この記事をかいた人
- 福室美綺
- 福岡出身。触れた作品にすぐハマる、ちょろさNo.1ライター。親友であり敵のような複雑な関係性が大好物です。
——先日、島﨑さんと羽多野さんが出演された海外のイベント「VIRTUAL Crunchyroll EXPO 2021」を拝見させていただきましたが、声優陣が体験したという心霊エピソードがとても面白かったです。
島﨑:あ~あれですね! こんなことがあるんだ!と本当にびっくりしました(笑)。
僕たち声優陣は台本と一緒に、映像が入っているDVDをもらうんですけど、普通は見られるんですよ? たまに書き込みエラーやDVDに傷が入っていて見られないことはありますが、この作品ではそれが多くて、多くて!
最初、何人かに見られない現象が起きましたが、途中から全部羽多野さんに向かったんです。途中からは誰もトラブルが起きていないのに、なぜか羽多野さんだけは終盤までずっとトラブっていて(笑)。ある意味、冷川さんと通ずるものがあって縁を感じるな~と不思議な状態でした。
——全部、冷川さん役の羽多野さんが背負ってくれたのでしょうね……。
島﨑:あと、DVD自体は見られるけど、ある特定のシーンだけ飛んじゃうという現象もありました。ちゃんとあるはずなのに、そこだけ見られないんです。しかも、その見られないシーンが霊的なシーンだったので、「怖っ!」と思いながら収録のためにチェックしました(笑)。
——島﨑さん自身、そういう不思議な体験は今までありました?
島﨑:全然ないです! 霊感も全然ないので、僕自身は、逆木タイプだと思っています。霊的なものを信じていないわけではないですが、そこら辺に関しては鈍いというか。単純に霊感がないので向こう側も干渉できない、巻き込まれることもなければ怖い思いをすることもないと信じ込んでいます。
——もしかしたら自分が気づいていないだけで、実は不思議なことが起きているのかも……?
島﨑:かもしれません。僕が目を背けているかもしれないけれど自覚症状がないので、「僕は霊感がないんだ、無敵だな」という逆の発想をしています(笑)。
ただ、「視える」ことは悪いことばかりじゃないと思うんです。きっと良いこともあれば、温かいエピソードもあると思います。でも、僕はとにかく怖い思いをしたくないので今のままで大丈夫です!
——島﨑さんはホラー系や怖い話は大丈夫なほうです?
島﨑:怖い話や映画を見るのは全然好きですし楽しいです。ただ「視える」ことで実害があるのが怖くて。たとえば、視えるが故に体調を崩したり肩が重くなったり……そういう事態になるのが怖いので、視えないままで平和に過ごしたいです。
——ちなみに、島﨑さん自身が“心霊探偵コンビ”を組むなら、キャスト内で誰と組みたいですか?
島﨑:羽多野さんはどうやらこういう話に適性があるようなので、僕は今の視えないポジションのままで心霊探偵・羽多野さんの助手として動きたいです(笑)。
——視えないポジションは譲らないと(笑)。
島﨑:ですね。僕としては、半澤さんの立ち位置がベスト! できれば、視えないままでいたらいいんですけど、最終的には流れで視えてしまうポジションに行ってしまう気がします(笑)。
——そんな島﨑さんですが、お気に入りの怖い話や怪談話があれば教えてください。
島﨑:怪談話じゃないですけど、お盆の時期に野菜で馬と牛を作るじゃないですか。確か、それに乗ってご先祖様の霊が行き来するんですよね。それが可愛くて好きです。
一同:(笑)。
島﨑:そんな可愛い乗り物に乗って移動するんだなぁ~と。「ナスは安定しているなぁ!」「キュウリはちょっと痛いんだよなぁ」とか、乗り心地はどうなんだろう?ご先祖様たちの霊はどう感じているのかな?と気になります。
日本全国見たら、大根といった大きな野菜で作っている方もいると思うんです。大きい野菜で作ると、霊たちにとってはシャトルバスみたいな扱いになるのかな?って(笑)。そう考えるとほっこりしますし、面白いですよね。
——調べてみたら、キュウリで作った馬のことを「精霊馬(しょうりょううま)」、ナスで作った牛のことを「精霊牛(しょうりょううし)」と呼ぶそうです。
島﨑:え!? カッコいい! そんなカッコいい名前なのに野菜なのはやっぱり可愛いですね……。
——名前を聞くと使う野菜にも気を遣ったほうがいいような気持ちになりますよね(笑)。最後になりますが、これから放送される第1話の見どころを教えていただけたらと……!
