人気作の舞台第2弾『新サクラ大戦 the Stage ~二つの焔~』が12月17日より上演開始! 天宮さくら役の関根優那さんが「ターニングポイント」と語る舞台第2弾の見どころは?
タイトルの「二つの焔」には2つの大きな戦いの意味が!? 田中公平さん作の新曲も!
――そして待望の2作目の舞台が決まった時の感想をお聞かせください。
関根:みんな、『新サクラ大戦』の舞台をシリーズ化したいと思っていたので、決まった時は嬉しかったです。そして数ある舞台の中で『新サクラ大戦』の存在感を高めて、地位を確立していくためにより頑張らなくてはと思いました。もちろん前作をご覧になっていただいた皆さんに喜んでいただけるステージを作りたい、前作を超えるステージにしたいというモチベーションも高いです。
――本作はどんなストーリー、どんな舞台になるのか、お話しできる範囲でご紹介お願いします。
関根:「二つの焔」というサブタイトルには2つの戦いの意味があって、1つは今回から登場する「上海華撃団」と「倫敦華撃団」との戦い、そしてもう1つはさくらと大きな壁となる敵との戦いです。相手は公演を見てのお楽しみということで。
前作はさくらが「帝国華撃団」の花組に入って葛藤しながらも仲間たちと一緒に再興を目指していくお話で、ある意味、花組メンバーを紹介するようなお話になっていました。今作では花組メンバー一丸となって戦うので、より絆を感じてもらえると思うし、物語も深いところまでお話が進んでいきます。
今年の3月に行われたライブコンサート『新サクラ大戦 the Stage ~桜歌之宴~』では華やかさや楽しい部分をたくさんお見せしましたが、今回はシリアスで熱く激しい部分をお見せできる気がします。
――花組がしっかりとチームとなって、戦いに挑んでいく様子が見られそうですね。
関根:前作では意外と花組メンバー全員で話すシーンが少なくて。今回メンバーと一緒の日常シーンもあるので楽しみです。あと「上海華撃団」と「倫敦華撃団」のメンバーも参加するので、より人数も増えるので、稽古はにぎやかになりそうです(笑)。
――田中さん作の新曲が今回もあるとか。
関根:この取材を受けている段階では絶賛制作中とのことです。新曲があることは早い段階から聞かされていましたが、前回も戦いながら歌うシーンがありましたが、今回も戦いながら歌うシーンがあるのかなと想像しています。どのくらいの難易度のものが来るのかなとドキドキしています(笑)。
ただ「できない」とは絶対言いたくないんです。先生の曲は難しいですが、素晴らしい曲なので、どれだけ表現できるのかという自分との戦いですね。
さくらになり切るのではなく、「さくら=私」の意識で
――さくらの印象と演じる時に意識されていることはありますか?
関根:さくらを演じる前に、どんな子なのかを調べるためにゲームをプレイしたり、アニメを見たりしましたが、先生や演出の(伊藤)マサミさんから「みんな、関根さん自身がさくらだと思ってやっているから」と言っていただけたことが衝撃的でした。そんな役作りもあるんだなって。
最初はさくらを完璧に演じたいという想いが強すぎて、一喜一憂しながら演じていました。でも「さくらだったらどう考えるんだろう?」と想像するのではなく、さくらと私は同じであり、「私がどうやったらいいかな?」と考え方を途中から変えました。今回も同じように演じようかなと思っています。ちなみにさくらと似ているところは負けず嫌いなところです(笑)。
――現在、さくら1人のティザービジュアルが公開されていますが、凛々しいですね。久しぶりに衣装を着ると身が引き締まるのでは?
関根:さくらの衣装は2カ月に1回くらいのペースで、着させていただいているので、むしろすごくなじんでいます。でもこのビジュアルで着させていただいている戦闘服は久しぶりで、前公演では早替えの連続で、通常の衣装と戦闘服、「今、どっちを着ているんだろう?」と思うくらいあわただしくて。だから今回、撮影で着させていただいて、じっくり見たら「カッコいいな」と改めて思いました(笑)。
皆さん、通常の衣装の印象が強いと思いますが、この戦闘服のビジュアルで『新サクラ大戦』の華である、激しさや戦いの部分も表現されているのかなと思いますし、この公演でも戦う花組を堪能していただけるはずです。
――現在の稽古の状況はいかがですか?
関根:この取材時にはぼちぼち台本が上がってきそうかなという段階で、まだ本格的な稽古も始まっていないので、個人的に筋トレなどしながら体力作りをしている状況です。前回は殺陣などアクションも激しくて大変でしたが、声やのどがギリギリでした。枯らすことは最後までなかったけど、ずっとのどが痛い状態だったので、のどのケアに人一倍気をつかっています。
――叫ぶシーンも多いし、アクションもあるし、戦いながら歌ったり、歌謡ショーもあったりと確かに声は酷使されますよね。しかも今回は6公演ありますからね。
関根:でも私自身は6公演しかないという気持ちで、もっとやりたいくらい。皆さんにも「もっと見たい!」と思ってもらえるように全力で演じます。
――本公演の見どころや注目ポイントをお聞かせください。
関根:まず前公演からの花組メンバーそれぞれの成長と、私たちキャスト陣が役とより近くなって、表裏一体になっている姿を見ていただきたいです。花組全体のチーム感が増しているのは作品だけではなく、キャスト陣としてもそうで、意識の高まりがいい形で舞台に現れると思うし、前回の初々しさから芯の強さも感じていただけたら。
「上海華撃団」と「倫敦華撃団」の4名が入ることで、どんな化学反応が起きるのかに注目していただきたいです。また今回は前回以上に戦いのシーンが多いと思うので、バトルの熱さやスピード感、激しさを肌で感じていただきたいです。
そして先生の素晴らしい楽曲も聴けます。私たちも曲に負けないパフォーマンスができるように頑張ります。
――あと6公演中5公演で、アフターイベントとしてトークショーもありますね。関根さんは4本に登場しますが、組み合わせも毎回違うし、サブタイトルもついています。
関根:どんな感じになるのか、不安です。公演が終わった後なので気が抜けてしまうんですよね。前回はノドのことも考えてあまりしゃべりたくないなと思って、ずっと笑っていました(笑)。でも前回は先生が回してくださいましたが、今回はいないのでしゃべらないと。先生が飛び入りで入ってくださるといいんですけど。あと新キャスト4人と私という回があるので、早く4人と仲を深めたいです。