春アニメ『サマータイムレンダ』放送直前！ヒロイン・潮役 永瀬アンナさんインタビュー｜「私にとって潮は鏡写しのような存在。一心同体のような気持ちです。自分の中で潮が生きているという感覚がありました」

『ふしぎの海のナディア』を「見てました！」

――潮のキャラクターについてもう少し詳しくおうかがいさせてください。潮に共感する部分が多かったとのこと。永瀬さんは潮のキャラクター性についてどのように捉えられていますか？

永瀬：よく言えばまっすぐで信念がある。思ったことが言える人なんですけど、悪く言うとアホ(笑)。まっすぐすぎるから、たまに物事を邪魔してしまうことも。でも永瀬アンナにとっては、そのまっすぐさに励まされるんです。潮を見ていると私まで元気になるんですよね。日常の中でも「潮だったらどうするかな」って考えて、明るくなって、心が弾むんです。潮って本当に素敵な人だなと思っています。

――白砂さん演じる妹の澪については、どういうキャラクターだと捉えていますか？

永瀬：……澪ってかわいくないですか？

――可愛いですね(笑)。素直で愛らしいというか。

永瀬：原作を読んでいたときから「澪、めっちゃかわいいな！」って思っていました。潮も可愛いし、こんな美少女姉妹がいるんだ！と。澪を描くにあたって、田中靖規先生は『ふしぎの海のナディア』のナディアの影響があるそうなんですが、それを知ったときに「すごく分かる！」って思いました。活発で健康的なのに、ちょっと出てる華やかさ、可愛さが愛おしくて。潮として澪は守るべき存在だし、願うならば澪も潮のことを大事に思ってくれていたらいいなと思っています。

――『ふしぎの海のナディア』はリアルタイム世代ではないですよね。ご存知だったんですか？

永瀬：はい。再放送を見たことがあって。ヒロインがすごく可愛いなと思っていました。『サマータイムレンダ』を読んでいると、慎平が主人公ではありますけど、金髪、スク水の潮のほうが印象に残るというか。それと同じように、『ふしぎの海のナディア』もナディアの風貌や性格がすごく印象に残っていて。そこも共通点なのかなと思いました。

――永瀬さんの中で澪以外に気になっているキャラクターはいますか？

永瀬：潮から見ると、小西さんが演じられる雁切さん。潮は小さいときから知ってる宮司さんで、いい人に見えるけど、謎に包まれている感じがして、気になると同時に私自身すごく好きです。あともうひとりいて……いいですか？(笑)

――もちろんです！(笑)。

永瀬：小野賢章さん演じる菱形窓。彼はすごくいいヤツなんですよね。ちゃんと友だちのことも、澪のことも一途に想っていて。窓って人のことを考えているし、優しいし、まっすぐだから……言い方が悪いですけど、優良物件なのに澪は……！(笑)。労ってあげたくなります。「君のこの悔しさは未来に活きるから、心を持って生きてくれ！」って。これからのアニメの中での活躍にも注目してもらいたいです。私としては報われて欲しいです(笑)。

日常生活でタイムリープに挑戦？

――本作の中では、日常生活で表すことのないような感情も出てくると思うんですが、そういったところへのアプローチはどのように考えられていましたか

永瀬：『サマータイムレンダ』には自分の影が出てきたり、タイムリープがあったり……現実にはないと考えられていることが繰り広げられていて。もしかしたら私がしらないだけであるかもしれないですが。

それを自分でどう捉えて処理するか考えたときに、原作をちゃんと読んで、自分も(過去に)戻った気持ちになろうと。突然なんですけど、私、1日に2、3回くらい躓いてしまうんです。何もない場所の時もあれば、段差に気が付かない時もあればで(笑)。で、つまずいた時に2、3歩戻って、なかったことのようにして(笑)。

――タイムリープした気持ちに(笑)。

永瀬：そうです！　で、過去に戻ったことにして再度歩き出す。きっと慎平、潮がタイムリープしたときはこんな気持ちだったんじゃないかなって思いながら(笑)。お芝居に効果が出たかは分からないんですけど気持ちとして。

――役作りに対するストイックな姿勢が素晴らしいです。このインタビューは1話放送直前に掲載される予定なのですが、改めて、作品の見どころについて教えていただけますか？

永瀬：『サマータイムレンダ』の原作を読まれている方は、「アニメになるなんて！」「アニメにすることはできるのか！」など、少し不安なところもあるかもしれないですが、1話を見たら次のお話を見たくなると思います。私が原作を読んでて面白いなと思ったのが、主人公の視点以外からの書き方がないところ。潮から見た心の声、他のキャラクターのモノローグがないので、見ている側も慎平の目線で疑問を持ったり、伏線を見つけたりしながら、楽しむことができる。それもアニメで体験できると思います。

