『テイルズ オブ アライズ』富澤祐介プロデューサー&アートディレクター / キャラクターデザイン・岩本稔氏インタビュー|進化を遂げたシリーズ最新作の魅力を制作に携わるふたりの重要人物から紐解く!
2016年8月発売の『テイルズ オブ ベルセリア』と同時期に展開されたTVアニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』。それから5年もの月日を経て、いよいよ『テイルズ オブ』シリーズ25周年記念タイトルにして最新作となる『テイルズ オブ アライズ』(以下、本作)が、2021年9月9日(木)に発売となります(※Steam版のみ9月10日発売)。
『テイルズ オブ』シリーズと言えば、アニメ調の魅力的なキャラクターたちとそこに声を吹き込む声優陣、主題歌などが毎回話題となっていました。主題歌については既に感覚ピエロの楽曲「HIBANA」だと発表されており、先日はそれにのせたufotable制作のアニメムービーも公開されていました。
アニメイトタイムズでは、発売が近づくにつれさらなる盛り上がりを見せている本作のプロデューサーにしてシリーズのIP総合プロデューサーの富澤祐介氏、並びにアートディレクター&メインキャラクターデザイナーの岩本稔氏へインタビューを行いました。
5年ぶりのフラッグシップタイトルということで、本作を待ち望んでいたファンのみなさんはきっと多いことと思います。本稿ではそんな本作へ懸ける両氏の想いやこだわりをご紹介していますので、購入を迷っている方は一度目を通してみてはいかがでしょうか。
これまでのシリーズファンの方はもちろん、本作で新たに『テイルズ オブ』シリーズを遊んでみたいと思っている方にとっても参考になるはずです。
目次
富澤祐介プロデューサー
プロフィール
『テイルズ オブ アライズ』プロデューサー 兼 『テイルズ オブ』シリーズのIP総合プロデューサー。『GOD EATER』シリーズの立ち上げなどに従事したあと、『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』より『テイルズ オブ』シリーズのプロデュースに携わる。
インタビュー
――『テイルズ オブ アライズ』は『テイルズ オブ』シリーズの「継承と進化」をテーマにしているとのことですが、ゲームをプレイするにあたって、ゲーム内で特に注目してほしい、「継承」された内容、または「進化」した内容があればお教えいただけるでしょうか。
進化という点では、「アトモスシェーダー」によって表現された、温かみのある絵画調の世界に高精細なキャラクターが調和した独自の絵作りに注目していただきたいです。最新のゲームハードで「こんな世界を冒険してみたい!」という気持ちになっていただける世界作りに注力してきました。
もう一つはバトルシステムの刷新です。秘奥義などシリーズおなじみの要素は盛り込みつつアクションバトルとしての手触りは一から再構築しており、誰でも直感的に操作でき爽快に楽しめるバトルへと進化させています。
一方継承という面では、様々な進化を遂げつつも『テイルズ オブ』シリーズが何よりも大事にしてきたキャラクターの魅力や仲間との絆といった部分を掘り下げつつ重厚なドラマを楽しんでいただくことは本作でも最も重要な要素となっていますので、おなじみの要素もしっかりと踏襲しています。シリーズファンの皆様にも安心して進化を楽しんでいただけると思います。
――本作で初めて『テイルズ オブ』シリーズをプレイするファンもいるかと思います。初めての『テイルズ オブ』シリーズとして本作をプレイしてもらう中で、ゲームを通して伝えたい『テイルズ オブ』シリーズの魅力などはありますでしょうか。
本格的RPGとして探索もバトルもストーリーも存分に楽しめる一方で、キャラクターの魅力を存分に深堀りされることでプレイ後もキャラクター達を人生の一時期を共にした仲間のように感じられること、その先も続いていくであろう彼らの人生をも応援したくなるような気持ちになれること、これが『テイルズオブ』のシリーズ作品が持つ独特な魅力なのではないでしょうか。本作アライズもそうした、皆様にとって忘れられない仲間と出会える一作になることを目指して制作しています。
――(お二人共通のご質問です)いよいよ発売が間近になってきました。発売日に向けての意気込みと、アニメイトタイムズ読者の方へのメッセージをお願いいたします。
前作『テイルズオブベルセリア』から5年の期間を経て、やっと最新作をお届けできる日がやってきました。新たなキャラクターたちとの出会いを心待ちにしていただいたファンの方にも、あるいは本作の進化したグラフィックやゲーム性に興味を抱いていただいたRPG好きの方にも、広く深く楽しんでいただける作品になりましたので、是非多くの方に楽しんでいただければと思います。