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- 篭法
- 内向的で口下手、典型的な陰の者。テーマやメッセージ、登場人物の心情を考えさせられるアニメが好み。小説も好き。
あfろ先生の漫画を原作とし、これまでにTVシリーズ2作品、スピンオフ1作品が放送されたTVアニメ『ゆるキャン△』。
キャンプ活動を楽しむ中で、変化や成長を見せる女子高生たちの姿を丁寧に温かく描き、人気を博しました。2022年7月1日(金)には、あfろ先生監修の完全オリジナルストーリーによる映画『ゆるキャン△』の公開が控えています。
映画に向けたイベントとして、5月15日(日)に丸の内ピカデリーおよび、全国13館でのライブビューイングにて「映画館で野外活動 ~テストキャンプ上映会~」が開催。TVシリーズの上映に加え、各務原なでしこ役・花守ゆみりさん、大垣千明役・原紗友里さん、斉藤恵那役・高橋李依さんら声優陣によるトークショーが行われました。
TVシリーズの振り返りトーク、映画の最新情報発表、さらには映画本編映像の上映も行われ、大きな盛り上がりを見せたトークショーの模様をお届けします!
TVアニメ第1期第1~第5話の上映を終え、MCの呼び込みとともに花守さん、原さん、高橋さんが登場。客席に詰めかけた大勢のファンの拍手を受け、笑顔を見せながら「キャンにちは~」という本作ならではの挨拶でトークショーがスタートします。
高橋さんが「(恵那の愛犬)ちくわ役の声優さんもいらっしゃったので」と挨拶に付け足すと、(兼ね役でちくわを担当している)原さんが即座に鳴き声で応じ、声優陣のチームワークの良さをさっそく見せつけました。
第1期を振り返っての印象的なシーンをMCから訊かれると、花守さんは「(第5話の)空がつながるシーン!」と即答し、原さん、高橋さんのふたりも同意。
原さんは(第5話より先の話数の)クリキャンのシーンを挙げようとしますが、ここで高橋さんが今回初めて『ゆるキャン△』を観た人がいるか尋ねると、まばらではありながらも手が上がります。
驚きと嬉しさが入り混じる表情を浮かべ、原さんは「ゴメン! ネタバレしちゃった」と続け、会場の拍手(笑い)を誘いました。
キャラクターの印象の変化へと話題が移ると、高橋さんはまだ野クル(なでしこたちの所属する野外活動サークルの略称)メンバーとの交流も浅く、キャンプにもあまり関心がない初期の恵那の姿が新鮮とコメント。
「(作品において)どういう存在になるか分からなかった」という登場時の印象や、「キャラクターによって“斉藤さん”と“恵那ちゃん”で呼称が分かれていた」と当時のエピソードが語られると「そうそう!」と懐かしそうに激しく頷き返します。
「千明も最初の1回だけなでしこのことを“各務原”と呼んだ」と語るなど、呼び名からも見える、本作の人間関係のリアルな変化の仕方を絶賛しました。
キャラクターの変化の話につながり、第1期で改めて注目してほしいポイントを訊かれると、高橋さんは第1期と第2期での千明の前髪の長さの違いについて言及。
原さん、花守さんも本作のキャラクターの設定の細かさに触れ、キャラクターの服装の変化やパターンの多さ、話数によって服を一部“着回している”点など、リアリティのある本作の人物造形に注目してほしいことをアピールしました。
TVシリーズの振り返りを終え、次は7月1日(金)に公開を控える映画の最新情報の発表へ。
まずは映画のメインビジュアルが解禁! 客席からも興奮が伝わる大きな拍手が沸き起こります。キャンプ道具の質が上がっているなど、なでしこたちが高校生から大人になったことを随所に感じさせるビジュアルに、声優陣も「大人になったねえ……」と感慨深そうにつぶやきました。
続いてはなんと映画の本編映像の一部が先行公開。映画への期待が存分に高まる映像に、声優陣、お客さんともに終始見入っていました。
映像が終わると、先ほど以上に大きな拍手が会場を包みます。声優陣も興奮を隠せない様子で、映画でも健在な本作ならではの“飯テロ”シーンや、なでしこをはじめとした野クルメンバーたちそれぞれの変化についてなど、口々に感想を語りました。
さらに、入場者特典も発表。原作者・あfろ先生描き下ろしエピソードなどを収録した“コミック『ゆるキャン△』13.5巻”となっており、全84ページという大ボリュームに声優陣も驚きの表情を浮かべます。
描き下ろしエピソードは、映画のストーリーにつながる内容ということで、映画が始まる前と後、どちらに読むべきか嬉しい悩みに頭を抱えていました。
各種告知情報を挟み、あっという間にイベント終了の時間に。
映画について声優陣は、野クルメンバーたちの成長した部分、変わらない部分、どちらも堪能できる内容であることを口々にコメント。
最後に花守さんが7月1日の公開への期待を改めて述べ、感謝の言葉でイベントを締めくくりました。
[取材・文/篭法]
中学までは運動部だったが、だんだんインドア趣味になり、今では完全に陰の者。小説が好き。ライターを志すきっかけになったアニメは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。その他に好きな作品は『91Days』『SSSS.GRIDMAN』『ワンダーエッグ・プライオリティ』など。アイドル系の作品にはあまり触れてこなかったが、1年ほど前から『シャニマス』にハマり、ライブにも足を運ぶようになった。
7⽉1⽇(⾦)全国ロードショー
原作:あfろ(芳⽂社「COMIC FUZ」掲載)
監督:京極義昭
脚本:⽥中 仁 伊藤睦美
キャラクターデザイン:佐々⽊睦美
プロップデザイン:井本美穂 堤⾕典⼦
メカデザイン:遠藤⼤輔 丸尾 ⼀
⾊彩設計:⽔野多恵⼦(スタジオ・ロード)
美術監督:海野よしみ(プロダクション・アイ)
撮影監督:⽥中博章(スタジオトゥインクル)
デジタルワーク:C-Station digital
CGワーク:平川典史(M.S.C)
⾳響監督:⾼寺たけし
⾳響制作:HALF H・P STUDIO
⾳楽:⽴⼭秋航
⾳楽制作:MAGES.
アニメーション制作:C-Station
配給:松⽵
オープニングテーマ:亜咲花「Sun Is Coming Up」
エンディングテーマ:佐々⽊恵梨「ミモザ」
各務原なでしこ:花守ゆみり
志摩リン:東⼭奈央
⼤垣千明:原紗友⾥
⽝⼭あおい:豊崎愛⽣
⻫藤恵那:⾼橋李依