春アニメ『サマータイムレンダ』放送直前!ヒロイン・潮役 永瀬アンナさんインタビュー|「私にとって潮は鏡写しのような存在。一心同体のような気持ちです。自分の中で潮が生きているという感覚がありました」
「潮が死んだ―――」紀淡海峡に浮かぶ夏の小さな離島で、時をかけるSFサスペンス『サマータイムレンダ』(原作:田中靖規/集英社ジャンプコミックス刊)。文化放送インターネットラジオ『超!A&G+』で新番組「サマータイムレンダ Radio」がはじまったり、スマートフォン向け無料アプリ「サマータイムレンダ公式アプリ Powered by 和歌山」がリリースされたりと、新情報が続々と届いている中、アニメ放送が4月14日(木)からいよいよスタートします。
フランス人である父譲りの金髪が印象的な、日都ヶ島に住む17歳のヒロイン・小舟潮を演じるのは永瀬アンナさん。本作ではじめてのメインキャストを掴んだニューカマーですが、新人とは思えないような、冷静さ、演技力も兼ね備えています。永瀬さんに作品に挑む気持ちを明かしてもらいました。
プレッシャーよりも楽しみが勝っていた
――潮役が決まったときのお気持ちをまずは教えて下さい。
永瀬アンナさん(以下、永瀬):素直に嬉しかったです。ジャンプ作品ということもありますし、『サマータイムレンダ』を読んだときに凄く素敵な作品だなと思って。オーディションのときから「やれたらいいな」と思っていました。オーディションから少し経って、マネージャーから電話が掛かってきた時に「うそー!」って。心が浮き立ってしまいました。
――アニメ初レギュラーにして、初ヒロインに抜擢ですね。
永瀬:自分でもびっくりです!(笑) まだ全然新人ですし、名前も世に出ていない段階で『サマータイムレンダ』のヒロインになっちゃった!と。これはもしやすごいことなのでは?と(笑)。この機会を自分の役者人生に活かさなきゃなって思いました。
――プレッシャーはありませんでしたか?
永瀬:プレッシャーもあるにはあるんですけど、楽しみのほうが勝っていました。他のキャストさんとお芝居をすることや、作品のことを考えると「どんな現場になるのかな」ってワクワクしていましたね。
――頼もしい! 以前公開された映像「TVアニメ『サマータイムレンダ』アニメ制作現場突撃レポート&特別対談ムービー!」内での渡辺歩監督と原作者・田中靖規先生との対談で、オーディションにきた永瀬さんがすごかったというお話をされていて。サッと来てサッと帰っていった、あの姿に魅了された、と。
永瀬:どうなんでしょうか(笑)。オーディション会場のスタジオがすごく広くて、それにびっくりしてしまって。それを覆い隠すかのように「私普通ですよ。真面目にスタジオオーディションに来てますよ」というテンションで潮に挑んだんです。だから監督や、原作者の田中靖規先生に「カッコいい」と思われるとはまったく考えてなくて。でもカッコよく見られてたとしたら、私の潜在能力が発揮されちゃったのかなと(笑)。
潮とは「一心同体のような気持ちです」
――原作を読んだ時に素敵な作品だなと思ったとのこと、どんなところに惹かれたのでしょうか?
永瀬:驚いたのが、第1話からヒロインが亡くなっていて(笑)。
――そうですね(笑)。
永瀬:メインキャラクターが一気に亡くなっていく。「主人公まで死ぬの!?」って(笑)。
次から次へと起こる展開に心が鷲掴みされました。しかもヒロインは死んでると思いきや、その後出てくるという。まるでジェットコースターに乗っているかのような感覚で、先が見たくて仕方がなかったです。これは絶対にいい作品だ!と思いました。
――潮役を掴んでいくにあたって、自分に近いものは感じていましたか?
永瀬:原作を読んだときにナチュラルに感情移入ができたというか。私と感じ方が似ていて、共感ができるというか。自然に潮の気持ちが分かった感じがして。わだかまりのようなものが一切なかったんです。だから私にとって潮は鏡写しのような存在というか。もしこの世界に私がいるとしたら、潮なのかもしれないなって思いました。一心同体のような気持ちでしたね。
――じゃあ役を演じるというよりは、そのままで挑むというか。
永瀬:そうです! 「(潮が自分の中に)生きている」感じがして。だからこれは絶対に私がやるべきキャラクターだなって。