2022年3月前半の総括(漫画)|青山吉能『みずいろPlace』#43
皆さんこんにちは、元気ですか?
わたしは元気です。
次の髪色、爆悩み鬼太郎こと青山吉能です。
先日、久しぶりに電子書籍を大人買いして、漫画『XXXHOLiC』を読みました。
すこぶる厳しい、すこ厳青山家で読んでいい漫画は『NANA』と『ドラゴンボール』だけで、そんな環境で育ったわたしに差した光のような漫画の存在はいくつかあるのですが、その中のひとつがXXXHOLiCでした。
これもこれとて姉2の家庭内協定違反による品で、姉の部屋に忍びこむたびに増えていくカラフルな装丁のそれたちがすごくすごく輝いて見えました。
電子書籍なのでその美しさを味わうことができないのは少し残念ですが、10年以上ぶりに読むXXXHOLiCはとっても懐かしくて、深くて、胸がぎゅっとなりながらあっという間に読み終えてしまいました。
当時はその内容の不思議さや不気味さに心を躍らせていたけれど、少しだけ大人になった今は、侑子さんの言葉一つ一つが刺さりすぎます。
すべてのことは偶然じゃなくて必然。
出会った全てが縁で巡り巡るのかと考えると、にこにこと限界まで目を細めて、笑っているようで相手の表情をシャットダウンしてるいまの自分を、少し変えていかなければ…とはっとさせられました。素敵な縁にしたいですから。
昔と比べて感情の世界が広がったことも、より刺さる要因かもしれません。
あと、っっっっぱ百目鬼だな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
と思いました!!!!!!!!(大声)
ほんで聴いて欲しいんですが、いまぱ〜っとXXXHOLiCに纏わる様々を見ていたんですよ。そしたら4月に公開の映画『ホリック xxxHOLiC』の情報目に入って、ほんほんほんと眺めていたのですが…。
そちらの脚本家の方が、TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』と同じ、吉田恵里香さんだったんです。これも…必然…?
ふふふ。
また明日読み直そうっと。もういつだってどこでだって読み返せるんだ。
姉の帰宅合図、玄関の鍵を開けるガチャ音に怯えびくびくしながら読むことも、読んだ後に証拠隠滅のために侵入時と全く同じところになおして経路をたどり痕跡を残さず部屋を出ることも、全てバレて噴火、ブチギレの姉に追いかけ回されることも、ない。
全然戻りたいとは思えないほど不仲だったのでアレなんですが、ただただ懐かしいです。
思えばわたしの声優人生と電子書籍人生は、少しだけ電子書籍人生の方が遅めにスタートしました。
読み物は絶対紙しか許せなくて、各種本屋さんで積めるだけ積んでレジに並ぶあの体験ごと買っていたのではないかと思います。
それこそ、オーディション用に紙書籍を買うこともありました。
オーディションの一瞬とはいえその子を生きることになるので、思い入れもひとしおふたしお。しかし9.9割の作品に落ちているので、わたしの魂の相方と呼び声の高かった愛する愛する本棚に、わたしの魂と共鳴しなかった作品が並ぶのがもどかしくて、でも捨てるなんてできなくて、裏かえしにして置いていたことも今思えば可愛いです。苦肉の策すぎ。
最近はもっぱらKindleや様々な漫画アプリで嗜んでいますが、年々漫画を買うハードルが低くなってきているとの反比例、昔は本棚に魂をこめていたおかげでたくさんクチコミや過去作の傾向を調べまくってこだわりにこだわりまくって選んでいたなと思います。
引っ越しを機に実家に送ったはずの魂たちがいまどこでなにをしているのかは、わたしの墓前でだれか教えてください。
かっこよかったよ
まあそんなこんなで消えたので(答え合わせはや)、どうしてもまた読みたいものや、続きどうなった!?というものなどをせっせこ買い直しているのですが、ここで一作ご紹介します。
『鉄道少女漫画』/中村明日美子先生
タイトルと表紙だけのぞいてみると、鉄道が好きな女の子の青春物語かな??と思われるかもしれませんが、登場人物は少女に限らず、さまざまな人物と鉄道(小田急線)をむすびつけた、愛に溢れる短編集です。
4巻まで発売されているのですが、前述の通り短編集なのでまずは1巻を読んでみるといいかもしれません。
中村明日美子御大はもうそれは我々を導かれし先におられる方で、その圧倒的画力と美しすぎる構成は言わずもがななのでわたしから言えることなんてなにもないのですが、短編集という限られたページ数でどの作品のどのキャラクターにもなにかしらの特別な感情が湧き、誰のことも憎めず、いつ読んでも感情が新鮮なまま読んでいられます。
ほのぼのとした温かい世界線が、作品を超えて繋がっていないようで繋がっている、描き下ろしの伏線回収加減も上品かつ鮮やかでたまりません。
しかしどれだけ見事な締めがあっても、物語の続きを知りたくなってしまうオタクの性。ああ、2巻が出ると聞いて当時どれだけ沸いたか・・・。
洋菓子屋さんにサバランがあると扉の向こうに想いを寄せてどきっとするし、ロマンスカーにはいつだって憧れるし、当時は知らなかった小田急線という路線すら、とてつもなく身近で愛おしく感じられる、わたしの人生への入り込みがすごい。これは傑作だと今でも思います。
なんだかさわやかな気持ちになりたいな〜〜!というときに是非。みずプレを読んだあととかね。
それではこの辺りで終わります。
あともういくつ寝ると、3/9(水)には1stデジタルシングル「Page」音源解禁かあ。あっという間だったなあ。うううドキドキ
そうだ、最近よぴぴん家もまったく開催できておらずごめんなさい。来月こそ・・・!
というか、リリース前日こそ・・・?
それではさようなら。
青山吉能
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編集担当:川野優希