島﨑:やっぱり三角と冷川さんの話が軸にあるので、その2人の出会いと変化に、特に冷川さんに注目してほしいです。
本当に訳が分からない人なので、原作をご覧になっていない方は「何なんだろうこの人は!?」となると思います。言動もそうですし、羽多野さんが表現しているお芝居の力もあって、いろいろと分からない冷川さんが気になってしょうがなくなるはずです。
逆に、三角はとても分かりやすい素直な子なので、だからこそ2人が良いバランスで成り立っている。そんな2人がこれからどんな風に変わっていくのか、流れで見るとより面白さを感じられるので、ぜひ最初から最後まで余すことなく見ていただきたいです。
そうして、最後まで見ていただくと、『さんかく窓の外側は夜』という作品のテーマや伝えたいことがきっと感じられると思います。ぜひその受け取ったメッセージを、皆さんの人生をより良く生きる糧にしていただけたらと思います。
[インタビュー・福室美綺]
福岡出身。触れた作品にすぐハマる、ちょろさNo.1ライター。好きな作品は『Free!』『NO.6』『十二国記』『ギヴン』『新世界より』など。好きな声優さんは保志総一朗さんと坂本真綾さん。ハッピーエンドよりも意義のあるトゥルーエンドや両片想いが大好物な関係性オタクで、主にイベントレポートやインタビューを担当しています。最近はVTuberがマイブーム。
心霊探偵バディによる新感覚”霊感エンターテインメント”
TOKYO MX:10月3日スタート 毎週日曜 22:00~
サンテレビ:10月3日スタート 毎週日曜 23:30~
BSフジ:10月5日スタート 毎週火曜 24:00~
CS「ホームドラマチャンネル」:11月19日スタート 毎週金曜 深夜2:00~(2話放送)
FOD先行独占配信:10月3日スタート 毎週日曜 22:00~ 最新話配信
「わたしの運命だ、君が。」
除霊師&助手による史上最強の心霊探偵バディが誕生!
昔から不気味なモノを「視て」しまう体質の三角康介は、偶然出会った除霊師・冷川理人にその才能を見い出され、心霊探偵コンビを無理やり組まされてしまう。
「これは運命の出会いですよ」
三角に執着する冷川と、危うげな冷川を放っておけない三角。数々の事件を解決していくなか、浮かび上がる“運命” の真実とは──。
ヤマシタトモコによる漫画『さんかく窓の外側は夜』(クロフネコミックス/リブレ刊)。
累計発行部数200万部を突破したベストセラーコミックスが、実写映画化に続きTVアニメ化!「ホラー×ミステリー×バディ愛」の三拍子そろった新感覚“霊感エンターテインメント”がこの秋、幕を開ける!
ヤマシタトモコ「さんかく窓の外側は夜」(クロフネコミックス/リブレ刊にて全10巻発売中)
監督・キャラクターデザイン:安田好孝
チーフディレクター:岩永大慈
シリーズ構成:関根アユミ
アニメーション制作:ゼロジー
製作:さんかく窓プロジェクト
オープニングテーマ:フレデリック「サイカ」
エンディングテーマ:羽多野 渉「Breakers」
島﨑信長(三角康介役)
羽多野 渉(冷川理人役)
斉藤壮馬(迎 系多役)
安済知佳(非浦英莉可役)
三上 哲(半澤日路輝役)
諏訪部順一(逆木一臣役)
ほか