TVアニメ『東京リベンジャーズ』血のハロウィン編もいよいよ佳境へ!花垣武道役・新 祐樹さん×松野千冬役・狩野 翔さんがあふれる作品愛と終盤の見どころを語る!
2人のお気に入りシーン、衝撃シーンは?
――記事掲載時にはアニメが21話までオンエアされていますが、お気に入りのシーンやエピソードをお聞かせください。
新:マイキー君のお兄さんの真一郎君を一虎君が殺してしまったシーンは衝撃的でしたね。マイキー君の誕生日にプレゼントするためにバイクを盗みに入った場地君と一虎君が、その店で働く真一郎君に見つかって、一虎君が鉄の棒で殴ったら死んでしまって。一虎君を変えてしまった大きなきっかけでもあって。
狩野:自分がしでかしたことが大きすぎて受け止めてきれないんだろうね。
新:逃げたくなるし、言い訳もしたくなるでしょうね。
狩野:場地さんの忠告を素直に聞いてさえいれば。僕は8・3抗争の時、ぐるぐる巻きにされて逆さに吊るされていたタケミチにヒナちゃんがキスしたシーンが好きなんですよね。上からチューですよ。あとは8・3抗争前のマイキーとドラケンが大ゲンカするシーンも好きで、何度も見直しています。決して頭にウ●コをのせているからではなく(笑)、タケミチが説得しているのが刺さるんです。
新:2人が争うと東卍は割れてしまうから「そんなの悲しいじゃん!!!」って。
狩野:新君の「悲しいじゃん!!!」がまたいいんですよね。
新:嬉しいですね。そこは意識していたシーンで、原作で読んでもぐっときたから、いい表現で出したかったので、そう思ってもらえてよかったです。
狩野:タケミチってすごく泣くじゃん。泣き方もその都度違って、嬉しい時や悲しい時だけではなく、驚いた時にも泣くことがあるし、原作でも涙の大きさが違ったりして。泣き方の表現の幅が広いから難しいはずなのに、新君は的確に演じているからいいんですよね。「放っておいてくれよ」とヒナにあたってしまうみっともなさとか。
狩野:あそこでぶつけてしまうのがよくも悪くもタケミチの人間臭さで。あんなに人間臭いキャラをリアルに描けるなんて、原作の和久井(健)先生はどんな人生を送ってきたんだろうと思うくらい(笑)。
新:千冬のシーンではやっぱり「背中はオレが守ってやる!」って言ってくれたシーンが好きです。実際にバトルが始まったら本当にフォローしに来てくれて。あんなにカッコいいことをさりげなく言えてしまうのが千冬の魅力かなと。
狩野:あと「喧嘩にビビんねぇ奴なんていねぇよ 大事なのはさぁ どう向き合うかだ!!」のセリフも好きで、喧嘩に限らず、人生にも置き換えられる気がして。誰でも不安になったり、日和ることがあるけど、ちゃんと向き合えたのが場地さんと千冬で、向き合えなかったのが一虎君で。あのコントラストがおもしろいですよね。
アニメ本編だけではなく、原作でも描かれていないエピソードもある『ちべりべ』にも注目!
――ミニアニメ『ちびりべ』が公式YouTubeチャンネルにて配信中ですが、ご紹介していただけますか?
