梅原裕一郎「テクノポップ初挑戦」『音戯の譜〜CHRONICLE~』花神翁 朔爺 新曲インタビュー|趣味の「音楽」も深堀り!
2017年より始動した、サンエックス×日本コロムビアが贈る「おとぎ話」×「音楽」がコンセプトのオリジナルキャラクターコンテンツ『音戯の譜〜CHRONICLE~』(通称:オトクロ)。譜人(うたいびと)と呼ばれる童話やおとぎ話をモチーフにしたキャラクターたちが、それぞれの望みを叶えるため音楽の対盤(ライブバトル)を繰り返すという物語です。
今回は、2021年に加入した朔爺(さくや)の初キャラクターソング『十六夜万花(いざよいばんか)』のリリースを記念し、花神翁(かしんおきな) 朔爺(さくや)役を務める声優の梅原裕一郎さんのインタビューをお届け。収録直後の梅原さんから本プロジェクトのお話はもちろん、趣味の「音楽」にまつわるお話しをたっぷりお聞きしました。
朔爺の見た目に反したテクノポップに「すごく斬新」
ーーまずはじめに、梅原さんが感じる『オトクロ』プロジェクトの率直な印象について教えてください。
梅原裕一郎(以下、梅原):誰もが知っていて、確実に子どもの頃に触れてきたであろう「おとぎ話」や「昔話」。それと「音楽」を組み合わせる試みはとても面白いですよね。
『オトクロ』のキャラクターは、おとぎ話で見てきたイメージとリンクする部分ももちろんありつつ、逆にすごくギャップを感じる部分もあって。そこがまた面白いなと思いました。
そして、お声がけいただいた際はありがたさと同時に「まさか花咲かじいさんとは……」と(笑)。
ーー朔爺に対してはどのようなギャップを感じましたか?
梅原:第一印象はすごく怪しげな人だなと思ったのですが昔話ではすごく良い人として描かれている。見た目は若いですけど、花咲かじいさんがモデルということもあり実際の年齢はおそらく結構上でしょうし……朔爺のギャップはそういうところかなと思います。
ーーしかも見た目に反して、歌う曲のジャンルがテクノポップというのも面白いですよね。
梅原:そうなんですよね(笑)。最初に朔爺の収録をした時(2021年)はドラマパートだけだったので、どんなジャンルを歌うのかは知らなくて。今回のレコーディング前に曲のデモを聴いた時、「おぉ……!?こういう感じの曲が来るんだ!」と思いました(笑)。
ーーははは(笑)。
梅原:花咲かじいさんというくらいなので、「演歌とかかな」と思っていたら……(笑)。
でも、朔爺の人間ではない風貌やミステリアスな部分が、掴みどころのないテクノポップで表現されているのだろうなと。すごく斬新ですが、一周回ってアリだと思いましたね。
「『十六夜万花』は難しいけど、クセになる曲」
ーー梅原さんが朔爺を演じるのは2021年2月に発売された『音戯の譜~CHRONICLE~ 2nd series 対盤(ライブバトル)編 終止符(おしまい)をこの手に』のドラマパート以来ですよね。
梅原:久しぶりに演じましたね。ただ、今日はレコーディングの前にドラマパートの収録があったので、そこである程度温度感のようなものが掴めた状態で(声が)作りやすかったなと思います。
ーー本日の収録では、朔爺を演じる上で意識したことはありますか?
梅原:今日の収録のディレクションでも言っていただいたのですが、掴みどころのなさでしょうか。どこか狂気じみた印象があり、「なんだこの人は……?」と思わせるキャラクターなので、そこがちゃんと垣間見えるようにしようと意識しました。
ーーそんなキャラクター性を意識しながらのレコーディング。いかがでしたか?
梅原:これまでいろいろなキャラクターソングを歌ってきたのですが、テクノ調の楽曲は歌ったことがなかったんですよ。楽しかったのと同時に、本当に難しいなと思いました。
さらに今回のの「十六夜万花(いざよいばんか)」は1番と2番でテンポやノリが変化します。なので、最初にデモを聴いた時は、「歌えるかな……」と不安になるくらいクセのある難しい曲だなと思いました。
ーーたしかに、1番から2番でテンポアップするので、曲の印象がガラッと変わります。
梅原:最初はちょっとミステリアスな雰囲気から始まって、2番でノリも良くなる。難しいけど、だからといって覚えにくいことはなく、聴いて覚えていくうちにだんだんとクセになって耳に馴染んでいきます。レコーディングで徐々に曲に慣れていく状況と曲調の変化がすごくリンクしている気がして楽しかったですね。
ーー今後もまだまだ新しい展開が続く『オトクロ』ですが、本プロジェクトに対して梅原さんが期待することはありますか?
梅原:『オトクロ』にはまだ2回しか登場していないので、ほかのキャラクターたちのことをまだよく知らなくて。朔爺もユニットではなくソロなので、もっとみんなと掛け合いとかしたいですね。今日の収録で初めてほかのキャラクターと掛け合いができて、すごく楽しかったんですよ。
例えば、朗読劇とか今後そういう機会があれば、ぜひやりたいなと思います。