声優・青山吉能さん3年振りのソロライブ!「青山吉能 SPECIAL LIVE 2021 よぴぴん家」レポート|音楽を通じて、“門出”の先を見つけに行く
冬の匂いに いつかの引出しが開く
この日のライブのハイライトはココだ。今回のライブのために青山吉能さんが歌詞を書き下ろした新曲を用意してきた。
タイトルは「たび」。
僕の尊敬している方が大切な場面でこの言葉を語ったことがある「人生とは旅だ」。
青山吉能さんがこのタイトルを口にした時、とてもステキなタイトルだなと率直に思った。彼女らしいな、と。
キーボードの旋律から始まるしっとりとしたミディアムバラードは、このフレーズからスタートする。
「冬の匂いに いつかの引出しが開く」
歌詞全体を通して、今の青山吉能さんの心が痛いほどに伝わってくる。一つひとつのフレーズを点で拾っても、言葉をつなげても発見がある。
「自分だけの音楽を通じて、“門出”の先を見に行く」
この日、初披露された「たび」は、そんな心の底から溢れ出る感情が詰まった楽曲だった。
わたしはわたしになるんだ
黒から白へ。衣装を変えた青山さんが登場し再びカバー曲を歌唱。そして、この日のライブの終着駅が近づいてきた。
「来年の3月9日にソロデビューさせていただくことになりました」
会場、ステージ、それぞれの場所から万雷の拍手が降り注ぐ。
ハッピーなニュースが飛び出し、この日のステージを締めくくる一曲へ。
「解放区」
MONACAの広川恵一さんらしい爽やかなロックテイストのナンバーが記念すべき日を締めくくる。
「わたしは自分を超えたい 超えたい 超えたい」
この日のライブで最も力強く歌い上げたのがこの言葉に見えた。
自分は何がしたいんだ。夢を叶えた先でどう生きればいいのか。
そんな迷いと葛藤を振り払うかのようにステージで自分を表現する。
君と夢を語って
青山吉能さんの“歌”について、止まっていた時計が動き出したと捉える方もいれば、これからはじめてリアルタイムで聴く方もいると思う。
いつだって大切なのは今だ。これまでよりもこれから。昨日でも明日でもなく、今この瞬間を共に生き、共に同じ時間を過ごす。
2021年12月4日。
今のこの瞬間の青山吉能を詰め込んだ『青山吉能 SPECIAL LIVE 2021 よぴぴん家』。
「これからまた『可能性に挑戦』する」今回のステージにはそんなメッセージが詰まっていたように見えた。
[文・川野優希]
>>『青山吉能 SPECIAL LIVE 2021 よぴぴん家』アーカイブはこちらから
>>青山吉能 公式Twitter
>>青山吉能 公式Instagram
>>青山吉能の可能性に挑戦!
>>青山吉能と前田佳織里 金曜日のしじみ
>>青山吉能『みずいろPlace』公式Twitter