新:ミニアニメも作ると聞いた時は日常的なことをおもしろかわいく描くだけなのかなと思っていましたが、結構重要なストーリーが描かれていることも多くて。アニメ本編では描かれていない経緯も描かれていて、「これはちゃんと見ないと」って。各キャラクター性をより理解できて、なおかつかわいいし、癒されるという。
狩野:和久井先生がすべて監修されていることで、より深堀りされるんですよね。僕の友人もアニメを見ている人が多いけど、「『ちべりべ』は見た?」と尋ねると見ていない人も多かったので、「見ろ!」と。山岸がなぜ溝中五人衆に入ったかとか、8・3抗争の後にペーやんが謝りに行くところとか、タケミチがヒナにネックレスをプレゼントした後のエピソードとか(笑)。それぞれの関係性がわかるし、次のエピソードまでの間に何があったのか、気になっているところをぎゅっと濃縮して描かれています。
新:原作を読んでいるから内容を知っているという人も見てほしいです。原作に描かれていないところもあるので。同じ公式YouTubeチャンネルでは僕とマンスリーパーソナリティの方でお届けする「東京リベンジャーズ羅慈悪」や、僕がリーゼントに挑戦等体当たり企画をお届けする「遊誅舞」も見られますので、ご覧になったことがない方はぜひ一度チェックしてくださいね。
――そして、7月21日発売の「TVアニメ『東京リベンジャーズ』EP01」にタケミチのイメージソング「Rusted Fist」、9月15日発売の「TVアニメ『東京リベンジャーズ』EP02」に千冬のイメージソング「I Believe」が収録されています。R・O・Nさんが作詞作曲している「Rusted Fist」ですが、カッコいいロックチューンで、ABメロは粗削りで力強いメロディと歌い方からサビで明るく駆け抜けるようなドライブ感がありますね。
新:「Rusted Fist」はYouTubeチャンネルでフル披露やレコーディングの密着映像がアップされていますが……。
狩野:見たよ! 新君、超カッコよかったよ。
新:ありがとうございます。歌のレコーディングは2回目で慣れていなくて、めちゃめちゃ緊張しましたが、カッコよく編集していただきました。
イメージソングのお話をいただいた時、タケミチらしい熱血寄りの曲になるのかなと思っていたら、シンプルにカッコよくて。そして何度も聴いているうちに、「これはタケミチの曲だな」と。
歌詞もタケミチらしくて、特にサビの「錆び付いた拳で何を語る 今は見えない明日だったかも 心の声が呼ぶ未来を目指して 過去の期待を胸に進め Don’t look back」はタイムリープを繰り返すタケミチの心情を描いているようだし、ラスサビ前の「膝から崩れ落ちそうな嫌悪感に押しつぶされない 何度でも立ち上がるんだ」はまるでセリフみたいで。
ヒナやアッくんなどの死を何度も目の当たりにして、心が折れてしまいそうになっても立ち向かっていく強さが表れていて、まさにタケミチのイメージソングだなと。
収録の際は「タケミチがもしカラオケに行って、自分の心情と似ている曲を歌うとしたらというイメージで」というアドバイスをいただき、僕なりに歌ってみました。
――続いては千冬のイメージソング「I Believe」もスピード感のあるロックチューンですね。
新:この時点で、僕はまだ聴けていませんが、オシャレそうですね。
狩野:と思うでしょ? でも言ってきたでしょ。タケミチと千冬はどこか似ていると。
宣伝担当:ちょっと聴いてみますか?
(「I Believe」が流れる)
新:さわやかさもあって、夏フェスのバンドにいそう。歌い方もカッコいいですね!
狩野:ありがとう。デモ音源を聴いたらすごくカッコよくて、さわやかで疾走感があって。また今までのがなるようなキャラを演じたこともなかったし、キャラソンでも歌ったことがなかったんですけど初挑戦でした。また僕は元々、ロックが好きで、いつか自分の演じたキャラでロックを歌いたいなと思っていた願いが今回叶いました。
――歌詞もサビの「僕のヒーローは君なんだ」は千冬らしいなと。
狩野:皆さん、場地さんへの想いがこもった歌詞になると思っていたのでは? 僕自身そう思っていましたが、タケミチにも当てはまる曲でした。
新:もしかして、相棒へのメッセージ?
狩野:そう! なぜ千冬はタケミチを気に入ったのか考えてみたんですけど、場地さんはタケミチを真一郎君と重ねていたけど、千冬はタケミチを場地さんと重ねていたんじゃないかなと。そう思うと、場地さんへの想いにも見えてくる歌詞で。
レコーディングに作詞作曲してくださった渡辺拓也さんが立ち会ってくださって、「タケミチへの歌か、場地さんへの歌か、どちらかに決めたほうがいいですか? それとも1番と2番で分けますか?」と尋ねたら、「2人に向けてにしましょう」と言ってくださって。
2人が頑張っている姿をそばで見ている千冬を歌にしているのかなと。「One more try」とか「何千回、何万回越えていくMind I believe you」というフレーズもあるし。
新:千冬の筋が通った信じる力そのものですね。
狩野:場地さん、タケミチと一緒に走っていく、必死についていく感じも入れたくて、ブレスを多めに、吐く音もあえて強めにしたり。今までの歌い方にはなかったチャレンジができました。