『四畳半タイムマシンブルース』が2022年にアニメ化決定!本作やその下敷きとなった『四畳半神話大系』などをご紹介!森見登美彦先生が描く、賑やかで個性的な作品やキャラクターの魅力とは
登場キャラクターの担当声優は続投!
ここでは、『四畳半タイムマシンブルース』に登場するキャラクターたちに息吹を吹き込む声優陣をご紹介します。
本作のキャラクターたちの声を担当する声優陣は、『四畳半神話大系』のキャストがそのまま続投することがすでに発表されています。
私
主人公である「私」を演じるのは、浅沼晋太郎さん。
『四畳半神話大系』では、語り手として物語内で流れるナレーションも担当。
そのナレーションは、森見先生作品の特徴を忠実にトレースしているがゆえ、大量の文字数で構成されています。
その圧倒的物量を消化するべく、「私」演じる浅沼さんは早口に滑らかに、一気に物語の説明を実現させています。
そんな早口かつ怒濤のナレーションでありながらも、言葉の意味を視聴者に正確に「届ける」という技術力の高さまで見せつけていて、観る者すべてを圧倒しています。
視聴の際は、「私」のナレーションにも要注目です!
小津
主人公「私」を「全力でダメにする」悪友・小津を演じるのは吉野裕行さんです。
小津といえば、人間らしからぬ、まるで妖怪のようなキャラクターデザインがまず目に留まります。
あちこちのサークルを渡り歩いたり、「私」と同じアパートの住人「樋口」を「師匠」と呼び弟子入りするなど、人付き合いの器用さを持ち合わせながらも、悪事と見間違うレベルのいたずらを全力で画策する小悪党感もある小津。
「私」はおろか、時には大勢の人からも恨まれるほどの小津ですが、なぜか憎めない、愛らしいキャラクターに昇華しているのは、吉野さんの演技力ゆえであるとも言えます。
『夜は短し歩けよ乙女』では小津は登場していませんが、小津とそっくりな容貌の少年「古本市の神様」が姿を見せています。
そして、この「古本市の神様」役も吉野さんが担当されています。
「古本市の神様」が古本市の魅力を語るシーンでは、森見先生作品ならではの長セリフを、少年・小津のような声音で披露しているので、こちらもチェックしておきたいところです。
樋口師匠
主人公「私」と同じ、四畳半一間のアパート「下鴨幽水荘」に住む、自称大学生。
その飄々とした、凡人とは思えぬ居住まいから、小津が「師匠」と呼びうやまうほどの樋口師匠を演じるのは、中井和哉さん。
アニメ『四畳半神話大系』放送時の「樋口師匠」を担当されていたのは藤原啓治さんでしたが、『夜は短し歩けよ乙女』からは中井さんがその役を引き継ぐことに。
『夜は短し歩けよ乙女』では、「黒髪の乙女」(※明石さんとは別人)と酒をともにしたり、主人公の「私」(※『四畳半神話大系』の同名キャラクターとは別人)とは闇鍋対決。
はたまた学園祭のあちこちに疾風のように現れるなど、神出鬼没さを見せる樋口師匠。
藤原さん演じる樋口師匠の「ただならぬ人物」感を中井さんが見事に踏襲しているのはもちろんのこと、中井さんらしい大人の色気すらも感じさせてくれるそのお芝居にも注目です!
明石さん
主人公「私」の憧れの「黒髪の乙女」であり、『四畳半神話大系』のヒロイン。
見目麗しい容貌とは正反対に、歯に衣着せぬ様子ではっきりと物申す明石さんを演じているのは、坂本真綾さん。
外見はもちろん、内面の美しさや賢さも感じさせるその涼やかな声と、明石さんの芯の強さを知らしめる闊達なセリフまわしは坂本さんならでは!
クセモノの小津とも対等に接し、樋口師匠の部屋にも出入りするなど、ある意味強い個性を放つ明石さんですが、蛾が苦手だったり、クマのようなキャラクターのぬいぐるみ「もちぐま」を愛する一面を見せるなどの女性らしさも。
女性役はもちろんのこと、少年役も見事にこなす坂本さんが演じる明石さんからは目が離せません。
羽貫さん
歯科医院に勤める歯科衛生士の美女・羽貫さんを妖艶に演じるのは甲斐田裕子さんです。
羽貫さんは樋口師匠を「樋口くん」と呼び、仲のよい様子を見せています。
また、小津とも交流があるなど、ミステリアスな部分を見せつつ、大人の色気をふんだんに漂わせる女性を甲斐田さんがつややかに表現。視聴者に「羽貫さんとお知り合いになりたい」と思わせるほど魅了しています。
しかしそんな美女・羽貫さんは実はお酒を飲むと……!?
作中、お酒を一緒にたしなむ仲に進展した「私」が目の当たりにした、羽貫さんの衝撃的な姿は必見です。
お酒のエピソードとは切っても切れない羽貫さんの活躍は、『夜は短し歩けよ乙女』でもたっぷり楽しむことが出来ます。樋口師匠とも密接な関係を築いているようなシーンも見逃せません。
最後に
『四畳半タイムマシンブルース』の元となった『四畳半神話大系』は、2022年4月7日からフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で再放送されます。
『四畳半タイムマシンブルース』の公開前に、『四畳半神話大系』の再放送を視聴することで、より一層楽しめる部分が増えるかと思われます。
また、今回ご紹介しきれませんでしたが、森見先生作品では他に、下鴨神社・糺ノ森に住む狸の「下鴨」一家を描いた『有頂天家族』や、突如ペンギンが現れた街に住む小学4年生アオヤマくんのとある夏の冒険の物語となる『ペンギン・ハイウェイ』もアニメ化がされています。
『四畳半タイムマシンブルース』公開を機に、これらの作品も楽しんでみてはいかがでしょうか。
アニメ『四畳半タイムマシンブルース』作品情報
2022年劇場公開 ディズニープラス独占配信
原作:「四畳半タイムマシンブルース」森見登美彦著、上田 誠原案(KADOKAWA刊)
●スタッフ
監督:夏目真悟
脚本:上田 誠(ヨーロッパ企画)
キャラクター原案:中村佑介
アニメーション制作:サイエンスSARU
●キャスト
浅沼晋太郎、坂本真綾、吉野裕行、中井和哉、諏訪部順一、甲斐田裕子、佐藤せつじ、本多 力(ヨーロッパ企画)
公式サイト
公式ツイッター(@4andahalf_tmb)
ハッシュタグ:#四畳半タイムマシンブルース
ディズニープラス配信情報
・「四畳半タイムマシンブルース」2022年独占配信決定
・「四畳半神話大系」全11話、映画『夜は短し歩けよ乙女』配信中