「私、大橋彩香辞めます。」──エイプリルフールの動画が現実に!? 大橋彩香 a.k.a HASSYにインタビュー! ラッパーHASSYが苦手とする意外なこととは?
4月1日のエイプリルフール、ランティス公式YouTubeチャンネルにアップされた「私、大橋彩香辞めます。」というタイトルの動画。クールなルックスとトレードマークでもある笑顔がまったくないインタビュー動画は、ファンをざわつかせた。
その後、大橋彩香 a.k.a HASSY名義でラップソング「#HASHTAG ME」を8月4日にリリースすることを笑顔で発表する動画をアップし、ファンを安堵させたのだが、ついにその楽曲の全貌が明らかになった。
今回はその配信シングルリリースを控えた大橋彩香 a.k.a HASSYにインタビューを実施。楽曲についてやHASSYについて語っていただいた。また、すでにMVがYouTubeにアップされているので、そちらもまず見てほしい。
エイプリルフール動画の裏側 HASSYにキャラクター設定はある?
──今年のエイプリルフールに公開された「私、大橋彩香辞めます。」という動画ですが、よく見るとうっすら笑っているような気もしますね(笑)。インタビューの裏側動画もアップされていましたが、かなり大変だったんだなと思いました。
大橋彩香さん(以下、大橋):私、何やってるんだろうって思って笑っちゃいました。これで信じてしまったら、ちょっと……ですよね(笑)。でも、信じていた人も結構いたんですよ。私ならやりかねないと。
──ファンであるほど騙されるって、普段どう思われてるんですか?(笑)
大橋:あははは(笑)。だから「いやいや、日付見て!」って思っていました。
──そもそもこの企画はエイプリルフールありきのものだったんですか? それともラップをやりたいというところから始まったのですか?
大橋:これまで、カップリングとかでは、かわいいラップをやっていたんですよ。
──「にゃんダフルらいふ」などですよね。
大橋:そうです! 最近も「犬と猫と彩香」(2021年1月13日発売)というシングルを出して、そこでも収録曲の「にゃんだーわんだーデイズ」にラップがあったんです。
そのインタビューのときに、「いつか本格的なラップもやってみたいですね」とさらっと言ったことをプロデューサーがキャッチしていて、もうすぐエイプリルフールだし、ラップ企画で楽しいことやりませんか?と提案をいただき、やることになったんです。
──ラップが先だったんですね。
大橋:そうなんです。最初はどうしようかなと思ったんですけどね(笑)。でも最近、声優もラップものが多いし、ラップができるようになっておくのもアリかなと思い、やってみようと思いました。
──最近は結構カッコいいラップが入っている女性声優さんもいますからね。
大橋:私の身近だと山本希望さんがラップ大好きで、 『アイドルマスター シンデレラガールズ』の現場で会うといつもラップをしているんです。
それを聴いていたら、自分もやってみたらできるのかも?と思ったりしたんですけど、私、結構ラップとかは通ってこなかった人間で、カラオケでもラップパートは早送りするタイプだったんですよ。
K-POPみたいに途中でラップがある曲は聴いていたけど、がっつりラップの曲みたいなのは聴いてこなかったし、ラップバトルも、少し怖いかもっていうイメージがあったりしたんです。
だからラップ企画をやるとなったときは、どっちのタイプのラップかな?と思ったんですけど、蓋を開けてみたら歌の一部だけ入っているパターンで良かったです。
──ラップパートを飛ばしちゃうのは意外というか。どこが苦手なのですか?
大橋:カッコつけることが死ぬほど苦手なんです。カッコつけている自分が面白くなってしまうというか……。カッコいい曲を聴くのは好きだけど、歌ったりパフォーマンスをするとなると悩むんですよね……。
──でも、カッコよくダンスをしていたりしますよね?
