さんごちゃんの変化にぼろ泣き。我が子が成長する瞬間──アニメ『トロピカル～ジュ！プリキュア』花守ゆみり インタビュー【連載第2回】

「プリキュア」シリーズ18作目『トロピカル～ジュ！プリキュア』が、ＡＢＣテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネットで放送中です。

放送からもうすぐで1年が経ち、物語はついにクライマックスへ。そこで今回は、キャスト陣にインタビューを実施し、物語を振り返った感想を伺いました。

第2回はキュアコーラル/涼村さんご役の花守ゆみりさん。クライマックスに向けた見どころはもちろん、『トロピカル～ジュ！プリキュア 感謝祭』についてもお話いただきました。

大切にしたのは「自信を少しずつ重ねていくこと」

──37話「人魚の記憶！　海のリングを取り戻せ！」でまなつとローラの過去、グランオーシャンの秘密が明らかとなり、クライマックスに向けて物語が動き始めました。アフレコもクライマックスに差し掛かっているところだと思いますが、花守さんの今のお気持ちとしてはいかがですか？

キュアコーラル/涼村さんご役・花守ゆみりさん（以下、花守）：いよいよ人魚の世界や、あとまわしの魔女の秘密にも迫って来ましたね！　まさかローラとまなつは小さな頃に出会っていたなんて...衝撃と共に何故、人魚達は記憶を消さなければいけないのか、とても気になります。

──改めて花守さんがキュアコーラル／涼村さんごを演じる上でいちばん大切にされてきたことはなんでしょうか。話を重ねていくうちに、気付いたこと、変化した気持ち、改めて気づいた、キュアコーラル／涼村さんご（ちゃん）の魅力などがありましたら合わせて教えてください。

花守：自信を少しずつ重ねていくことです。ある日突然自信に満ち溢れることは難しいと思うので、毎話少しずつ重ねていく。そしてスポットが当たった時に「あ！この子この前と違う！」と思っていただけたら良いなと思いながら演じています。

──（現在の収録の段階で）これまでのエピソードを振り返って、キュアコーラル／涼村さんごの好きなシーン・お話や、自身の役以外で「トロピカってる！」と感じたシーン・お話を教えてください。

花守：みんなトロピカっていますが、強いてあげるならみのりちゃんの話が好きです。一度は挫折した物語を創作することをもう一度はじめる。一度諦めたものをもう一度始めることはすごく難しいことです。それを自ら打破したみのりちゃんは、きっと素晴らしい小説家になれると思います！

──これまでのお話のなかで特に印象的だったディレクションや、アフレコ現場での出来事がありましたら教えてください。

花守：実はさんごちゃんの「ペケ！」シールドは現場でのシリーズディレクターのアドリブだったんです。プリキュアごっこをしてる子が「ペケ！」と言ってるのを見ると、それを思い出してほっこりしています。

我が子が成長する瞬間を見る両親の気持ちが少し分かった気がします

──前回インタビューをさせていただいた時に「さんごちゃんの葛藤は自分の葛藤とも重なっていて。自分の信じたかわいいを言える人間になりたい！って思いました」というお話を教えてくれました。その後、さんごちゃんは自分の“かわいい”に徐々に自信を持ちながら、たくましい一面を見せてくれています。そして、39話では自分の道を切り開くシーンも。さんごちゃんの変化を、さんごちゃんのいちばんの友だちとしてどのように受け止められていますか？　また、さんごちゃんの変化は花守さん自身にどのような影響を与えていますか？

花守：あのシーンを初めて見た時、ぼろぼろ泣いていました。ずっと見守っていた我が子が成長する瞬間を見る両親の気持ちが少し分かった気がします...！さんごちゃんは本当に素敵な女の子です。

──また、その時のインタビューで話を重ねるうちに役者同士のつながりが濃密になってきたこと、それがアフレコにも良い影響を及ぼしているといったお話されていましたが、花守さんにとってファイルーズさん、瀬戸さん、石川さん、日高さんの4人でこの作品でタッグを組めたこと、さんごちゃんに出会えたことは、どのような転機となりましたか？

花守：最高のメンバーです！　現場に行くことが毎回楽しみで楽しみで...終始表情が柔らかくなってしまう素敵な場所です。そんな中で演じられたさんごちゃんは、今の私が持てる優しさと可愛さを最大限つめこめたと思います。本当にありがとうございました！

──花守さんにとっての【いま一番大事なこと】を教えてください（トロプリのことでも、お仕事・プライベートなことでも）。

花守：日々の復習と吸収です。だめだなぁと思うところがあったら、次はそれよりうまく出来るよう復習をする。素敵なモノを作るために、自分の中に素敵なモノをいっぱい吸収する。

それの積み重ねだと思います。昨日より今日、今日より明日…と、もっと素敵なモノづくりができる人になりたいので。

──クライマックスに向けての見どころを教えてください。

花守：やはり、みんなにとっての今一番大事な事です！　この物語のテーマであり、キーワードであるこの言葉。最後まで見守って頂けますと幸いです。

──クライマックスに向けて、読者にメッセージをお願いします。

花守：いよいよ『トロプリ』もクライマックス！　話も心もどんどん動いていきます。皆さんにとっての今一番大事なことを応援できるプリキュアになれるよう、最後までスタッフ一同頑張ります！　どうぞよろしくお願いします。