TVアニメ『異世界食堂2』OP曲担当 安野希世乃さん×ED曲担当 東山奈央さん インタビュー|幸せな気持ちが広がっていく「おんなじキモチ。」、ハートフルな気持ちを明るいメロディにのせた「冷めない魔法」【連載02】
異世界からやってくる様々な来客者に合ったおいしい料理を振舞う「洋食のねこや」の店主と、来客者たちにまつわるストーリーをオムニバス形式で描いたアニメ『異世界食堂』(原作:犬塚惇平/主婦の友インフォス ヒーロー文庫刊) が前シリーズから4年の時を経て、『異世界食堂2』として復活し、2021年10月より放送開始!
アニメイトタイムズではTVアニメ2期の放送を祝して、前シリーズに引き続き、連動インタビュー連載企画として出演キャストなどアニメに関わる方々をお招きしてのトークをお送りしています。
連載第2回は、前シリーズでED曲「ちいさなひとつぶ」を歌い、本編でもサラを演じ、今作でもOP曲「おんなじキモチ。」を歌う安野希世乃さんと、前シリーズではセイレーンのイリス役を演じ、今シリーズでも新キャラのヒルダ役を担当、更にED曲「冷めない魔法」も歌う東山奈央さんへのWメールインタビューです。
異世界の人たちが初めて食べる料理に恋に落ちる瞬間に立ち会う気持ちよさと共感ポイントが多いのが魅力
――TVアニメ『異世界食堂』の1期シリーズを演じたり、映像をご覧になって感じた印象や魅力とは?
安野希世乃さん(以下、安野):「ねこや」を訪れる異世界の住人たちが、初めて食べる美味しい料理に恋に落ちる瞬間に立ち会えるのが、最高に気持ちよくて素敵だなぁと思います。
私たちには馴染みのあるメニューも多く登場しますが、初めてだからこそ出てくる味や食感の感想が愛しく感じられますね。「うんうん分かるよ…! だからおいしいんだよね…!」と深くうなずいてしまいます。
各キャラクターの食レポに負けじと、本当に美味しそうに料理が描かれているのも見どころです!
――「ねこや」のマスターとアレッタ、クロの印象をお聞かせください。
安野:「ねこや」のマスターの職人気質ながら人情味に溢れ、常連さんのことをよく覚えていて気にかけたりするところは"プロ"だなぁと思いますし、料理を通してそのお皿の向こうにいるお客さんと、心で繋がる深いコミュニケーションを交わせているんだろうなと、料理人と店とそのファン(常連)の関係性が尊く感じられますね。
アレッタは、食いしん坊で、正直者可愛い!一生懸命パタパタとお給仕する姿が愛らしくて、まかないタイムには「たくさんお食べ…」と親のような目線になってしまいます(笑)。
クロは、チキンカレー大好きっ娘。チキンカレーに一途で浮気知らず。大きな力を持つ孤高の存在ながら、大好きな料理と居場所を見つけられて本当に良かったね……と思いました。
安野さんのお気に入りキャラは「カツ丼、おかわり!」のあのキャラと負けん気の強い料理職人!?
――ご自身が演じたキャラ以外で、お気に入りのキャラを挙げるとすれば?
安野:ライオネルさんは「カツ丼、おかわり!」がやみつきになります(笑)。ガガンポさんは片言気味に料理を注文しているところに、美味しい食卓は異文化の壁も越えるんだな……と感動しました。
ファルダニアは「ねこや」の店主に負けてなるものかと、料理への求道の旅を志した彼女の向上心の強さ、負けん気に胸を打たれました。
――1期シリーズで印象的なシーンを挙げるとすれば?
安野:店主や先代が「ツケでいい」や「おごります」という言葉で、迷えるお客さんたちにおいしい食事でお腹と心を満たしてもらおうとすること。あとは、大好物を前にした客人が、瞳を潤ませ頬を紅潮させながら、「さぁいただくぞ!」と料理を見つめる眼差し。
――1期で登場した料理・食べ物の中で特においしそう・食べたいor自分の大好物だったものは?
