愛美さんNEWシングル『カザニア』発売記念インタビュー！12月26日にはワンマンライブも決定！

カップリング2曲は自身で作詞！　それぞれの注目ポイントは？

――カップリング曲「瞬間SummerDay!」はご自身で作詞されていますが、どんなテーマで歌詞を書かれたのでしょうか？

愛美：いくつかの候補曲の中から選んで、歌詞を書かせていただきました。せっかくの夏リリースなので、夏の曲も欲しいなと。実は私はあまり夏が得意ではなくて、それでも好きにはなりたいと思ってるんです！　夏っぽいことに興味はあるけど、なかなか素直になれない自分から産まれた歌詞です。

みんなでクラップしたり、声を合わせる部分も入っていたり、ライブで一緒に楽しめたら最高の夏になるねという曲にしたくて。それがサビの「君と出会えた一瞬の夏SummerDay!」であり、「この季節もなんだか前より好きになれる」かもという希望も込めて。

――夏嫌いの人が「愛した夏だから行かないで まだだよ ずっとそばにいて」と言うほど好きになってしまうのは劇的な心境の変化ですね。また開放的な気分になっているのが「こうなりゃヤケだ」とか「馬鹿は風邪引かないの？」などラフな言葉遣いにも表れているような。

愛美：せっかくだから楽しんじゃおうぜと。これは開き直れているわけではなくて、願望がかなり詰まっています。夏のパーティーソングとして楽しんで頂きたい気持ちもあるので、複雑な心境がバレないように元気な歌声で歌いました（笑）。

――サウンドはエレキギターも効いたがっつりとしたバンドサウンドで。

愛美：曲調も夏らしく、明るく、楽しくて。更にストリングスも入っていて、より疾走感が出せたかなと思います。この曲を野外ライブや夏フェスで歌ったら気持ちよさそう。いつか声出しがOKになった日にはみんなで全力で楽しめたらいいですね。今年、そして来年以降もぜひあなたのサマーソングに！

「アナグラハイウェイ」はドライブのイメージで2つの人格がせめぎ合い!?

――もう1曲のカップリング曲「アナグラハイウェイ」は、イントロはR&Bっぽいなのに、Aメロに入るとアッパーになって。でもアダルトさは終始あるというシティポップみたいな感じで。

愛美：曲を聞いた瞬間に「これは絶対に歌いたい！」と思ったし、おもしろい歌詞が載せられそうだなとワクワクしました。

――この曲もご自身で作詞されていますが、どんなイメージで作詞されたのでしょうか？

愛美：メロディを聴いて「これはドライブの曲だな！」と。この曲を聞きながらドライブしている光景が浮かんできて、歌詞を書き始めました。私はドライブが好きなんですが、車の中って現実逃避するのに最適なんですよね。

乗った瞬間に日常から切り離された自分だけの空間になって、このままどこかに行ってしまいたいなという衝動に駆られることもあって（笑）。だからこの曲を簡単に説明すると『現実逃避曲』で、「理性」と「本能」がせめぎ合っています。

――歌詞の中に「アタシ」と「キミ」がいるのが不思議で。

愛美：1番と2番で人格が違っていて……聴いた人がどう感じるか、今から楽しみです。

――こちらのタイトルの由来は？

愛美：悩んだりすると、意識が地の底へ落ちていく感じがしませんか？　そんな心境を「穴倉」や「アンダーグラウンド」で表していて、そこにドライブを象徴する「ハイウェイ」を組み合わせてみました。

――ボーカルもカッコよくて、雰囲気だけではなく、裏を使ってみたり、テクニカルな部分も感じられました。

愛美：ありがとうございます！　曲を聞いた時も3曲の中で一番難しいかもと思ったんですけど、歌い方で遊ばせていただいて、楽しんで歌えました。

このシングルの3曲は地声で行くのか、裏声を使うのか、このワードにはどちらが合うのかなど、かなり相談や試行錯誤しながらレコーディングしたので、それぞれニュアンスの変化や声の出し方などもじっくり聞いて楽しんでいただけたら嬉しいです。

――収録された3曲の雰囲気や見えてくる景色がここまで違うのはおもしろいですね。

愛美：「瞬間SummerDay!」は昼〜夕方、「アナグラハイウェイ」が夜だとすると、「カザニア」は朝のイメージかな？　1日のそれぞれのシーンを表現しているシングルになっているかもしれませんね。

3曲共、サウンドの耳心地の良さを楽しんでいただくのもいいですし、歌詞を読み込んだり、共感していただいたり、いろいろな楽しみ方ができるシングルになったかなと思います。

いろいろな方向性に挑戦させていただいたので、「ReSTARTING!!」は「愛美ベスト」になるようにと思って作りましたが、この「カザニア」も「愛美ベスト2」と呼べる1枚になりました。

――ジャケット写真の撮影はどうでしたか？

愛美：『現国』と楽曲の世界観に合わせて、風を感じられるようなビジュアルになっています。どこかの民族衣装かなと思うような異国感あふれる衣装を着て、自然の中で撮影しました。

あと「カザニア」のモチーフにもなっているガザニアにちなんで、ペイントのデザインが花びらにも見えるところも素敵だなと思っています。自然が広がる大きな公園で撮影しました。

天気がとても良く、日向ぼっこしている人や遊んでいる家族がいて、のどかな雰囲気を感じながらの撮影でした。CDショップ用の特典ではまた違う衣装を着ていたり、笑顔の写真も多いです。「カザニア」のMVのメイキング映像でも素の私の表情が見られて、より身近に感じていただけるかなと思います。