先輩として、キュアフラミンゴとしての魅力!実はツッコミポジションなところも!? アニメ『トロピカル~ジュ!プリキュア』瀬戸麻沙美さん インタビュー【連載第4回】
「プリキュア」シリーズ18作目『トロピカル~ジュ!プリキュア』が、ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネットで放送中です。
放送からもうすぐで1年が経ち、物語はついにクライマックスへ。そこで今回は、キャスト陣にインタビューを実施し、物語を振り返った感想を伺いました。
第4回はキュアフラミンゴ/滝沢あすか役の瀬戸麻沙美さん。クライマックスに向けた見どころはもちろん、『トロピカル~ジュ!プリキュア 感謝祭』についてもお話いただきました。
先輩として、キュアフラミンゴとしての魅力
──『トロプリ』がクライマックスに向けて物語が動き始めています。前回お話をうかがったときに「終わりに向けた寂しさも少しずつ感じています。毎週この時間はプリキュアの収録となっているので、この時間がなくなったら寂しいなと」とおっしゃっていましたが、アフレコもクライマックスに差し掛かっているところだと思います。瀬戸さんの今のお気持ちとしてはいかがですか?
キュアフラミンゴ/滝沢あすか役・瀬戸麻沙美さん(以下、瀬戸):キャラクターたちが成長し、それぞれが心に引っかかっていたものの答えを見つけ始めていて、そんなみんなの晴れやかな表情を見られて、嬉しい気持ちです。
しかし、ローラがこの先のどのような決断をするのかはまだ見守り中ですので、そこが気になるところですね。
──改めて、瀬戸さんがキュアフラミンゴ/滝沢あすか役を演じる上でいちばん大切にされてきたことはなんでしょうか。回を重ねていくうちに、気付いたこと、変化した気持ち、改めて気づいたあすか先輩の魅力などもありましたら合わせて教えてください。
瀬戸:みんなに安心感を与えてくれる強くて優しいあすか先輩、そして力強く正義感あふれるキュアフラミンゴを表現していけるように努めていました。枕が変わると眠れないことや、お料理上手なところ、実はツッコミポジションなところも物語の進展とともに知っていきました。
テニス部での苦い経験から仲間というものに距離をとっていたあすかですが、ローラたちと過ごして様々な経験をしたことで、自分としっかり向き合えるようになれた勇気ある姿も、彼女の魅力ですね。
──(現在の収録の段階で)これまでのエピソードを振り返って、キュアフラミンゴ/滝沢あすか役の好きなシーン・お話や、自身の役以外で「トロピカってる!」と感じたシーン・お話を教えてください。
瀬戸:たくさんありますが、中でもトロピカる部のみんなで夏合宿に出かけたお話が思い出深いです。あすかはみんなのためにお弁当を用意してきたりマイ枕を持参したりと新たな魅力を知れましたし、他のみんなの個性も見られて感心していました。
そして島でしか経験できないことをして、島の人たちと関わって、トロピカる部としての思い出がどんどん増えていくのが嬉しかったです。毎回「トロピカってる!」彼女たちですから、一つになんてとても絞れないですね……。みんな勇気を出して自分自身と向き合えた瞬間が宝物です。
───視聴者がおそらくずっと気になっていたのがあすかと百合子会長とのお話。瀬戸さんも「私自身も楽しみです。きっとあすかと百合子さまの関係性って、あすかにとってクライマックスとも言える話になると思うんです」とおっしゃっていましたが、38話で実に二人らしい方法で友情を深め、そしてあすかは自分の道を心に決めます。瀬戸さんとしては、38話はどのようなお気持ちでアフレコに挑んだのでしょうか。
瀬戸:38話は百合子役の福原さんと一緒にアフレコをすることができたので、嬉しかったです。掛け合いができることで、2人が会話しているときの空気感が自然と出来上がるので、あすかが百合子に向き合う姿勢もテニスに向き合う気持ちにも集中できたと思います。
あすかと百合子は言葉ではすれ違ってしまったけれど、テニスの試合を通して本音でぶつかることができるアスリートの精神をもつ2人でしたね。胸熱なお話でした。
──これまでのお話のなかで特に印象的だったディレクションやアフレコでの出来事などありましたら教えてください。
瀬戸:変身シーンや五人での合わせ台詞では、いつもファイちゃんが「せーの」の音頭をとってくれるのですが、収録の組み合わせ次第ではファイちゃんの「せーの」が聞けない時もあったんです。
そんな日はなんだか寂しくて、まなつの存在にファイちゃんの声にいつも引っ張ってもらっているんだなと実感した時がありました。