――少し話がそれますが、本作は実写版も控えられています。実写版ではどんな体験ができるかも楽しみですね。

永瀬：実写のことは全然知らないのですが、潮のオーディションがあったら呼んでもらいたいです(笑)。実際にやれるかは別として、役者として潮になろうとする気持ちが大事だなと思ってトレーニングしてるんです。さっきもお話した通り、スク水を着て「どうやったらスク水が似合うかな」って考えたり(笑)。あと、慎平ってカレーを作るじゃないですか。あれをめちゃくちゃ食べたくて自分でも作ろうとしたんです。でもこれ私が作ったら慎平のカレーじゃないなと(笑)。もし実写版が製作されるときに「慎平のカレー」も作るなら、私も食べたいです！　もしそれを売るなら買いに行きたい(笑)。

――永瀬さん自身、映像や舞台での役者のお仕事にも興味があるんですか？

永瀬：もともと声優に限らず、幅広く「お芝居をやりたい」と思っていたんです。お芝居の勉強の一環として声の表現を学び、今に至ります。声のお芝居はとても難しくて、とても奥深いものだなと。そして、性別、年齢の垣根を越えて、お芝居できるというのは素晴らしいことだなと思っています。今は自分のお芝居の地盤を固めながら、なんでも頑張りたいなと思っています！

[文・逆井マリ 写真・MoA]

TVアニメ『サマータイムレンダ』作品情報

2022年4月よりTV放送／配信開始！
全25話・2クールで物語を完結まで描き切る！

放送情報

2022年4月14日（木）より放送開始！

TOKYO MX・BS11：毎週木曜日 24:00～
関西テレビ：毎週木曜日 26:55～
アニマックス：4月16日（土）より毎週土曜 20:00〜
J:テレ：4月18日（月）より毎週月曜日 25:00～

配信情報

ディズニープラスにて見放題独占配信。ディズニーを通じて全世界に配信。TVerにて1週間限定の見逃し配信を実施。

※放送/配信の開始日・時間は、予告なく変更になる可能性があります。
※ディズニーでの配信につきましては、中国本土を除きます。

イントロダクション

「潮が死んだ―――。」

幼馴染・小舟潮の訃報を聞いた網代慎平は、2年ぶりに故郷である和歌山市・日都ヶ島に帰ってきた。家族や友人との再会。滞りなく行われていく葬儀。しかし、親友・菱形窓は「潮の死には不審な点があり、他殺の可能性がある」と慎平に告げる。

翌日、近隣の一家が突如として全員消えてしまう事件が発生。時を同じくして、慎平はある不吉な噂を耳にする。

「自分にそっくりな“影”を見た者は死ぬ。影に殺される――！」

さらに、潮の妹・澪が「お姉ちゃんが亡くなる3日前に影を見た」と言いだして……!?

紀淡海峡に浮かぶ夏の小さな離島で、時をかけるSFサスペンスが、今幕を開ける――！

スタッフ

原作：田中靖規（集英社ジャンプコミックス刊）
監督：渡辺歩
シリーズ構成／脚本：瀬古浩司
キャラクターデザイン：松元美季
サブデザイン：烏宏明
副監督：中野悟史
美術監督：赤坂杏奈、畠山佑貴
美術設定：多田周平
色彩設計：秋元由紀
撮影監督：木村俊也
編集：小島俊彦
音楽：岡部啓一、高田龍一、帆足圭吾
音楽制作協力：MONACA
音響監督：小泉紀介
アニメーションプロデューサー：児島宏明
アニメーション制作：オー・エル・エム
制作:小学館集英社プロダクション

1st オープニングテーマ：マカロニえんぴつ 「星が泳ぐ」
1st エンディングテーマ：cadode「回夏」

キャスト

網代慎平:花江夏樹
小舟潮:永瀬アンナ
小舟澪:白砂沙帆
南方ひづる：日笠陽子
根津銀次郎：浦山迅
菱形窓：小野賢章
菱形朱鷺子：河瀬茉希
菱形青銅：大塚明夫
小舟アラン：玄田哲章
凸村 哲：上田燿司
雁切真砂人：小西克幸

公式サイト
公式ツイッター

原作情報

『サマータイムレンダ』
著：田中靖規（集英社ジャンプコミックス刊）
全13巻、好評発売中！

【ポイント還元版(10%)】【コミック】サマータイムレンダ 1～13巻セット

「ジャンプ＋」で配信中！
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