大橋:そういうときも、ダンス練習で「もっと自信を持って!」と言われちゃうんですよ。「どうして自信がなさ気なの? 鏡を見て!」と言われるんですけど、普段から鏡を見ないので、自分のことをちゃんと見れないんですよね。だから「鏡がないといいパフォーマンスをするよね」ってダンスの先生からも言われます(笑)。
──表舞台に立つ人では、珍しいですよね?
大橋:家にも洗面所の鏡しかないんですよ。極力、鏡のない生活がしたいんです。
──ここまでの話で、どれだけエイプリルフールの映像を撮るのが難しかったのか、改めて分かりました(笑)。
大橋:だから、あのハシアナ・グランデは4月1日限定のものです(笑)。
──アリアナ・グランデ風だったんですね、あれ(笑)。ちなみに、大橋彩香 a.k.a HASSY名義ですが、HASSYのキャラクター設定ってあるのですか?
大橋:それよく聞かれるんですけど、全然考えてないんですよ。名前が違うだけだと思いたい。あと髪が伸びたくらい。
──じゃああとは、語尾にYoを付けるくらいですかね(笑)?
大橋:HASSYだYo! ……これだったらラクそうでいいなって、ちょっと思いました(笑)。
ラップに挑戦した「#HASHTAG ME」 そして、次に挑戦したいことは?
──ラップソングということでしたが、ラップ部分を歌うのには不安もありましたか?
大橋:ありましたね。ここだけ浮き出て見えるというか。どうしようという気持ちになりました。
──先ほどのカッコつけて歌うというのが不安なのですかね?
大橋:そうですね。カッコつけて歌うのは苦手な表現の部類だったので。それに仮歌さんのラップがかわいい感じだったんです。
でも、それは忘れて「カッコよく行きましょう」というディレクションだったので、結構パニックになっていました。ただ、ディレクションをしてくださったのが岡嶋かな多さんで、ラップもできる方なので、レールを敷いてもらってなんとか完成しました。
──そこで掴んだコツはありました?
大橋:ずっと低い声を出さなければいけないと思っていたんですけど、意外とそんなこともなくて、チープな感じでやってみたり、かわいくやってみたりしていいんだなと思いました。
これまで聴いてきたK−POPを思い出してごらんと言われて、確かにみんなが低い声で歌っているわけではないなと。そうやって引き出しを開けて組み合わせてみると、意外とバリエーションのあるラップができるようになるのかなと感じました。
──K-POPのラップは、かわいくてカッコいい!みたいな感じですしね。
大橋:私は結構メロディーのある高音とかが耳に入ってきてしまうタイプなので聴き流していましたけど、ラップもすごいことをしているんだなと改めて思いました。あと、今回のラップには英語があまりなかったので助かりました。英語、超苦手なので……。
──では、次は英詞で挑戦ですかね。
大橋:あははは。でも、せっかくラップも習得しましたからね。あと、このHASSY企画の影響からか、アフレコで妙に韻を踏んでいるセリフを見ると面白くなってしまうクセが付いてしまったんですよ。
それがシリアスなシーンだったりすると困るんですけど……。でも、韻を踏んでいると認識できる能力が付いてしまったかもしれません。
──ラッパーへの目覚めですね。あと、歌詞も面白かったです。
大橋:不思議な歌詞ですよね。ラップ部分は自己紹介にしたいとお伝えしたので、そこはめちゃめちゃ自己紹介になっています。
──《B-I-G BRIDGEの大橋です》から始まりますからね。
大橋:どストレートな自己紹介ですよね(笑)。でも、《#HASHTAG ME》とか、ハッシュタグだから《拡散》とか、《ありよりのあり~!》とか、今どきの言葉が詰まっていて、10年後に聴いたら、また違う感じになるんだろうなと思いました。死語になっていたらどうしようって(笑)。
──そういう歌はいっぱいあるし、その時代を思い出せるので良いような気もしますよ。
大橋:確かに。今後ハッシュタグがない世界になっているかもしれないですからね。2021年を感じさせる曲だと思います! 《トゥギャる》とかも意味が分からなくて調べましたから。