ディズニー＆ピクサー最新作『あの夏のルカ』エンリコ・カサローザ監督のコメント到着！　日本アニメに影響を受け生まれた“2D要素を取り入れたキャラクターの動き”に注目

『トイ・ストーリー』をはじめ、さまざまな作品を手掛けるディズニー＆ピクサーの最新作として、2021年6月18日（金）よりディズニープラスで独占配信される『あの夏のルカ』。

このたび、本作の監督・エンリコ・カサローザ氏のコメントが到着！　本作が日本のアニメーションに大きな影響を受けて制作されていることを明かしました。

エンリコ・カサローザ監督のコメントが到着！

これまで『カールじいさんの空飛ぶ家』『リメンバー・ミー』『トイ・ストーリー４』など、日本でも大人気のピクサー作品に携わってきた本作の監督を務めるエンリコ・カサローザ氏。

エンリコ監督は“日本のアニメーション”が大好きだと明かしており、宮崎駿作品はもちろん、『クレヨンしんちゃん』『ちびまる子ちゃん』の原画を手掛ける湯浅政明氏など幅広く日本アニメーションを愛しています。

そんなエンリコ監督が率いるチームが描くピクサー最新作『あの夏のルカ』では“2Dの要素を取り入れ、少ない動きで表現する”という、これまでのピクサーにない新たなキャラクターの動きが描かれています。そして本作のアニメーターとしてその動きを担当したアール・ブラウリ―氏は「それらは『ルパン三世カリオストロの城』や『魔女の宅急便』をよく観て、インスピレーションを受けたよ」と日本のアニメーションがピクサーの新たな挑戦に影響を与えていたことを明かしました。

本作の予告編でも流れている、ルカとアルベルトが坂を下って崖から飛び出すシーンなどを手掛けたアール氏はキャラクターの動きを描くにあたって「これまでのピクサーに比べて僕たちはもっと簡略化されたアニメーションにしようとした。動きがもっと少ないものにね。キャラクターが１つのポーズで止まっていて、髪だけ少しオーバーラップ（身体の動きと時間差を持って動く）する感じや、走るときも2Dのスタイルを参考にポーズをもっと長く維持した」と本作ならではのこだわりを語りました。

エンリコ監督が描く作品で、このように多くの日本アニメーションが影響を与えている理由の一つに、日本アニメーションへの愛の強さが挙げられます。エンリコ監督が“アニメーション”に惹かれたきっかけは、幼少期に観た宮崎駿氏のテレビシリーズ『ルパン三世』でした。

その後も数々の日本アニメーションに触れながら故郷のイタリアで幼少期を過ごし、現在ではピクサー内でも注目の監督となっています。ピクサー監督となった今でも日本アニメーションへの愛は変わらず、『クレヨンしんちゃん』『ちびまる子ちゃん』の原画を手掛けた湯浅政明監督をピクサー社内でプレゼンテーションするほど、自身のアニメーション制作においても強い影響を受けているのです。

日本アニメーションが与えた影響によって、ピクサーで新たな挑戦となったルカとアルベルトの冒険の姿は果たしてどのように描かれているのか。エンリコ監督自身が日本アニメーションを通して愛する故郷を飛び出し新しい世界に導かれていったように、本作で描かれる2人の新しい世界への情熱に、この夏誰もが感動すること間違いないでしょう。

エンリコ・カサローザ監督は、第84回アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされたピクサーの短編アニメーション『月と少年』を手掛け、アカデミー賞受賞作品『カールじいさんの空飛ぶ家』のストーリー・アーティストを始め、『リメンバー・ミー』『トイ・ストーリー４』など様々な作品に参加し、高い評価を得ています。

監督は北イタリアで生まれ育ち、夏らしさに溢れるイタリアの海岸を、まるでそのまま切り取ったかのように本作へ取り込みました。監督が「子供の頃に自分とは全く違う世界に住む少年と夏に出会ったんだ。その夏の思い出から、少年が大人へと成長する物語を作りたいと思ったんだ」と明かすように、自身の経験からインスピレーションを受け、大人の心をも揺さぶる物語となっているディズニー＆ピクサーの最新作『あの夏のルカ』は6月18日（金）よりディズニープラスで独占配信開始となります。