アニメ『トモダチゲーム』四部 誠役 大野智敬さんインタビュー|自分が参加者になったらという視点で楽しめるアニメ、4話は犯人の思惑通りに進むのかもお見逃しなく!【連載 第4回】
人気コミック原作のアニメ新番組『トモダチゲーム』(原作:山口ミコト・漫画:佐藤友生/『別冊少年マガジン』連載中)が2022年4月5日から放送が始まりました。
普通の高校生の友一と、仲のよい友人の志法、天智、誠、ゆとりが謎のゲーム『トモダチゲーム』に参加することになり、緻密な心理戦とトリック、そこに人間ドラマも絡んでいくサスペンス作品です。
第3話では、ゆとりの過去が暴露され、お互いが疑心暗鬼になり、5人の関係にも大きな亀裂が。そして修学旅行費の紛失の犯人が天智であり、志法の人間関係の破壊が目的だったと明かされました。まだ途中である第2ゲームの行方もますます気になった3話でした。
アニメ『トモダチゲーム』の放送開始を祝して、当サイトではインタビュー連載をお届けしています。第4回は 四部 誠役を演じる大野智敬さんです。
放送されたばかりの3話を振り返っていただきつつ、『トモダチゲーム』の魅力と4話の見どころをご紹介していただきました。そして前回登場いただいた天智役の濱野大輝さんからの質問にもお答えいただきました!
オーディションでも大野さんが演じた印象深かったセリフとシーンとは?
――まず先日放送された第3話を振り返った感想と印象的なシーンをお聞かせください。
四部誠役 大野智敬さん(以下、大野):「陰口スゴロク」で誰かが書いた陰口ペーパーに、ゆとりちゃんが中学時代に援助交際をしていたと暴露する内容があり、泣き崩れるゆとりちゃんに向かって、四部が「お前……そんな大人しそうな顔して処女じゃないんだな……」と言ったシーンがものすごく印象に残っています。
オーディションの時にも演じたシーンで、受ける前に台本を読んでこのセリフを見た瞬間、「四部ってどんなヤツなんだろう?」と思ったし、「コイツ、本当に大丈夫なんだろうか?」と(笑)。
ゆとりちゃんの悲しい過去が語られ、志法ちゃんとの関係にも亀裂が入って。そしてBパートでは、この『トモダチゲーム』に全員を巻き込んだ人物と修学旅行費が紛失した真相も明らかになりました。回想シーンと加工された犯人の音声、ラストには今まで見たことがない悪い顔の天智くんが見えて。きっと視聴者の方も衝撃を受けたと思います。
振り返るとこの5人は1話のAパートくらいしか、和気あいあいとしたシーンがなかったんですけど、今回の修学旅行費紛失の回想シーンでは仲がよかった、ギスギスする前に戻るので、「もう俺たち、ギスギスしているからうまくできるかな?」とみんなで話しながら収録したことを覚えています(笑)。でも天智役の濱野大輝さんがものすごいお芝居と圧で来てくれたので、後ろで見ていた僕らは楽しかったし、「すげー!」と思いながら見ていました。
――『トモダチゲーム』の原作やドラマ、実写映画等をご覧になった感想は?
大野:続々と裏切りが出てくるし、次がどうなるのか、ハラハラしたり、手に汗握る展開で。また作中に友一たちが課せられる借金の金額のリアルさも想像しやすいし、感情移入しやすさにつながっているなと感じました。
また5人がギスギスしていく様子や過程も緻密に描かれているし、絵から感じる圧もすごくて……例えば友一くんのゲス顔とか(笑)。人間のダークな部分や本性がリアルに描かれているのが『トモダチゲーム』の魅力だと思いました。
――『トモダチゲーム』を読んだり、見た後には、自分の友達との絆に不安を感じてしまうかも?
大野:僕も思わず、友達に電話してしまいました。「最近、どう?」って(笑)。自分と照らし合わせてしまうくらい、絶妙な現実感があるのがすごいです。
――設定資料やキービジュアル、PV等をご覧になった印象をお聞かせください。
大野:TVアニメでメインキャラの1人を演じさせていただくのは初めてで、四部役が決まった時は嬉しかったけど、あまり実感がありませんでした。収録中も「本当にアニメになるのかな?」って(笑)。でも四部のキャラ設定、先行カットなどが発表されるごとに少しずつ実感が湧いてきて。PVで動く四部を見た時もすごく嬉しくて、何度も見直してしまうほど感動がひと潮でした。
――最初のティザービジュアルのさわやか学園ものみたいなビジュアルから次第に黒と赤が多めのダークな感じになりましたよね。
大野:2枚目のビジュアルが公開された時、めちゃめちゃ、みんな悪い顔をしていて。そして「友達、いくらで売りますか?」というキャッチも衝撃的で。原作ファンの方であれば内容もわかっているので、スムーズに受け入れられたと思いますが、初めて触れる方には「本当に同じアニメ?」と戸惑われたと思います。僕自身は、「四部くん、キミはずっと変わらないでくれ」と願ったことを覚えています(笑)。