秋アニメ『ヴィジュアルプリズン』ジャック・ムートン役:矢野奨吾さんインタビュー|放っておけないジャックの“危うさ”。第1話の吸血シーンの裏話も!【連載第6回】
原作・上松範康氏、音楽・Elements Garden、キャラクター原案・片桐いくみ氏、制作・A-1 Picturesで贈るオリジナルTVアニメーション『ヴィジュアルプリズン』が現在放送中です。
本作は、ヴァンパイアという宿命を生きる者たちが、「歌」を通して、「仲間」そして「自身」と向き合っていくストーリーとなっています。
今回アニメイトタイムズでは、総勢10名の出演声優陣にメールインタビューを実施! 作品やキャラクターのこと、収録現場の様子などを語っていただきました。
第6回目に登場するのは、ジャック・ムートン役の矢野奨吾さん。ヴァンパイア×ヴィジュアル系サウンドという組み合わせに胸が熱くなったそうです……!
そのほかのインタビューはこちら
◆『ヴィジュプリ』千葉翔也(結希アンジュ役) インタビュー【連載第1回】◆『ヴィジュプリ』古川 慎(ギルティア・ブリオン役) インタビュー【連載第2回】
◆『ヴィジュプリ』堀江瞬(ロビン・ラフィット役)インタビュー【連載第3回】
◆『ヴィジュプリ』七海ひろき(イヴ・ルイーズ役) インタビュー【連載第4回】
◆『ヴィジュプリ』江口拓也(サガ・ラトゥール役) インタビュー【連載第5回】
◆『ヴィジュプリ』矢野奨吾(ジャック・ムートン役) インタビュー【連載第6回】
◆『ヴィジュプリ』島﨑信長(ミスト・フレーヴ役) インタビュー【連載第7回】
◆『ヴィジュプリ』永塚拓馬(ヴーヴ・エリザベス役) インタビュー【連載第8回】
◆『ヴィジュプリ』増田俊樹(ディミトリ・ロマネ役) インタビュー【連載第9回】
第1話の“あるシーン”のト書きに「快楽のジャック」!?
——本作はヴィジュアル系、音楽、ヴァンパイアとオタク心をくすぐられるテーマが盛りだくさんですが、最初に脚本・全体的なストーリーを読まれての感想をお聞かせください。
ジャック・ムートン役:矢野奨吾さん(以下、矢野):まず、ヴァンパイア×ヴィジュアル系サウンドという組み合わせに胸が熱くなりました。音楽を通して見えてくる彼らの想いや、ヴァンパイアだけれど人間味のある言動に魅力を感じました。
——ジャック・ムートンというキャラクターは、矢野さん自身どのような人物だと解釈されていますか? また、ジャックの好きなところや注目ポイントを教えてください。
矢野:感受性豊かで愛情深い子だなと思います。皮肉めいたり挑発的な発言も多いけれど、それは素直になれない子供のようで。
また彼は自分を好きではないが故に、自分を好きになりたいと強く思っているようにも感じます。危うさを纏っていて、なんだかほっとけないですね。
——余裕なフリをして弟のロビンに翻弄されたり、正直になれなかったりする双子のやり取りが可愛くて微笑ましく感じました。これまでを振り返り、個人的に印象に残っているシーンやお気に入りのシーンはありますか?
矢野:やはり第3話は印象深いです。弟への愛と憎しみが二律背反で、彼の抱える痛みが明確に見えてきます。
ロビンの記憶を消してお別れを告げようとするシーンや、ロビンの気持ちを受け取った上でそれでも自分はサガのものと意地悪く伝えるところは、彼の本音と素直になれない兄としての優しさが詰まっています。
——収録現場でのエピソードや、印象深いディレクションなどがあれば教えてください。
矢野:第1話でサガに吸血された時のジャックのリアクションが大きすぎて、少し抑えるようディレクションいただきました。
ちなみにト書きには、「快楽のジャック」とありました。
——本作は、音楽×ヴィジュアル系がテーマの1つですが、上松さんが手がけるヴィジュアル系の要素が詰まっている楽曲を歌ってみていかがでしたか?
矢野:上松さんの楽曲も、ヴィジュアル系の楽曲も初挑戦だったので、初めのうちは音程やニュアンスの付け方はもちろんのこと、楽曲の雰囲気を掴んでジャックとして歌唱するのが大変でした。
でもバシッと決められて、4人の声が合わさったら「これはヤバいぞ……」という期待値が凄く高かったです。