少しずつ近づく高木さんと西片。でも、大事なのは「如何に上手にからかわれるか」――冬アニメ『からかい上手の高木さん3』高橋李依さん&梶裕貴さんインタビュー
「ゲッサン」(小学館)にて好評連載中、コミックスのシリーズ累計1000万部突破の、山本崇一朗先生原作による青春コメディ『からかい上手の高木さん』。
とある中学校、隣の席になった女の子・高木さんに何かとからかわれる男の子・西片が、高木さんをからかい返そうと策を練るも、いつも高木さんに見透かされてしまう日常を描いた本作は、2018年1月にTVアニメ第1期、2019年7月に第2期が放送され、二人のやり取りに「ニヤキュン」する視聴者が続出し、大好評を博しました。
そんな本作のTVアニメ第3期が2021年1月7日より放送となります!
アニメイトタイムズでは、本作のメインキャラクターを演じる声優陣にインタビューを実施! 高木さん役・高橋李依さん、西片役・梶裕貴さんにお話を伺いました。
TVアニメ第3期の放送が決定した際の感想や見どころ、注目ポイント、ご自身のキャラクターを演じる上で大切にしているポイントなどを語っていただきました。
ポイントは「変わらない良さ」
――TVアニメ第3期の放送が決定した際の感想をお聞かせください。
高木さん役・高橋李依さん(以下:高橋):最初にマネージャーさんからふんわりとした状態で聞いたので、「やったー!」と喜ぶタイミングがなかったんです。でも、次第にどのように高木さんファンの皆さんに伝えようか、これは仕掛ける側になったんだ、と実感がわきました(笑)。なので、今回は「驚かすぞ~」という気持ちが強いですね。
――劇場版も同じく発表されました。
高橋:「絶対言えない!」と思いました(笑)。色んな現場で、「高木さん見たよ~」と言ってもらうことがありますが、「言えな~い」と思いながら、隠し続けました(笑)。
西片役・梶裕貴さん(以下:梶):やっと言えるね!(笑) 僕はアニメ「高木さん」で西片を演じることが、自分の声優人生のライフワークみたいになっていってくれたら素敵だなと思っていたので、第3期決定のご連絡をいただいた時は、やはりとてもうれしかったですね。劇場版については、本当に驚きました……! どんなドラマが用意されるのかドキドキしつつ、僕自身楽しみに新情報を待っているところです。
――アフレコを行う中で、キャラクターに変化を感じた部分はありますか?
梶:変わらないところがこの作品の良さなのかなと思いますね。とはいえ、西片と高木さんの距離感が少しずつ近づいていることは、シナリオや演出からも明らか。第3期では、さらにもう少しだけ近づく描写もあるので、楽しみにお待ちいただければと。
演じる上では最初から変わらず、いかに"上手にからかわれるか"につきますね。誰からも愛される西片を演じられればと意識しています。
高橋:梶さんがおっしゃる通り、時間軸が進んでいることもあって、物理的に近づいたり、ちょっと攻めた発言も見られます。
ですが、台本がそのようになっている以上、高木さんの声色まで距離感を近づけてしまうと、それはちょっとオーバーすぎるんじゃないかとのことで、私のほうは特に変えずに、いつもの高木さんを演じました。
――お互いが演じるキャラクターの魅力的だと思うポイントをお聞かせください。
高橋:魅力しかない! 全部が魅力的なんです(笑)。
梶:そうだね!あらゆる面で魅力的な作品だと感じています。高木さんの一番好きなところは、その一途さ。基本、西片以外には塩対応な気がしています(笑)。
高橋:(笑)
梶:西片以外にはドライと言うか…
高橋:クラスメイト止まり。
梶:そんなイメージ(笑)。でも視聴者としては、その特別感が嬉しかったりするんだよね。
高橋:西片も魅力が詰まっている子だと思いますが、ひとつ挙げるとするなら、一生懸命なところが大好きです! なにをするにしても一生懸命考え抜いて、最善の一手をとるし、それがからかわれ上手だったりする部分もあると思います。
高木さんとの勝負に関しては、もちろん一生懸命に考えていますが、高木さんとの人間関係においても一生懸命考えた上で夏祭りに誘ったり。そういう一生懸命考えた末での行動であるからこそ、全部の行動が愛おしいです。
――TVアニメ第1~2期を振り返ってみて、作中で思い出に残っている印象的なシーンは?
高橋:直近だと、第2期の第9話「お悩み」という回で、高木さんの調子がいつもとちょっと違うことに西片が気付く展開が私は好きです。
梶:わかる! たまにあるクリティカル回だね。
高橋:西片クリティカル回がとても好きなんです!
梶:きっとみんな大好きなはず(笑)。西片の中でも、高木さんが特別な存在になりはじめているのが伝わってくるからいいんだよね。
高橋:届いているのがめちゃくちゃ嬉しくなりますよね!
梶:本当に! 第3期になって、より強くそれを実感しましたね。西片にとって高木さんは、他の女子とはちょっと違う存在なんだろうなと感じさせるような描写も増えてきて。"西片だからこそ気づける高木さんの変化"みたいな部分が印象的ですね。
あと個人的には、第2期最終話の「夏祭り」回。西片が男として一歩踏み出すような瞬間にグッときました。