。エミリアの第一の試練では不穏なシーンが続いてしまいましたが、スバルのターンではすべて前向きに進んでいったので、清々しさが残るエピソードばかりで。演じていても見ていても楽しかったです。
会話の応酬もこれまでいろいろなキャラとやってきましたが、後半クールに関してはスバルのほうに分がある形が多かったかなと思います。エミリアと激しく言い合った40話(「オットー・スーウェン/信じる理由」)でもまだどこか腑に落ちていない感じのエミリアに対して、スバルはすべてを伝えきれたという想いがあったし、ロズワールに対しても絶対にエミリアが試練を克服すると信じているし、オットーたちがいるから大丈夫という確信もあったので。
高橋:前半クールでは頑張っているのに成果が出せなかったり、情けないシーンが続いていましたが、後半クールになって、しっかりと動き出せた気がします。それもパックやスバル、フォルトナ、ジュースたちのおかげ。そしてエミリアだけじゃなく、みんながそれぞれに1対1で戦ったし、己とも向き合えた、そんなクールだったと思います。
――エミリアにとっては、恐れていた過去を知り、向き合えたことで、ここからスタートという感じがしました。
高橋:それは39話「STRAIGHT BET」で、パックがエミリアとの契約を破棄するという決断が大きかったと思います。その後も助けてくれたり、ラムと共闘してロズワールに立ち向かったり、ロズワールの術式の発動を止めるために身を挺してくれたり。パックの大きな覚悟と愛をしっかりと感じながら、後半クールを走り切れたかなと思っています。
2人の後半クールのお気に入りシーンのベスト3は?
――2nd season後半クールでのお気に入りのシーンやエピソードベスト3をお聞かせください。
小林:まず1つ目は50話の騎士叙勲のシーンは絶対にはずせません。もう1つは49話「俺を選べ」で、ベアトリスとの掛け合いシーンです。1話のほぼ半分くらい、スバルとベアトリスの掛け合いだったし、演出面でもしびれる部分がたくさんあったので。あとは40話でのエミリアとのチューも入れたいところだけど……恥ずかしいから置いておいて(笑)
高橋:「チュー」じゃなくて、ケンカのシーンって言えばいいのに(笑)
小林:最終的にはチューじゃん! そこは置いておいて、41話「クウェインの石は一人じゃ上がらない」でガーフィールと対決して、最終的にインビジブル・プロヴィデンスで撃退したシーンは、バックに「Realize」(鈴木このみさん歌唱の2nd season前半クールOP曲)が流れて、スバルがバトルで勝利するというレアなシーンだったので、胸アツでした。
――39話でスバルがオットーに打ち明けたシーンは入らないんですか?
小林:あそこはいろいろな取材や場所で言っているのに、言うまでもないかなと。
高橋:では私は40話のBパートで、スバルと墓所の中でケンカしたシーンですね。バックにエミリアが歌う「Door」が流れたこともあるし、印象深いです。あと42話「記憶の旅路」。過去のエミリアがフォルトナ母さまやジュースと過ごすシーンはずっとやりたかったエピソードだったし、47話になってしまいますが「母さまとジュースを……父さまを」とエキドナに言い直したシーンも含めて、あの2人が両親だと胸を張った彼女の発言も好きですね。
もう1つは49話でエミリアがロズワールの胸ぐらをつかんだシーンです。心の距離感がすごく難しいシーンで、ロズワール役の子安(武人)さんにアドバイスをいただきながら演じさせていただいて。あきらめかけたロズワールを奮い立たせるシーンは私にとっても大切なシーンになりました。
(C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会