音楽
天使たちの物語を描く音楽劇「黒と白」ゲネプロレポート!

黒天使と白天使たちが織りなす物語——シリーズ初観劇の筆者が音楽劇「黒と白 -purgatorium- amoroso」ゲネプロをレポート!

人間に恋をした白天使

場面が変わり、Aルート「原罪 —晦冥の羽根-」:傲慢×奇跡×幸福(災禍)×罪過の物語が始まります。

この物語の中心となるのは、“幸福(災禍)”のマルート(演:末原拓馬)と“罪過”のハルート(演:縣豪紀)。白天使の2人がなぜ黒天使になったのか、そこに至るまでのストーリーが描かれます。

▲(左)ハルート(右)マルート

▲(左)ハルート(右)マルート

マルートは仕事の息抜きにハルートを人間界に連れ出してあげることに。そこで、神殿で踊っていた巫女であり王女でもある1人の女性と出会い、ハルートがその美しさに惹かれます。

それから時間ができればすぐに人間界へと降り立つハルートの様子に、まるで大切なものをとられてしまった子供のように感情が不安定になるマルート。

「ハルートとの境界がなくなればいいのに……」とハルートに異常なまでの執着を見せるマルートの姿を間近で見ていたミカエルが心配しつつも、ルシフェルと一緒に2人を見守ります。

一方で、どんどん王女に惹かれていくハルートは、この気持ちを抱くのがいけないことだと理解しつつも、王女が国のために他国へ嫁ぐことを知り……。

人間に恋をしてしまったハルート、そして大切な人が自分以外の人の元へいってしまうかもしれないと不安定になるマルート。

この天使たちの想いに胸がギュッと締め付けられました……。“愛”とは何なのか、何が“愛”とみなされるのか、愛について深く考えさせられるストーリーは心に残ります。

人間へと転生する意味とは? 考察しがいのある深いストーリー

幕間では、レヴィアタン(演:須賀京介)・アスモデウス(演:塩澤英真)・ハニエル(演:植田慎一郎)が現在コラボ中のクレープをそれぞれアピールするシーンも。

7月4日(日)までの期間中、東京ドームシティアトラクションズ内のマリオンクレープにて、「黒と白」の世界観をイメージしたクレープが2種類販売されているので、こちらもぜひチェックしてくださいね!

 
そして、Bルート「壊れた世界の果てに…」強欲×暴食×破滅×矜持×叡智の物語へと続きます。

この物語の中心となるのは、マモン(演:五十嵐拓人)、ベルゼブブ(演:石川竜太郎)、アバドン(演:吉田知広)、カマエル(演:鷲尾修斗)、イオフィエル(演:鈴木翔音)。

それぞれが人間へと転生し、その地で起きた事件をきっかけに、自分が「天使」だという犯人と刑事の物語が繰り広げられます。なぜ天使の記憶があるのか、どうして事件を起こしてしまったのか——。

人によって価値観や考え方が異なるように“痛み”の感じ方もそれぞれ違うこと、同じ境遇であっても考え方によっては違う道を進められること。このBルートではさまざまな考え方や捉え方があることを教え、いろいろと考えさせられるストーリーでした。

AルートもBルートも考察しがいのある内容だったため、観劇後に誰かと語り合い気持ちが湧き出てきたのがとても印象に残っています。

なお、もうひとつの物語であるCルートは人間に転生した天使の物語となっているので、こちらもお見逃しなく!

天使、七つの大罪、転生ものが大好きな方はもちろんぜひご観劇いただきたいですし、考察したり哲学要素が入っていたり、考えさせられるボリュームのあるストーリーは初観劇の人でも引き込まれこと間違いありません。

また、天使たちの関係性にグッとくるものがあったり、高低差のある舞台だからこそできる演出だったり、彼らが歌う劇中歌だったりと注目してほしい要素がたくさんあります。

気になっているけれどまだ観たことがないという方は、ぜひこの機会に「黒と白」シリーズに触れてみてはいかがでしょうか。きっと皆さんも天使たちの物語に引き込まれますよ。

[取材・文/福室 美綺]

音楽劇『黒と白 -purgatorium- amoroso』舞台情報

会場

東京ドームシティ シアターGロッソ(〒112-8575 東京都文京区後楽1-3-61)
 

