冬アニメ『東京24区』石見舞菜香(翠堂アスミ役)インタビュー|「一言一言に自信と説得力を持たせられればと思って演じました」【連載 第12回】
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東京湾に浮かぶ人工島「極東法令外特別地区」――通称“24区”を舞台に、蒼生シュウタ、朱城ラン、翠堂コウキ、まとめて“RGB”と呼ばれる3人を中心とした物語が描かれる本作。死んだはずのアスミからの電話や3人が見た映像、超人的な能力、突きつけられる“未来の選択”など、序盤から謎多き展開となりました。そして、第11話ではKANAEシステム内部で意識として目を覚ましたアスミの苦悩や、RGBの熱い想いのぶつかり合いが描かれ、いよいよ物語は最終局面へと向かいます。
そんな『東京24区』について、アニメイトタイムズでは毎週スタッフやキャストにインタビューを実施。第12回は、翠堂アスミを演じる石見舞菜香さんのメールインタビューをお届けします。
一言一言に自信と説得力を持たせられればと思って演じました
――アスミは物語の核心を担う重要な人物です。石見さん自身は、最初にどこまで物語の核心部分を聞いていたのでしょうか?
翠堂アスミ役・石見舞菜香さん(以下、石見):実は何も聞いていませんでした。他の皆さんと同じタイミングで、台本を頂いてから先の展開を知っていく感じでした。
――核心部分をすべて知った時は、どのように感じましたか?
石見:RGBへの選択問題が、実はアスミからのSOSで…。アスミとしては、辛かったなと思いました。お話としては、東京24区はずっと容赦がないというか…笑 そこもこの作品の魅力だと思うので、こういうことか!面白い…!と思いました。
――そのようなアスミを演じる上で、どのように役作りして臨んだのでしょうか?
石見:生前はとても明るく前向きで、RGBやまりさん(櫻木まり)の中でカリスマ的存在であるキャラクターなので、発する一言一言に自信と説得力を持たせられればと思い演じていました。RGBの3人やまりさんを演じられている方々が大先輩ばかりだったので、一緒に収録できる話数も少なかったですが、気持ちをより強く持とうと思っていました。
――演じていく中での印象的なディレクションや、アフレコでのエピソードがあればお聞かせください。
石見:基本的には任せて頂いていましたが、最終話のアフレコの時は、アスミの本音が溢れるシーンがあり、テストでのお芝居が大人びて聞こえてしまったということで、年相応な感じでお願いしますとディレクションを頂きました。
RGBの3人とはその最終話のみで一緒に収録ができたのですが、実はもんじゃんぐるのCMの音声を石川(界人)さんと2人で収録させていただいたので、初めて一緒に録ったのは本役ではなく、もんじゃんぐるでした(笑)。
この作品でRGBの3人とガッツリ掛け合いできたのが初めてだったので、最終話は少し緊張しました…!
――アスミに対して共感できることや、素敵だな、羨ましいなと思うところはありますか?
石見:明るくて、周りのことをきちんとみていたり、問題に全力でぶつかって行けるところは素敵だなと思いました。ひらめき力もあって、アスミの一言で周りのみんなが動いてくれるというのも、信頼されている証だなと思って憧れてしまいました。