安野:エビフライをタルタルソースで食べた時のハインリヒの反応がとてもおいしそうでした。あとカツ丼。カツをとじている卵のフワッと感の描写が素晴らしかったです! トーフステーキ。ヴィーガンにも配慮できるマスター、素晴らしすぎます……!
2期が決まった時は思わずガッツポーズ! 自身が歌う新OP曲「おんなじキモチ。」は幸せな気持ちが広がっていく曲
――アニメの2期シリーズが決まった時の感想は?
安野:以前から『異世界食堂』のアニメが海外の方達から人気をいただいているというお話をうかがっていたので、「いつか2期がやれたらいいなぁ……」と本気で願ってました。
決定を聞いた時は「やったぁ!」と思わずガッツポーズ。あの個性豊かな面々にまた会えること、食欲を禁じ得ない、おいしそうな料理たちがアニメでまた観られることがとても楽しみになりました。
――今作で歌われているOP曲 についてご紹介をお願いします。
安野:私が今回歌わせていただいたのは、「おんなじキモチ。」という楽曲です。夢見心地で始まりながらも、その手触り、感触をそっとひとつひとつ確かめて噛み締めるように、幸せな気持ちが広がっていく一曲です。
歌う時は、何よりも心を込めて。おいしいご飯を食べている瞬間や、心満たされる、大好きな人たちとの幸せな食卓を思い浮かべながら歌いました。
食事は毎日のことだし、誰にとっても一生もの。日常の中でふっと聴きたくなる、明るくて幸福感に満ちた演奏で、何ともおいしそうな楽曲に仕上げていただきました!
得意料理はハンバーグとキーマカレー! 深夜に食べたくなるのはハイカロリーのスイーツと揚げ物?
――「ねこや」の店主はどんな料理も作れますが、ご自身は料理されますか? また得意料理はありますか?
安野:得意料理は、豆腐とお肉を半々にしたハンバーグです。お肉だけではないのでギュッと硬くならず、豆腐だけではないのでジューシー&満足度も◎。フワフワでヘルシーになるので、家で作るときはいつもこのやり方です。
あと、キーマカレーだけは、毎回最高にご飯が進むおいしいものが作れます。キーマカレーだけは(笑)。
――『異世界食堂』は飯テロ作品とも言われますが、深夜にふと食べたくなるものは? またオンエア直後や翌日に食べに行ったものや料理して食べたものはありますか?
安野:「プリンアラモード」を観た時には思わず、深夜にも関わらず、冷蔵庫にあったプリンに即、手を伸ばしました。いつもよりもずっとおいしく感じられました……。
また、メンチカツ(サラ)を演じさせていただいてからは、メンチカツが目に入ると思わず食べたくなる魔法にかかってしまいました。
店主が腕をふるった最高の料理と多種多様なキャラたちのドラマを、お腹を空かせながらお楽しみに!
――改めて、この作品の魅力と今後の見どころを教えてください。
安野:料理は人から人へ受け継がれ、人と人との絆を結んでくれる素晴らしいものです。美しいこと、おいしいこと。それ以上に心の奥深くに残るのは、人との想い出なんだなぁ……と、本作のエピソードに関わる中で気付かされました。
思い出の料理との再会。これから思い出になる料理との出会い。一緒に食卓を囲む、気心知れた仲間たちの笑顔が、この「ねこや」にはあります。グルメを題材にした作品で、こんなに何度も涙を流すとは思いませんでした。続編となるこのシリーズでもまた、お腹だけでなく心も満たされる、幸せなお話とたくさん出逢えますよ!
――原作ファンの皆さん、この作品にまだ触れたことがない方へメッセージをお願いします。
安野:異世界食堂が帰ってきました! 私も一出演者として、作品の一読者としてすごく嬉しいです! 「ねこや」を舞台に生まれる、店主たちと不思議な異世界の住人たちの物語の続き。1つのメニューにまつわるお話がオムニバスで語られていくので、『異世界食堂2』から観る方もぜひ安心してご覧ください。このシリーズでも店主が腕をふるった最高のお料理たちがたくさん登場しますよ!
多種多様なキャラクターたちとどんなお話が紡がれるのか……。お腹を空かせて、ワクワクして待っていてくださいね♪