公演日程

2021年6月30日(水)~7月4日(日)【全9公演】

※A、B、Cの三つの物語が存在し、公演ごとに組み合わせが異なりますが、全公演で全出演者が登場します。

Aルート「原罪 -晦冥の羽根-」…傲慢、奇跡、幸福(災禍)、罪過
Bルート「壊れた世界の果てに…」…強欲、暴食、破滅、矜持、叡智
Cルート「僕が生きる意味」…色欲、嫉妬、寛容、寵愛、夢想

Aルート「原罪 -晦冥の羽根-」
君といたい。だから僕は、幸せな罪を背負って黒く染まるのだ。
人間との純愛で黒に堕ちた天使。
彼への狂愛で黒を望んだ天使。
原罪とは、愛してならないものを愛したこと。
――これは、黒と白の天使たちの物語。

※B、Cは人間(に転生した天使たち)の話となります。
 

出演

傲慢(ルシフェル):岩永徹也
奇跡 (ミカエル):平井雄基
色欲(アスモデウス):塩澤英真
嫉妬(レヴィアタン):須賀京介
強欲(マモン):五十嵐拓人
暴食(ベルゼブブ):石川竜太郎
寛容(ガブリエル):千葉瑞己
破滅(アバドン):吉田知央
幸福/災禍(マルート):末原拓馬(おぼんろ)
罪過(ハルート):縣 豪紀
矜持(カマエル):鷲尾修斗
寵愛(ハニエル):植田慎一郎
叡智(イオフィエル):鈴木翔音
夢想(ラミエル):鈴木遥太
テルシー:寺澤佑紀
メル:澤田真里愛
エラト:瑠己也
 

公演スケジュール

6月30日(水) 18:00(AB)※終了
7月1日(木) 12:30(AC)/18:00(AB)※終了
7月2日(金) 12:30(AB)/18:00(AC)
7月3日(土) 12:00(AC)/17:00(BC)
7月4日(日) 12:00(AB)/17:00(AC)
 

スタッフ

脚本・演出:田中彪(T-gene)
企画・原案・脚本:山田一朗
キャラクターイラスト:夏生
楽曲提供:ZIZZ STUDIO
衣装:西田さゆり
ヘアメイク:西村裕司(earch)
振付:五十嵐拓人・MAMORU
 

チケット価格

全席指定:11,000円(税込/特典:ブロマイド[全14種からランダム4枚付])
 

チケット販売スケジュール

発売中!
チケットぴあ
イープラス
ローソンチケット
 

劇中歌

【音楽劇『黒と白-purgatorium- amoroso』劇中歌「4tuneGear」】
歌唱:岩永徹也×平井雄基×末原拓馬×縣 豪紀

【音楽劇『黒と白-purgatorium- amoroso』劇中歌「Proof of guilt」】
歌唱:五十嵐拓人×石川竜太郎×吉田知央×鷲尾修斗×鈴木翔音

【音楽劇『黒と白-purgatorium- amoroso』劇中歌「大地と命の賛歌」】
歌唱:塩澤英真×須賀京介×千葉瑞己×植田慎一郎×鈴木遥太

音楽劇『黒と白 -purgatorium-』世界観

あるとき創造主は、不完全な世界(人)を壊して、作り直すことを決める。
その決定に異を唱えた天使たちは、『黒』の烙印を押され、翼を奪われて不完全な世界(人)に堕とされるのだった。
「世界(人)を見捨て天に帰ろう」と『白』の天使たちは、かつての友や兄弟を誘う。
しかし『黒』の天使たちは、人としての生を何度も繰り返しながら、首を振り続けるのだった。
不完全なものだからこそ、世界(人)はこんなに美しいのだ、と。

これは、ここではないどこかで繰り広げられる、世界(人)と、黒と、白の物語。

黒と白の間で、人の子は今日も踊る。

※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

公式サイト
公式ツイッター(@kuroshiro_2020)

この記事をかいた人

福室美綺
福岡出身。触れた作品にすぐハマる、ちょろさNo.1ライター。親友であり敵のような複雑な関係性が大好物です。
(C) KSPA 製作委員会
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