アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』ホワイト竜役 白竜さん×二階堂サキ役 田野アサミさん対談｜白竜さんが学生時代を思い出した2話、田野さんは白竜さんのリアルな芝居に驚き、サキのセリフに涙!?【SAGA_R：０２】

挿入歌「風の強い日は嫌いか？」はオリジナルとなるホワイト竜版とフランシュシュカバー版の2タイプ！　竜バージョンは8ビートのロックバラード

――また2話では挿入歌として「風の強い日は嫌いか？」のホワイト竜バージョンと、フランシュシュカバーバージョンが流れましたね。ホワイト竜バージョンは80年代の歌謡ポップスの雰囲気に、尾崎 豊さんのテイストも感じました。

白竜：尾崎さんや浜田省吾さんっぽいイメージですよね。あと8ビートのロックバラードで、ブルース・スプリングスティーンも彷彿させるような。

――竜バージョンは『ラジオ深夜便』などの深夜ラジオから流れてきたら誰もアニメの挿入歌だとは思わず、自然に聞けてしまうと思います。

白竜：いい曲ですよね。僕の歌はともかく(笑)。

田野：白竜さんが歌っているのがいいんですよ！

スタッフを驚かせた白竜さんのレコーディングエピソード

――白竜さんがレコーディングで意識されたことはありますか？

白竜：最初は自分なりに変えてみようかなとも思ったけど、作家さんが完璧に作られた曲なので難しくて。自分の中では60%くらいしかできていないんですけど、そんなものですよね。

田野：えっ!?　そうなんですか？　白竜さんのレコーディングに立ち会われたスタッフさんから後で言っていたのは「色気がすごかった」と。それを聞いて、「何で私もその場にいられなかったんだろう」と思わずボヤいてしまいました(笑)。

宣伝担当：あとマイクからの距離が遠かった（声量が凄かった）とも聞きました。

田野：私はレコーディングの時にはマイクにできる限り近づくんですけど、白竜さんはポケットに手を入れながら立って、音程を伸ばすところは体を反りながらマイクから離れるように調節していたと。斬新だけどカッコいいし、ちゃんと音にのっていたとスタッフさんが熱く語っていました。

白竜：自分は元々、歌う声が太くて、以前、井上陽水さんなどを担当されたディレクターからも声の質が珍しいなと言われて。オシロスコープで音声の波形を見てみたら、普通は細くて、ハッキリしているけど、僕の場合は大きいのに全体的にぼわーんと広がっていたそうで。だから強弱をつけないとずっと声を張ったままになってしまうので、意識してそうしてるんです。

フランシュシュ版は白竜さんいわく「カッコいい」。OP曲は新たなフランシュシュの名刺代わりに

――フランシュシュバージョンは対照的にアップテンポのザ・キャラソンという感じで。

白竜：カッコいいですよね。特にサビのところが。僕が歌った8ビートの曲がアレンジでこんな風に変わるなんてすごいなと思いました。

田野：嬉しい！　ホワイト竜さんが歌っている曲をサキがカバーするという展開も激アツで。

白竜：何人で歌っているんですか？

田野：6人で、私がメインボーカルとして歌っています。「オーオー」と歌っているところは白竜さんの歌い方にちょっと似ているかもと思ってしまいました(笑)。たぶんサキはホワイト竜さんの歌を聞いていたから自然と似ているんじゃないかなと。

その通じ合っている感が嬉しくて。あと歌詞にメッセージ性があるのもいいですよね。「特攻DANCE ～DAWN OF THE BAD～」でも「お前はもう一人じゃねえ」などの歌詞があって、サキとして応援歌になればいいなと思っていたけど、今回も同じ気持ちで歌いました。

――「特攻DANCE ～DAWN OF THE BAD～」同様に、セリフパートもあって、そこはサキらしさも。

田野：そうですね。またこの曲もみんなで歌える曲なので、ライブで歌って、お客さんの力もお借りして、すごいパワーのある曲にできたらいいなと思っています。

――2話は「風の強い日は嫌いか？」の2バージョンを聞けるだけでもぜいたくなのに、OP曲「大河と共に泣いてくれ」も初お披露目で。

田野：この曲をいただいた時、「また『ゾンビランドサガ』のOP曲が来た！」と。超カッコよくて、戦闘っぽい部分と昭和っぽいニュアンスがあって。また「喰らい」と「ぐらい」をかけたり、言葉遊びも『ゾンビランドサガ』っぽくて。今までレコーディングした曲の中でも上位に入るくらい好きな曲で、「徒花ネクロマンシー」に続く、フランシュシュの名刺代わりになる1曲だと思います。

作中ラジオ番組『サガがサガであるため』を再現！　FM佐賀でもオンエア決定！

――作中でホワイト竜がパーソナリティを務めていたラジオ番組『サガがサガであるため』を再現する企画で、ラジオが放送されたそうですが、感想をお聞かせください。

白竜：しゃべっているうちに、これは白竜なのか、ホワイト竜なのか、わからなくなってきて。聞いている人も戸惑うんじゃないかな(笑)。

田野：ホワイト竜さんがパーソナリティを務める回が1度放送（4月11日(日)22:00よりFM佐賀にて放送）されて、2回目（4月18日(日)22:00より放送予定）からは私がパーソナリティになるのですが、白竜さんにゲスト出演して頂いて。

もう、すごくおもしろくて。失礼かもしれないと思いつつ、私もいっぱい話しかけてしまいました(笑)。きっと「今までこんな話をされたことはないのでは？」と思うような貴重なお話も聞けて。

また佐賀のお話もたくさん聞かせていただいて、これまでも作品を通して、いろいろと佐賀について教えてもらいましたが、まだまだ知らないことがあるんだなと思ったし、佐賀は深いなと改めて思いました。

――出演されている作品や役から白竜さんをイメージしていた方はトークを聞いて意外に感じられるのでは？

田野：ドラマや映画などで見る白竜さんはカッコイイですからね。実際は明るくて面白い方です。

白竜：イメージが1人歩きしているだけで、僕はただのおっさんだから。

――更にラジオでパーソナリティをすること自体が想定外で。

白竜：ハハハ(笑)。

田野：こんなふうに番組でも笑ってくださって。今まで見たことのない、かわいい白竜さんがいっぱいいました。ギャップ萌えですよ(笑)。そもそも、このラジオはFM佐賀で放送されるんですけど、しれっと始めてしまうのもすごいですよね。

――アニメの収録の時、白竜さんが「この場所は知っている」とか嬉しそうに話されていたと本渡さんがおっしゃっていましたが、その佐賀愛がこの番組でもあふれ出ていたのでは？

白竜：18歳まで住んでいた故郷で、家族との想い出もあるし、友達とも夜中に車を走らせたりしていたし。

田野：カッコいい！

白竜：学生時代に剣道をやっていて、県内の高校でよく試合しにも行っていました。あと佐賀は文化都市と言っていたけど、僕らは「ブンブン蚊がとぶブンカ都市」なんて言っていました(笑)。